11月14日(土)は、「酒蔵レストラン 宝」(http://r.gnavi.co.jp/g107805/)にて、「司牡丹とシャモ鍋&土佐料理を堪能する会〈2015〉」が開催されたがやき。
実はこの会は、坂本龍馬さんの誕生日であり命日でもある11月15日の近辺の土曜日に毎年開催しよって、今年で11年、12回目の開催になるがよ。
司牡丹は龍馬さんと最も縁の深い蔵元やし、シャモ鍋は龍馬さんの好物で、亡くなる直前にも食べろうとしよって食べ損ねちゅうっちゅうことで有名なし、さらに「宝」のある東京国際フォーラムは元土佐藩邸やし、その上今年は龍馬さん生誕180年っちゅう節目の年やき、こぢゃんと意味が深いがやき。
しかも毎回ゲストとして、龍馬さんの子孫でチーズプロフェッショナルの坂本嵩さんにもお越しいただき、一緒に杯を酌み交わすことができるっちゅう、何とも凄い会ながぜよ!
以前に日経新聞の「交遊抄」にもワシがこの会のことを書かいてもうたき、ご存じの方もいらっしゃるろう。
ちなみに昨年の会は、「2014年11月20日」のブログをご参照くださいや。
さて今年は、24名のメンバーにて18時より開催やったがよ。
また今年は、個室が取れんかったき、ホールの一番奥の席を衝立で区切って、ちくと個室風にさいてもうたがやき。
さて、ちくと遅れる方以外は皆さん集まられ、18時ちょい過ぎにゃあ坂本さんのご発声で、「司牡丹・封印酒」(純米吟醸酒)で乾杯し、いよいよ開宴ながよ。
★「司牡丹・封印酒」(純米吟醸酒)
●皿鉢料理:金時草とリュウキュウのお浸し 司牡丹の酒粕入りさつま揚げ 四方竹と里芋の土佐煮松葉串 酒盗チーズ チャンバラ貝 だし巻き玉子 鯖の棒鮨
●ファーム・ベジコの日本一のキュウリと「司牡丹・食べる酒粕」
まずは乾杯酒のフルーティな香りとやわらかな味わいに、「おいし〜い!」っちゅう感動の声が、アチコチからあがったがやき。
続いて、珍味を大皿に盛り合わせた皿鉢料理がドカンと登場し、宴席のテンションがイキナリ上がったがよ。
どの盛り合わせ料理も、このお酒との相性はバッチリで、杯も箸も止まらんなるがやき。
特に、ファーム・ベジコ(http://vegeco.jp/)の長崎さんが送ってくださった、野菜ソムリエサミットで食味評価日本一に輝いたキュウリと「食べる酒粕」の組み合わせは、皆さんから「こりゃナンボでもイケて、お酒も進む!」と大絶賛やったがよ。
★「船中八策・ひやおろし」(超辛口・純米原酒)
●造り:ワラ焼き戻り鰹の塩タタキ 直七(ファーム・ベジコ)
お次はいよいよ、土佐直送の戻り鰹の登場ながやき。
獲れたての戻り鰹を、直ぐ様さばいてワラで一気に焼き上げ、冷凍せんとチルド便で直送し、翌日到着したっちゅう鮮度抜群プリップリのタタキながよ。
実は今年は、例年の半分も獲れんばあ、鰹がほとんど揚がってのうて、今回もちくと心配しよったがやけんど、何とか奇跡的に獲れたっちゅう報告をさいてもうたら、皆さんから拍手喝采をいただけたがやき。
しかも、分厚う切り分け、天日塩と直七(なおしち)のやわらかな酢で、塩タタキとしていただきゃあ、これがタマルカっちゅうばあ旨いこと、旨いこと!
さらにそこに、リッチな旨みの「船中ひやおろし」を合わせりゃあ、互いの美味しさをグンと引き立て合うて、もはや鬼に金棒の最強タッグながよ!
皆さんからも、歓喜の声や感嘆のため息が聞こえてきて、見回してみりゃあ、皆さん全身満面笑顔になっちょったがやき。
●坂本さん持ち込みのチーズ:共働学舎新得農場ナチュラルチーズ(ウォッシュタイプ)「酒蔵」
ここで、坂本さんが持ち込みしてくださった、こぢゃんと貴重なチーズが出されたがよ。
北海道十勝にある共働学舎新得農場の宮島望氏が開発したオリジナルのナチュラルチーズで、ウォッシュタイプながやき。
また、坂本さんの解説によりゃあ、牛乳に日本酒の酵母を加えて発酵さいて、さらに日本酒の生酒で表面を洗いもって熟成させたっちゅうチーズで、何と坂本さんからの依頼で、この日のために特別に製造してくださったもんやっちゅうがよ!
まっこと、ありがとうございますぜよ!
早速一口いただいてみりゃあ、香りも味わいもなかなかに強烈で個性的!
