「変転する状況のただ中で、ひとりの人間が終始一貫性を保つただひとつの可能性は、すべてを支配する不変の目標に忠実でありもって、状況に応じて変化することながぜよ。」(ウィンストン・チャーチル)
第二次世界大戦においてイギリスを勝利に導いた首相で、ノーベル文学賞も受賞されちゅう、ウィンストン・チャーチルさんの言の葉ながやき。
この言の葉は、まさに今の時代のワシらあに向けられた言の葉かと思えるばあ、ピッタリくるがやないろうか。
ほんの数年で激変する環境の中において、一貫性を保つにゃあどうしたらえいかを、かのチャーチルさんがワシらあに教えてくれちゅうがよ。
そりゃあまず、何をおいても成し遂げたいと思えるような、不変の目標を持つことやっちゅうがやき。
ほんで、その目標に忠実でありながらも、かつ目標達成の道筋についちゃあ、状況に応じて変化させることやっちゅうがよ。
そんな目標を持ち、その目標に忠実な人間に限って、状況に応じて変化することが苦手なもんながやき。
けんど考えてみりゃあ、たとえば山に登るっちゅう不変の目標があるとして、険しい道を行こうが、なだらかな道を行こうが、あるいは極論、ヘリコプターで頂上に降り立ったとしたち、目標に忠実なことにゃあ変わりはないがよ。
目標に忠実でありさえすりゃあ、山の登り方らあの方法論は、臨機応変に変化さいたち何の問題もないっちゅうことながやき。
目標に対する忠実さと臨機応変さ・・・それこそが激変の時代を生き抜く術(すべ)やっちゅうことながぜよ。