この会は、4年前から毎年1月に開催されよって、前々回の第3回までは「野菜ソムリエコミュニティこうち」(http://vfckochi.jugem.jp/)さんが主催で、ワシが理事長を務めさいていただきゆう「土佐学協会」(http://tosagaku.cocolog-nifty.com/report/)が共催にて開催されよったがやけんど、昨年の第4回からは「土佐学協会」主催にての開催ながよ。
第1回は「草や」さんで「入河内大根」や「十市茄子」をメインに30数名にて開催し、第2回は「土佐料理司」さんで「入河内大根」「十市茄子」「弘岡カブ」「銀不老」らあをメインに50数名にて開催し、第3回は「ビュッフェレストラン エズ」さんで「入河内大根」「弘岡カブ」「田村カブ」「銀不老」「大道高菜」らあをメインに、「山形在来作物研究会」とのコラボで80数名にて開催し、第4回は「弘岡カブ」「田村カブ」「大平カブ」「入河内大根」「銀不老」らあをメインに、「草や」さんにて2部屋満席の49名での開催やったがやき。
ほんで今回は、いよいよ登場の幻の土佐在来野菜「潮江菜」をメインに、「田村カブ」「大道カブ」「もち菜」「入河内大根」「銀不老」「ダイダイ」らあの郷土野菜がズラリと展示され、お客様は17名での開催ながやき。







今回は、メインの「潮江菜」の量も限られちゅうし、ちくと料理内容も凝っちゅうもんやき、実はあえて人数を絞り込むため、あんまり宣伝せんかったがよ。
さて、予定通り18時半ちょい過ぎにゃあ、野菜ソムリエ兼農家のファームベジコの長崎さんの司会でスタート。

まずは開会のご挨拶を、「土佐学協会」理事長として、ワシがさいてもうたがやき。
ほんで「潮江菜」を復活さいた熊澤秀治(「潮江旬菜」代表)さんに、ちくと「潮江菜」や「土佐在来野菜」について、お話いただいたがよ。

続いて、土佐の旨いもんといやあこの方っちゅう、日本銀行高知支店の河合支店長さんにご発声をお願いし、みんなあで乾杯したがやき。

河合支店長さん、今回は野菜柄の帯でお越しいただき、まっことありがとうございますぜよ!

ちなみに司牡丹からは、土佐学協会の活動の一貫で誕生した「日土人(ひとびと)」(永田農法・純米酒)と、「司牡丹・永田農法〈山田錦〉純米吟醸酒」、「司牡丹・山柚子搾り・ゆずの酒」(リキュール)、「司牡丹・仕込水」らあを協賛さいてもうちょって、皆さんガンガン飲まれよったがよ。

●「青大豆ディップ」

さてお料理は、まずは大豊あたりの在来野菜、青大豆をディップにしたもんながやき。
最初に炒ってからディップにされちゅうらしゅうて、見た目は良うないけんど、味わいは絶品で、いきなりお酒が進むこと進むこと!
●「銀不老蜜豆」

銀不老の味わい深い蜜豆は、豆の風味が濃厚で、これまた美味しかったがよ。
●「胡瓜麺」

「ファーム・ベジコ」(http://vegeco.jp/)の長崎さんくの、食味値日本一の胡瓜を麺状に切り、片栗粉をまぶして湯がいたもんを、昆布と胡瓜のダシのスープでいただく胡瓜麺は、まっことこぢゃんと爽やかな美味しさで、ワシゃあ美味しさのあまり僅か3秒ばあで一気に食べてしもうちょったがやき。
●「トリ貝橙和合」

昆布〆したトリ貝と入河内大根を、ダイダイの酢ででいただくがよ。
これがまた、「日土人」とバッチリで、交互にやりゃあ止まらんなるほどで、司牡丹のお酒は土佐の野菜料理とバッチリやっちゅうことを、あらためて実感し、再確認さいてもうたがやき。
●「焼きもち菜」

もち菜を刻んで、トロロ昆布と混ぜて焼いたもんながよ。
これまたシンプルやに、見事な酒肴の逸品に仕上がっちょって、お酒がナンボやち飲めてしまうがやき。
●「入河内大根唐揚げ」

入河内大根に、コーンスターチをまぶして唐揚げにしたもんながよ。
これまたシンプル極まりないに、入河内大根の旨みが凝縮されちょって、旨いこと!
またまたお酒が飲めてしまうがやき!
そんな合間に、お食事の釜飯を覗いてみりゃあ、「ふさなり」っちゅう十和の在来の香り米に、銀不老豆を加えたもんやったがよ。

