2015年10月31日

幸せの言の葉〈945〉

「人の最も崇高なる運命たぁ、支配することやない。人に尽くすことぜよ。」(アインシュタイン)


20世紀最高の物理学者といわれる、アインシュタインさんの言の葉ながやき。


人は、学んで賢うなったり、努力して立場が上がったり、頑張って成功したりすりゃあ、他人や環境も自分の思い通りに動かしとうなる、つまり支配しとうなるもんながよ。


より賢うなるっちゅうこと、より立場が上になるっちゅうこと、より成功するっちゅうことは、ある意味神様に近づいていくっちゅうことやき、自分より下の人間らあを、自分が支配しちゃらなイカンと、勘違いしてしまうがやき。


けんどほいたら、実際に神様は人間を支配しちゅうがやろうか?


太陽の存在を、あるいは空気の存在を、感じてみりゃあ答えは明らかながよ。


太陽は、ただそこに存在しちゅうだっけで、ワシらあの生命維持に必要不可欠な陽光を、ワシらあに何の見返りも求めんと、無償で燦々と降り注がいてくれゆうろうがよ。


空気は、もしそれが無くなりゃあワシらあは数分も生きちゃあおれんはずやに、普段ワシらあはその存在すら意識してのうて、けんど間違いのう実際にそこに無言のまんま在り、やっぱしワシらあに何の見返りも求めんと、無償でワシらあの生命を育んでくれゆうろうがよ。


つまり、神様は人間を支配らあしちゃあせん、全く逆で、ただただ人間に与え尽くされゆうだっけながやき。


ほいたら人間やち、賢うなりゃあなるばあ、立場が上になりゃあなるばあ、成功すりゃあするばあ、より多くの人により多く尽くさにゃあイカンっちゅうことで、それこそが人間にとって最高の悦びであり最高の幸せやっちゅうことながぜよ。


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