2015年11月21日

幸せの言の葉〈952〉

「船っちゅうんは、荷物をたくさん積んじょかんと、不安定でうまいこと進めんがやき。おんなじように人生も、心配や苦痛、苦労を背負うちゅう方が、うまいこと進めるもんながぜよ。」(アルトゥル・ショーペンハウアー)


ドイツ出身の哲学者で、インド哲学の研究者として有名な、アルトゥル・ショーペンハウアーさんの言の葉ながよ。


船舶っちゅうもんは、荷物らあを積み込んだ状態で船体が安定するように設計されちゅうき、荷物が少ないと不安定で、航行が危険になると言われちゅうがやき。


これを、人生もおんなじやと喝破したショーペンハウアーさんは、やっぱしサスガの哲学者さんながよ。


確かに人生が、もし何の心配も苦痛も苦労もない、平穏で平坦なもんやったとしたら、「前に進もう」っちゅう気らあて起きんがやないろうかっちゅうことながやき。


けんど、現実は誰の人生にやち、必ず何らかの心配や苦痛や苦労があるもんで、それを人間の原罪やと捉えることもできるけんど、ショーペンハウアーさんは、むしろそりゃあ福音やと捉えるがよ。


誰の人生にも、心配や苦痛や苦労があり、それらあを背負うちゅうきにこそ、荷物をたくさん積み込んだ船が安定して航行できるように、人間もその方が安定してしっかり前に進んでいけるっちゅうことながぜよ。


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