「幸運な人たぁ、旅の理由を忘れて、星や、花や、空に、心奪われる者のことぜよ。」(アントニオ・マチャード)
19世紀から20世紀にかけてのスペインの詩人、アントニオ・マチャードさんの言の葉ながやき。
「旅の理由」たぁ、自分の人生にとってのテーマ、ライフワーク、つまり「自分は何を為すためにこの世に生まれてきたか」っちゅうことながよ。
もちろんそりゃあ、人生にとって最も大事なことやっちゅうんは、間違いないことながやき。
けんど、人生の全てを、そんなテーマやライフワークだっけで塗りつぶしてしもうて、果たしてホンマにえいがやろうか?
遥かなる目的地に向こうてひたすら歩み続ける、ライフワークの旅の途中で、時にゃあ旅の理由らあ忘れて、夜空を見上げて星の美しさに息を飲んだり、道端に人知れず咲く可憐な花に見とれたり、どこまでも蒼く澄み渡る大空の雄大さに感嘆したり・・・ちゅうような、それっぱあの余裕やゆとりは持っちょかにゃあ、彩りの欠けた味気ない人生になってしまうっちゅうことながよ。
そりゃあつまりは、たとえライフワークを成し遂げることができたとしたち、それだっけの人生じゃあ、あんまり幸せな人にゃあ見えんっちゅうことながやき。
無駄に思えるような道草を、たまにゃあ食うてみろうぜや。