「愛とは、心で測る時間と空間のことぜよ。」(マルセル・プルースト)
大作「失われた時を求めて」で有名な、20世紀を代表するフランスの作家、マルセル・プルーストさんの言の葉ながやき。
まず時間は、普通に測ったら、1分は1分やし、1時間は1時間やし、1日は1日でしかないがよ。
また空間も、普通に測ったら、縦×横×高さの計算式で求められる、立体の体積以外の何物でもないがやき。
いずれもあまりに当たり前といやあ当たり前のことやけんど、これらあを心で測ったらどうやろうか。
まず、時間を心で測ったら、楽しい時間や何かに熱中しちゅう時間や、大好きな人や仲間や家族らあとおる時間は、アッちゅう間に過ぎてしまうがよ。
それこそ、1時間が1分ばあになってしまうことやちあるがやき。
次に、空間を心で測ったら、志を共有しちゅう集団は離れた場所におったち互いに想いを伝えあえたりするし、大好きな人や仲間や家族らあとは、遠く離れた他県や他国におったち通じあえたりするもんながよ。
それこそ、何万キロも離れた場所におる相手を、すぐ隣におるばあに実感できることやちあるがやき。
心っちゅうもんは、時間も空間も超えることができるがよ。
ほんでプルーストさんは、それを「愛」と呼ぶがぜよ。