12月24日(木)は、ワシが理事長を務めさいてもらいゆう高知県酒造組合(http://www.kbiz.or.jp/kumiai/sake/)にて、14時から需要開発委員会やったがやき。
何でこんな年末の押し迫った時期に委員会を開催することになったかっちゅうたら、まずは高知県議会の答弁にて、尾崎高知県知事さんが土佐酒を産業振興計画の中に位置付ける発言(10/2)をされ、それに伴い、行政の各部署らあが様々に動き始めたことが挙げられるがよ。
けんど、チラホラと漏れてくる話を聞きゃあ、ワシらあ酒造メーカー側との意思疏通不足は否めん状態ながやき。
ワシらあが望む支援をしてもらうためにゃあ、目指す姿とそれを達成するための課題を業界と行政が共有することが必要であり、そのためにゃあ、まず業界側が、どうしたいがか、何が課題ながか、何に困っちゅうがからあを、具体的に示すことが必要ながよ。
ほんで、行政側が既に動き始めちゅう以上、ワシらあもできるだけ早う会議を持たにゃあイカンっちゅうことで、年内に需要開発委員会を開催せにゃあっちゅうことで、委員の皆さんに開催日のアンケートを採ったところ、24日のクリスマス・イブの日に決まったっちゅう流れながやき。
さらに今回は、いつもの需要開発委員のメンバーに加え、酔鯨酒造の竹内社長さん、旭食品の窪添主任研究員(農業経済)さん、高知県中小企業団体中央会の川田さんらあにも、ゲストとしてご参加いただいたがよ。
さてまずは、県内産原料米の需給状況について、事務局の秋久さんから、報告してもうたがやき。
平成28年高知県産酒米生産計画について、過去の酒米使用数量の推移について、酒米使用状況について、酒米価格について、酒造好適米の生産振興による「土佐酒」のブランド化(案)について、平成26年産酒造原料米分析結果(速報値)について等々、次々と報告があったがよ。
ほんで、これらあに絡んだ酒米の話しは、ちくと長うなるき後に回して、続いては「その他当面の諸問題」についてを先に話し合うたがやき。
まずは、「ザ クラウンパレス新阪急高知」主催の「土佐酒蔵お遍路」企画について。
お次は、「10月1日 日本酒の日 全国一斉 日本酒で乾杯!」に関するアンケート結果について。
続いては、「適正飲酒のススメ」(小冊子)について。
お次は、「STOP!飲酒運転」キャンペーンのラジオスポットについて。
続いては、高知県酒造組合共通半纏追加の件について。
いろいろ報告され、審議されたがよ。
ほんで、「その他当面の諸問題」についちゃあ終了したき、酒米問題に戻ったがやき。
まずここで、旭食品の窪添主任研究員(農業経済)さんが、長年にわたり全国の酒米について調査研究をされちょって、現在も高知大学教育研究部総合科学系短期研究員に所属されちゅうき、窪添さんにちくとお話をしていただいたがよ。
テーマは、「清酒用原料米の取引にかかる取組事例」についてながやき。
山形県の事例、岡山県の事例、東広島市の事例らあを、具体的な取組スキームらあを挙げもって、分かりやすう解説してくださったがよ。
要するに先進地域は、JA、酒米生産者、行政、酒造組合、酒造メーカーらあが、お互いに意思疏通がキチンと図れる場(協議会など)があり、完全にマーケットイン型の酒米づくりで、酒米の品質レベルも高うて、地域差や年度差も少のうて、安定供給もできて、価格も抑えめやっちゅうがやき、まっこと高知県の酒造メーカーにとっちゃあ夢のような話しやったがやき。
ほんでこの話を受けて、この後は高知県の酒米について、みんなあで話し合うたがよ。
結論としちゃあ、高知県の酒造メーカーが全体として最も欲しちゅう酒米は、分かりやすう言やあ、「品質も価格も、松山三井に匹敵するような酒米」っちゅうことながやき。
さらに、そんな酒米をこれから開発するっちゅうんじゃあ時間がかかり過ぎるき、まずはアキツホか土佐錦かフクヒカリあたりを、まっと品質を上げ、もうビッと価格を抑えるような仕組みにしてほしいっちゅうことながよ。
ほんでこの後は、高知県中小企業団体中央会の川田さんから、「土佐酒ブランド化に向けて」の説明があったがやき。
ワシらあ酒造メーカーのかかえちゅう課題は、酒米のことだっけやないがよ。
酵母開発らあの発酵系の課題、製造設備の課題、建物老朽化の課題、流通・販売の課題、人材の課題・・・等々、様々な酒造メーカーのかかえちゅう課題を、行政の方々らあとも共有して意思疏通を図り、業界側が望む支援を実現していくことじゃっちゅうお話やったがやき。
まさに、おっしゃる通りながよ。
さてその後は、15時半から、JA高知の方々や高知県農業振興部の方々がいらっしゃり、いろいろお話をされたがやけんど、ワシらあからもいろいろ要望をさいてもうたがやき。
1時間ばあ、いろいろやり取りさいてもうたがやけんど、詰まるところ高知県の酒米の状況は、先進地域の事例たぁまだまだほど遠いっちゅうことながよ。
まあ、ちゅうことは、それっぱあまだまだ発展する余地が足るばああるっちゅうことやき、年々チビッとずつでも良うして行きゃあえいっちゅうことながやき。
JA高知と高知県農業振興部の方々が帰られてから、みんなあでちくと話し合うたがやけんど、まあだいたいそういうことながよ。
考えてみりゃあ、地元の酒米のレベルがこのレベルやに、酒の品質についちゃあ全国でも有数の位置におる高知県の酒造メーカーは、まっこと凄い技術力を持っちゅうがやと、つくづく実感したがやき。
ほんで、これからは高知県酒米の品質もドンドン良うなって行くき、ますます高知県酒造メーカーの品質は上がっていく、土佐酒はますます美味しゅうなっていくっちゅうことながぜよ!
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司牡丹酒造株式会社