
昨年9月にイギリスはロンドンにて「London Tosa Sake Fair」を開催するなど、欧州向けの市場開拓や輸出促進をするために設立された、「土佐酒輸出促進共同事業体」(土佐酒蔵元9社参加)の事業の一環として、3泊4日の日程にて、高知県にお招きしたがよ。
シルヴァン・ユエ(http://www.nihonshu.fr.)さんは、フランス人でありながら、合気道や茶道(裏千家)にも通じ、フランス唯一のフリー日本酒啓蒙家として活躍され、2010年には「日本酒アカデミー」を創立し、一般受講生とプロを対象に日本酒についての教育に熱心に取り組まれ、2012年にはフランス人として初の「酒サムライ」叙任者となられちゅう方ながやき。
そんなシルヴァンさんと、東京から株式会社JAPAN AT UK(http://www.japanatuk.com/)社長の徳永絵美梨さんのお2人がこの日の朝高知にお越しになり、「酔鯨」、「大正町市場」、「無手無冠」、「高知県工業技術センター」と回られ、19時から「思季亭」さんにて懇親会の開催っちゅう流れながよ。
蔵元9社中6社の方々が出席で、ちくと遅れて19時半ちょい前ばあに、シルヴァンさんと徳永さん、ご案内役の高知県庁の山本さんと、高知県中小企業団体中央会の川田さんが到着されたがやき。
まずはご挨拶や名刺交換やらを済ませ、さあ10名での懇親会のスタートながよ。
6蔵が2本ずつ自慢のお酒を持ち込みさいてもうちゅうもんやき、まずは1本ずつを出し、6種類のグラスに注がいてもうたがやき。

司牡丹は、まずは「司牡丹・封印酒」(純米吟醸酒)を出さいてもうたがよ。
「土佐酒輸出促進共同事業体」代表として、ワシからちくとご挨拶をさいてもうて、みんなあで乾杯したがやき。
さあ、「思季亭」さんの山下料理長さんが腕を奮うた逸品の料理が、次々と出されたがよ。
●先附:「酒盗クリーム掛け タラの芽 菜の花 長太郎貝 トマト」「薊と青さノリのかき揚げ」「鹿肉昆布〆 文旦」

酒盗の絶妙な辛みと旨みが加わったクリームでいただくタラの芽と菜の花、長太郎貝とトマトは、いきなりの絶品で、お酒が進むこと、進むこと!
「薊と青さノリのかき揚げ」も、青さノリの独特の風味と浜薊のシャキシャキ感がこれまた絶妙で、またまたお酒が進むがやき。

シルヴァンさんも徳永さんも感激され、次々と6種類のお酒を飲み比べされよったがよ。
さらに「鹿肉昆布〆」が出され、皆さんビックリ!

鹿肉の生を3日間寝かせて昆布に乗せ、上にゃあ何と文旦が散らされちゅうがやき。
さすがのシルヴァンさんも、鹿肉の生は初体験のようやったがよ。
鹿肉の山の旨みに昆布の海の旨みが加わり、さらに文旦の酸味とほのかな苦味が加わりゃあ、旨いこと旨いこと!
一気にパクパク平らげてしもうて、お酒もさらに進んだがやき。
●椀物:「蟹真丈 若筍 天木の芽」

ここでホッと和むやわらかな味わいのお椀が登場し、みんなあ「ホゥ〜〜」っちゅう表情を浮かべちょったがよ。
●造里:「鰹焼霜造り 白髪葱 揚げニンニク 葱味噌」

お次は、今の時期にゃあ珍しい、冷凍やない生の鰹が焼霜造り(つまりタタキ)で登場!
しかも山下料理長さんが一捻りされちょって、揚げニンニクと葱味噌でいただくがやき。
鮮度抜群の鰹の旨みに、揚げニンニクの香ばしさと白髪葱の風味と葱味噌の酸味と辛味が加わり、鰹好きの高知県人やち、食べたことがない新たな味わいの境地に誘うてくれる美味しさやったがよ。
当然、みんなあ箸もグラスも、止まらんなって、会話もこぢゃんと弾んで盛り上がったがやき。
山下料理長さんが出てこられ、この日のメニューの解説をしてくださり、皆さんから拍手喝采やったがよ。
●台物:「柳川風 ウツボ もやがき 潮江菜 ニラ」


続いては、ウツボと潮江菜の柳川風鍋ながやき。
高知県の幻の在来野菜潮江菜は、葉物やにこぢゃんとダシが出て、栄養価も豊富で、煮込んでもシャキシャキ感が残る、スゴい野菜ながよ。
ウツボの凝縮したようなコラーゲンたっぷりの旨みと、潮江菜のナチュラルな旨みで、旨いの何の!
これまたお酒が止まらんなるがやき。
各社2本目のお酒も出され、会話も弾みまくりで大盛り上がりになったがよ。

シルヴァンさんも徳永さんも、大悦びの満面笑顔ながやき。
●酒肴:「どろめ醤油漬け 黄身醤油」「海鼠塩辛」「葉山葵」

さらにここで、またまたお酒が進む珍味3種が登場!
こうなりゃあもはや、飲んで食べて語り合うて、飲んで食べて語り合うての、「土佐のおきゃく」状態となったがよ。
●焼物:「黒むつ塩焼き カリフラワー 葉玉葱ソース」

お次は、絶品の葉玉葱ソースをかけた黒むつの塩焼きが登場!
あまりの美味しさと酔っぱらい具合で、ワシゃあ写真を撮り忘れ、食べかけの写真で、申し訳ございませんぜよ。
●食事:「蒸し寿司 鰻 椎茸 蒲鉾 玉子 三つ葉 花びら人参」

●汁物:「袱紗仕立て」
ここで「食事」と「汁物」が登場ながやき。
高知名物やけんど、県民も滅多に食べん珍しい「蒸し寿司」に、シルヴァンさんも徳永さんも、ワシらあも大悦び!
鰻と椎茸と蒸した甘めの酢飯の味わいが絶妙に調和して、これぞ懐かしい「蒸し寿司」の美味しさに、感動ながよ。
●甘味:「柚子ムース」「薩摩芋の善哉(ぜんざい)」「銀不老豆のロールケーキ」


〆の甘味の、柚子ムースにゃあ、司牡丹の2本目、「司牡丹・山柚子搾り・ゆずの酒」(リキュール)を合わいてご堪能いただいたがやき。
シルヴァンさんも大絶賛の美味しさやったがよ。
さらに珍しい薩摩芋の善哉、さらに「城西館」さんの藤本社長さんからプレゼントの「銀不老豆のロールケーキ」が登場し、3種類のデザートの揃い踏みに、皆さん全身笑顔になっちょったがやき。
シルヴァンさんと徳永さんの周りに12種類のお酒を並べて、撮影大会になったがよ。

この時点で、「思季亭」さんの営業時間オーバーの22時半ばあになっちょって、急いで記念撮影をして、お開きとなったがやき。
シルヴァンさん、徳永さん、そして「思季亭」の皆さん、まっことありがとうございましたぜよ!
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司牡丹酒造株式会社