ウチは9月末が決算やき、そこで第100期が終わって、10月から新しい第101期がスタートしちゅうがよ。
ちなみにウチの創業は1603年で、会社設立は1918年やき、会社設立100年は2018年になるがやけんど、設立当初は半年が1期やった時期が何年かあったみたいで、ほんじゃきまだ会社設立100年になってないけんど、今年が第101期になるがやき。
ほんで、新たな期のスタートにあたって、経営方針らあの話をさいてもらうっちゅうことで、全社員に集まってもうて始業式を開催したがよ。

まずは山岡常務から前期についての数字的な示達があって、お次はワシからの社長示達ながやき。
ワシからはまず、日本名門酒会創設者・株式会社岡永さんの飯田博会長さんが先月お亡くなりになられたっちゅうことで、みんなあで黙祷を捧げさいてもうたがよ。
続いて、「国内経済・清酒業界の状況」「司牡丹 第100期の実績」「司牡丹 第101期の取組方針」らあについて、お話さいてもうたがやき。
次に「第101期のメインテーマ」として、「全ての仕事は、お客様の人生を豊かにするために!」っちゅう言葉を掲げさいてもうたがよ。
ほんで、「予備知識」として、「日本酒度は実は比重であって、本当の甘さや辛さの指標やない。」っちゅう話から、日本酒度がなんぼプラスやち、残糖の構成がブドウ糖(グルコース)が多けりゃあ甘い酒になるっちゅう、「グルコース濃度」が高い酒が最近の流行りやっちゅう話をさいてもうたがやき。
次に「日本酒業界の近年トレンド」として、「全国新酒鑑評会金賞受賞酒」を筆頭に、年々グルコース濃度が高まりゆうっちゅう話をさいてもうて、グルコース濃度の高い酒質は、一口で「旨い!」と分かりやすうて、特に若者らあに人気が高いけんど、量は飲めん、1杯で終わってしまう、料理が進まん、等の欠点も、一部で問題視されちゅうっちゅう話をさいてもうたがよ。
ちなみに司牡丹は、この正反対で、元々グルコース濃度がかなり低い酒質ながやき。
ほんで、司牡丹のブラッシュアップの方向性」は、「変化する業界や市場の流れを知り、顧客の反応や声に耳を傾け、その上で司牡丹『らしさ』を追求していく!・・・『マーケットイン』を知った上での『プロダクトアウト』」やっちゅうて伝えさいてもうたがよ。
ちなみに「司牡丹『らしさ』」たぁ、土佐の食材を引き立てる骨太な淡麗辛口であり、何杯飲んでも飲み飽きせん美しい酒(一口で満足する濃いスープは最後まで飲めん)であり、そんな酒質を、毎年毎年ちびっとずつでもブラッシュアップしていくことやと、断言さいてもうたがやき。
流行りの酒質を追うがやのうく、あくまで「らしさ」のブラッシュアップであり、何もやってない蔵は古臭い酒になるぜよっちゅうて伝えさいてもうたがよ。
ほんで、「近年取り組みゆう具体策について、まず「味は全ての作業の積み重ねで決まる」っちゅうことであり、「生での貯蔵温度をさらに下げる」とか、「生での貯蔵日数を短うする」とか、「中小企業ものづくり補助金」による設備(サーマルタンク3基)導入とか、さらにブラッシュアップさいて鮮度感をアップさせていくっちゅう話をさいてもうたがやき。
つまり、今後の具体的な方向性は、最近の甘口志向に安易に迎合することのう、あくまで土佐の淡麗辛口をベースとして、ブラッシュアップしていく、辛口から逃げん、辛口の王道を歩むっちゅうことながよ。
ワインや甘口の酒は、ソースのように料理の味わいの上に乗っかるけんど、司牡丹の理想とする淡麗辛口の酒は、出汁のように、料理の素材そのものの美味しさを下から支え、美味しさを押し上げる酒ながやき!
また、ブラッシュアップは「醸造」だけのことやないっちゅうて、瓶詰めやち、「山柚子搾り」ヒットの理由を考えりゃあ、品質のブラッシュアップにつながるっちゅう話らあをさいてもうたがよ。
続いては、ほいたら「全ての仕事は、お客様の人生を豊かにするために!」たぁどういうことかっちゅう話ながやき。
ヘンリー・フォード(フォード社の創業者・自動車王)さんの言葉に、「もし私が顧客に欲しいものは何か、と聞いていたら、彼らはもっと速く走れる馬を、と答えていただろう。」っちゅうんがあるがよ。
こりゃあつまり、お客様は自分らあが本当に欲しいものを、実はハッキリと理解しちゅう訳じゃあないっちゅうことで、速う走れる馬やのうて、「もっと速う便利に移動できる手段が欲しい」がやっちゅうことに、自分自身も気づいてないっちゅう意味ながやき。
ほんじゃきこそ、「マーケットイン」を知った上での「プロダクトアウト」であり、単純に美味しい酒を造る訳でも、酔っぱらうための酒を造る訳でものうて、あくまで「お客様の人生を豊かにするために」造りゆうっちゅうことを、常に見失わんように意識して、全ての仕事に携わらにゃあならんっちゅうことながよ!
そうでなけりゃあ、「速う走れる馬」を目指してしまうかもしれんがやき。
ほんで最後に、毎年年間平均50回程度、楽しむ会を全国各地で開催し、司牡丹と土佐の食の力で、お客様の人生を豊かにしゆうけんど、こりゃあ現場での確認、つまり「お客様の嗜好」と乖離せんようにという意図もあるがよ。
そこで、年間1,000件を超える「悦びの声」をいただけゆうっちゅう事実は、「お客様の嗜好」とつながっちゅうっちゅう証しでもあり、ワシらあの勲章でもあるがやき!
つまり・・・食材の美味しさを下から押し上げる淡麗辛口の酒を、お客様の人生を豊かにするために醸す・・・それが司牡丹(Tsukasa=Top、Botan=King of flower)ながぜよ!
だいたいこんな内容でワシの示達は終了し、その後は、「小田関東統括部長からのご挨拶」、「総務部から、マイナンバーについて」、「長期勤続表彰」、「無事故無違反表彰」らあがあり、16時半ばあにゃあ、第101期始業式は無事閉会となったがよ。
さてその後は、例年やったらそのまんま懇親会ながやけんど、今年はウチの会長が退任されたっちゅうことで、送別会っちゅうか退任の祝賀会っちゅうか慰労会を、18時から「大正軒」さんにて開催したがやき。
現役社員、OB社員、町内関係の方々らあも含め、70人ばあが集まり、浅野杜氏の司会で開会したがよ。