こりゃあ日本酒、しかも風味の強い「ひやおろし」を飲みもって、酒盗をやるみたいにチビチビ食べるがが最高やっちゅうことで、「船中ひやおろし」と合わせていただいたがやき。
また、ご参加者の澤井さんが「マイ燗付け器」を持参してきちょって、「船中ひやおろし」を絶妙な「人肌燗」(35℃程度)にしてくださり、これがまたこのチーズと交互にやりゃあバッチリで、こりゃまっこと止まらんなるばあ美味しかったがよ。
「皿鉢」「鰹」「チーズ」の、お酒がこぢゃんと進む3連発に、皆さんもはや立派な酔っぱらい状態で、この時点で大盛り上がりとなったがやき。
★「坂竜飛騰(ばんりゅうひとう)」(本醸造酒)
●焼物:司牡丹の酒粕漬け四万十鶏の串焼きと岩国蓮根のステーキ
続いては、「坂竜飛騰」と「焼物」ながよ。
コスパが高うて日本一旨い本醸造を標榜して醸されたこの酒は、ほのかな柑橘類を想わせる爽やかな風味があり、こぢゃんと清々しい後口で、まさに龍馬さんのごとく「飛騰」するかのようながやき。
その本醸造たぁ思えんばあの美味しさが、四万十鶏のジューシーな旨みや蓮根のナチュラルな甘みらあを、1ランクも2ランクも引き上げてくれるがよ。
★「司牡丹・槽掛け雫酒」(純米大吟醸原酒)
●冷菜:「ファーム・ベジコ」の野菜と高知トマトのサラダ
このあたりでサラダときて箸休め・・・と、思うたら大間違い!
「ファーム・ベジコ」の長崎さんくの野菜(辛子菜・赤軸ホウレン草・サラダ春菊・ルッコラ・小カブ・カラー大根・イタリアンパセリ)らあは、採れたてで新鮮シャキシャキやし、太陽の匂いがするばあ野菜本来のナチュラルな風味が強いもんやき、立派な酒の肴になるがやき。
ほんじゃき合わせるお酒は、最高ランクの大吟醸!
このお酒の高貴な香りと品格ある深い味わいが、野菜本来の風味と見事に寄り添い合うて、お互いに引き立て合うがよ。
★「龍馬からの伝言・日本を今一度せんたくいたし申候」(超辛口・純米酒)
●温菜:メダイの高知蕪饅頭
メダイの海の旨みと蕪の野山の旨みが、見事に融け合うた饅頭に、このお酒を合わせていただきゃあ、それらあの旨みが一瞬グッと膨らみを増し、次に後口は心地えいばあサラリと流れていくがやき。
また、このあたりでちくと坂本さんとワシの席を席替えさいてもうて、できるだっけ皆さんが坂本さんとお話できるようにさいてもうたがよ。
★「船中八策」(超辛口・純米酒)〈ぬる燗(40℃程度)〉
●鍋物:龍馬の愛した「軍鶏鍋」(すき焼き風)
さあ、いよいよメインの龍馬さんの愛したシャモ鍋ながやき。
ちなみに今回は、いつもの和風ダシのシャモ鍋やのうて、すき焼き風のシャモ鍋にさいてもうたがよ。
しかも合わせるお酒は、先日の日経新聞「NIKKEIプラス1」の燗酒コンテストで2位になった、「船中八策」の湯煎ぬる燗ながやき。
龍馬さんの生誕180年の誕生日のイブに、元土佐藩邸にて、龍馬さんの子孫の方と一緒に、龍馬さんの愛したシャモ鍋を、「船中八策」のぬる燗でいただくっちゅうがやき、こりゃもう最高に美味しゅうて楽しいこたぁ、最初っから分かりきっちゅうがよ。
皆さんもう、満面ニコニコ笑顔の花が百花繚乱咲き乱れ、飲んで食べて語り合うて、飲んで食べて語り合うて・・・さらにアチコチ席を移動したりしもって、大盛り上がりとなったがやき。
●食事:軍鶏風味玉子丼
〆の食事は、そのシャモ鍋の残りのダシを使うての、絶品玉子丼ながよ。
すき焼き味のダシと生玉子とご飯っちゅう、黄金の御三家の組み合わせに、皆さん幸せいっぱいの至高の表情を浮かべられちょったがやき。
★デザート酒:「司牡丹・山柚子搾り・ゆずの酒」(リキュール)
●甘味:生姜餡 柚子水晶
ラストは、柚子の甘味と柚子のリキュールで、爽やかに〆ていただいたがよ。
こうして、ふと気がつきゃあ、スタートから既に3時間半以上経過の21時半を過ぎちょって、やっぱし坂本さんに中締めしてもうて、大団円のお開きとなったがやき。
坂本嵩さん、そしてご参加いただきました皆さん、まっことありがとうございましたぜよ!
ほいたら最後に、皆さんからいただいたアンケートの中から、悦びの声のほんの一部を以下にご紹介さいてもうて、本日のブログを締めさいていただきます!
●この会に参加するのは初めてですが、この機会をいただき、有り難いです。日本酒を愛する友に恵まれ、感謝です。
●めっちゃおいしかったです〜。かつお!新鮮!!
●料理も美味しくて、お酒も素晴らしかった。カツオは絶品でした。あと酒蔵チーズもとても気に入りました。
●人数もちょうどよくて、全員と話はしていませんが、密でした。
●いつも最高です。柚子酒はデザート酒に出すのが良いと思いました。
●司牡丹はどれも美味しかったです!
●司牡丹といえばカツオ!&船中八策です。秋の会は初めてオジャマしましたが、最高でした。普段は鶏料理は食べないのですが、本日のシャモ鍋は美味しくいただきました。やはり、美味しいお酒があれば、人生なんでも克服できる気がします。どうもごちそうさまでした。
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司牡丹酒造株式会社