「楽観主義者はドーナツを見、悲観主義者はドーナツの穴を見るがぜよ。」(オスカー・ワイルド)
「19世紀最大の芸術家」と言われた、アイルランド出身の劇作家、オスカー・ワイルドさんの言の葉ながやき。
ここに誰が見たち普通の、何のへんてつもないドーナツがあったとして、それを楽観主義者は、ドーナツのリングになっちゅう食べれる部分だっけに注目して悦び、それを悲観主義者は、ドーナツの穴の何ちゃあない部分だっけに注目して悲しむっちゅうことながよ。
ドーナツに限らんと、物事はこのように何じゃち、注目する点によって、見る方向や角度によって、自分の考え方や主義によって、良う見えたりも悪う見えたりもするっちゅうことながやき。
おそらくオスカーさんは、楽観主義者的な見方も、悲観主義者的な見方も、どっちも物事の真の姿を見抜いちゃあせんと言いたいがやないろうか。
楽観主義者的な見方は、ドーナツの穴っちゅうマイナス面を見落としちゅうし、悲観主義者的な見方は、ドーナツのリングの部分っちゅう肝心のプラス面を見落としちゅうっちゅうことながよ。
ドーナツは、穴があるっちゅうマイナス面も含めて美味しいドーナツなんやっちゅう、そのまんまの姿をあるがままに受け止めにゃあイカン、見抜かにゃあイカンと、オスカーさんは言いたいがやないろうかのう。