熊澤さんいわく、「ふさなり」っちゅうんは、日本書紀にも出てくるばあの古い古い米らしゅうて、まだ量がないき、ほとんど出回ってないっちゅう貴重な米らしいがやき。
まっこと、炊き上がるがが楽しみながよ!
またここで、この日の調理を担当された山下調理長さんがいらっしゃり、いろいろお料理の解説を詳しゅうしてくださったがやき。

●「かぶら茶碗蒸し」

こちらは、田村カブと大道カブをすりおろして、タラの白子らあを加えて茶碗蒸しにしたもんながよ。
きれいな緑色は、大道カブの葉っぱの色やっちゅうがやき。
まっこと、トロけるばあ美味しかったがぜよ!
このあたりで釜飯が炊き上がり、香り米の独特の香りが、部屋中に充満したがよ。

●「ふさなりの銀不老釜飯」

冷めても美味しいっちゅう「ふさなり」と銀不老の釜飯は、もちろん温こうても絶品!
ナチュラルな旨みが、まっこと体の芯まで届く美味しさやったがやき。
●「ロマネスコ烏賊沖漬掛け」

カリフラワーの仲間のロマネスコを湯がいて、烏賊の沖漬けをつぶして掛けたもんがよ。
またまたお酒が進むこと、進むこと!
●「カンパチ刺身」

ステックセニョールを湯がいて粕漬けにしたもんを、カンパチの刺身に巻いていただくがやき。
イカン!これまたお酒とバッチリで、ガンガン飲めてしまうがよ!
●「潮江菜の漬物」

大橋通りの中央食糧さんで販売されゆう幻の「潮江菜の漬物」は、お酒にもバッチリやけんど、冷めた「ふさなり」の釜飯でいただきゃあ、タマラン美味しさやったがやき。
ワシゃあもうこの時点でお腹もいっぱいで、立派な酔っぱらい状態やに、ここからがこの日の最大のメイン料理ながよ。
●「潮江菜と鯨のハリハリ鍋」

たっぷりの潮江菜と、ネギとエノキと豆腐を、鯨の鍋に投入!

熊澤さんが鍋奉行となって、手づかみで作る男鍋ながやき。

なんぼ煮込んだち、不思議にシャキシャキ感があって、アクもほとんど出んで、しかも旨み成分のダシまで出て、さらに驚異的なばあ栄養価が高いっちゅう、奇跡の野菜潮江菜は、鯨のハリハリ鍋が最高やと、熊澤さんが断言するばあやき、みんなあ食べる前に写真を撮りまくりになったがよ。


さあ、いよいよメインのアッツアツ「潮江菜と鯨のハリハリ鍋」を、いただきま〜す!

「ハフ、ハフ、ハフ・・・う・・・旨すぎるっ!!」
確かに、潮江菜はシナシナにならんとシャクシャクしちょって、鯨の旨みやない別の旨みが、とにかく鯨の旨みをナチュラルに包み込むように、けんど確実に鯨の強烈さにも負けん旨みが、間違いのう存在しちゅうがやき!
お腹いっぱいやったに、また食べとうなる!
2杯も食べたに、しつこうない、全く胃にもたれん!
しかも絶品で、さらに「日土人」が進むこと、進むこと!
こりゃあ鍋の汁を残すがはもったいないっちゅうことで、急遽ソバを追加さいてもうていただいたがやけんど、これまた美味しいこと、美味しいこと!

ワシゃあもはや米粒一粒の隙間もないばあ、お腹パンパンになっちょったがよ。
けんど、胃にもたれんき、爽やかがあるがは、これも潮江菜のパワーながやろうかのう?
〆にゃあ再び山下調理長さんがご挨拶にお越しになり、拍手喝采となり、質問攻めとなったがやき。

潮江菜を筆頭とする土佐の郷土野菜も素晴らしいけんど、その素晴らしさを究極に引き出す山下調理長さんの腕に、あらためましての感動しまくりながよ。
まっこと、ありがとうございました!
こうして、奇跡のような「郷土野菜を楽しむ会」は、アチコチでこぢゃんと会話の花も咲きまくったようで、大盛り上がりのうちに2時間以上が経過し、21時過ぎにゃあ無事お開きとなったがぜよ。
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司牡丹酒造株式会社