ほんでまずは、竹村維早夫会長の職歴が紹介されたがやき。
昭和26年12月に19歳で司牡丹に入社され、昭和30年4月に23歳で社長就任、以来44年間に渡り社長を務められ、平成11年3月に67歳で会長に就任されたがよ。
ほんで平成27年8月末、83歳にて相談役に就任され、入社以来実に64年間に渡りお務めいただいたがやき。
気が遠うなるばあの長期に渡り、まっことありがとうございましたぜよ!
続いては、花束贈呈、社員一同からの寄せ書き色紙の贈呈らあがあり、社長のワシからご挨拶をさいてもうたがよ。


ワシからは、とにかく社長業44年、勤続64年っちゅう不倒の大記録、まっことお疲れ様でした、ありがとうございましたっちゅう、ただただ感謝の言葉しかないがやき。
ほんで、竹村源十郎が創った「司牡丹」と、竹村維早夫が創った「船中八策」が、いま二枚看板、二本柱となり、司牡丹酒造の屋台骨を支えちゅうっちゅうことにあらためての敬意と感謝を伝えさいてもうたがよ。
ちなみに、竹村昭彦の創った「山柚子搾り」も、三本目の柱として育ちつつあるがやき。
それはさておいて、この「司牡丹」と「船中八策」の二枚看板、二本柱を、ワシらあは今後もブラッシュアップし続け、いつまでも輝くブランドであり続けるよう精進していきますきにっちゅうて、ここに誓わいてもうたがよ。
続いては、会長(現・相談役)からのご挨拶ながやき。

64年に渡る長い勤続人生の中で、何が一番良かったか、自分のやったことの中で一番えいことは何かっちゅうたら、そりゃあ今から49年前、ほぼ半世紀前の昭和41年に、株式会社岡永さんの飯田博会長(当時副社長)さんとガッチリ握手をし、取り引きを開始さいたことやっちゅうがよ。
時に竹村会長(当時社長)34歳、飯田会長(当時副社長)42歳、二人の青春時代の良き思い出やっちゅうがやき。
その後、昭和50年の日本名門酒会の発足、昭和63年の「船中八策」の発売へとつながり、まさに現在の司牡丹の発展の礎は、この時の握手のお陰やっちゅうことながよ。
まっこと、ありがとうございますぜよ!
その後は、堀見町長さんのご発声にて、みんなあで声高らかに乾杯し、宴席がスタートしたがやき。

さあそっからは、土佐の高知の大宴会、「おきゃく」の始まり始まりながよ。
刺身、鰹のタタキ、鰻の蒲焼き、組物・・・と、次々と大皿の皿鉢料理が運ばれ、まずはそれらあをみんなあで一気に食べだいて、30分もせんうちに、アッチコッチで席を立ちだいたがやき。


そっから後は、杯が飛び交う、献杯、返杯合戦ながよ!
もちろんまずは会長んところにゃあ、みんなあが殺到したがやき。


・・・ちゅうたち土佐の宴席、飲みだいて30分も経ったら、祝賀会やろうが送別会やろうが結婚披露宴やろうが、会の主旨らあ頭からすっ飛んで、ただの宴会になってしまうがよ。
ワシもアチコチ回りもって杯をやり取りしまくり、アッちゅう間に立派な酔っぱらいになっちょったがやき。
こうして20時前ばあにゃあ、山岡常務の三本締めで、大団円のお開きとなったがよ。

竹村会長、まっことお疲れ様でした、ありがとうございましたぜよ!
土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック!
司牡丹酒造株式会社