「水」への法整備が進んでない現状において、日本酒の原料の約80％を占める水が、闇雲に投機目的の水源確保に利用され、今後は水源利用の差し止めや利用権らあ多くの懸念が生じてくる可能性があるがよ。
この問題を早期に解決するにゃあ、「水源を守る法整備」が不可欠であり、その実現に向けて、問題の重要性を世間に知らせ、政権に働きかけにゃあならんがやき。
この点についちゃあ、以前から故中川昭一代議士が「日本の水問題」に取り組まれよって、日本名門酒会も主旨に共鳴し交流されよったがよ。
残念ながら中川昭一代議士は急逝されたがやけんど、その遺志を夫人の現衆議院議員中川郁子代議士が引き継がれ、この度の「蔵元湧水会」(仮称)の説明会並びに水の安全保障講演会の開催となったがやき。
全国から、日本名門酒会(http://www.meimonshu.jp/)の蔵元を中心に27蔵元が集まり、世話人として日本名門酒会・株式会社岡永の飯田社長さんを筆頭に4名の方々らあが集まられたがよ。
さてまずは、衆議院議員中川郁子事務所の酒井さんの司会で開会。
世話人代表として、飯田社長さんが開会のご挨拶をされたがやき。
続いては、規約(案)の説明や、質疑応答らあがあったがよ。
ほんで「水の安全保障講演会」として、まずは「講演1」の、東京財団研究員の吉原祥子氏による、「日本の土地問題〜特に水源地について〜」の講演ながやき。
近年、外資による日本の森林買収が目立つようになってきたけんど、実は根本問題は、土地の所有・利用実態を、行政が把握しきれてない、つまり時代の変化に土地制度が対応できてない点にあるっちゅうがよ。
こりゃあなかなか一筋縄じゃあイカン、難しい問題ながやき。
ちなみに水源地域保全条例の制定状況は、現在17都道府県に存在しちゅうらしいがよ。
こりゃ日本一の清流県でもある高知県も、何らかの手を打たにゃあイカンがぜよ！
続いての「講演2」は、水戦略特命委員会事務局長でもある中川郁子衆議院議員さんが、「水の安全保障の現状、課題及び対策〜地下水関係を中心に〜」やったがやき。
多くの食品は、実はそれを作るために大量の水を必要としちゅうがやき、日本は水がこぢゃんと豊かな国やといいもって、食糧を輸入に頼っちゅうっちゅうことは、実は世界から大量の水を輸入しゆうがとおんなじことやっちゅうお話しは、いきなり脳天をハンマーで殴られたばあのショックやったがよ。
ほんで、「健全な水循環の姿」、「地下水について」、「水循環基本法と水循環基本計画」、「持続可能な地下水の保全と利用」らあについて、お話しいただいたがやき。
ほんで12時にゃあ閉会となって、みんなあでお弁当をいただきもって、ちくと意見交換タイムながよ。
東広島市西条の「賀茂泉」の前垣副社長さんから、「西条・山と水の環境機構」(http://www.kamon.ne.jp/~yamamizu/)についてご紹介があったがやき。
西条酒造協会加盟社の酒の売上、1升当たり1円が「西条・山と水の基金」に拠出されるっちゅう仕組みは、まっこと参考になったがよ。
こうして「蔵元湧水会」(仮称)説明会並びに水の安全保障講演会は、13時ばあにゃあお開きとなったがやき。
続いては、13時半から同ホテルの別会場にて、平成28年度日本名門酒会メーカー会議やったがよ。
日本名門酒会に加盟する、全国65社81名っちゅう日本酒・本格焼酎・泡盛らあのメーカーの皆さんが一堂に会し、年に一度の最大の会議を開催したがやき。
まずは、日本名門酒会本部長、株式会社岡永の飯田社長さんの開会のご挨拶と平成28年度日本名門酒会基本方針。
ほんで、5年前のこの日、メーカー会議の真っ最中に起こった東日本大震災でお亡くなりになられた方々に対して、みんなあで黙祷を捧げたがよ。
さて、今世間じゃあ日本酒ブームと喧伝され、確かに把握しきれんばあいろんな方々が日本酒のオピニオンリーダーとして登場してきゆうっちゅうがやき。
さらに「一献の系譜」、「乾杯」、「ザ・バース・オブ・サケ」等々の、日本酒の映画まで登場しゆうっちゅうがよ。
さらにさらに、各地での日本酒イベントも大盛況やっちゅうがやき。
けんど、ワシらあは、浮わついたブームやのうて、地道なもんを積み上げてきた結果、この状況を起こしたがやと捉え、さらに地に足をつけて活動していかにゃあイカンっちゅうがよ。
18年目に入った「一年52週の生活提案」もこぢゃんと好調やけんど、こりゃあただの「販促カレンダー」やないっちゅう点、つまり必ず体験の場が付いちゅうっちゅう点がキモやっちゅうがやき。
こりゃあまっことこぢゃんと優れた「仕組み」であり、この「仕組み」で売ってきた18年やっちゅうがよ。
ほんでその根本にゃあ、1社1社の蔵元、1つ1つの商品の、品質のブラッシュアップがあり、成功のカギはこれに尽きるっちゅうがやき。
これまでは「モノからコトへ」っちゅうてきたけんと、「モノからコトへ、そしてさらにモノへ」やっちゅうがよ。
今年度は、あらためて各蔵の思想や進化の過程らあについてを、しっかりと捉え直していくっちゅうがやき。
「仕組み」を超えていく意識、「一年52週を超えて」がテーマやっちゅうて、こぢゃんと力強う語られたがよ。
続いては、本部統括の宮本統括部長さんから、「平成27年度の営業報告と平成28年度の活動予定」についての発表があったがやき。
平成27年度は、「夏の生酒」「ひやおろし」「しぼりたて」「立春朝搾り」らあの季節商品も、「食品バラ出荷」も、名門酒会全体も、前年対比で100％を超えたっちゅうがよ。
ほんで、平成28年度営業活動目標として、以下の6点を挙げられたがやき。
�／卦�加盟店獲得30店
�◆岼貲�52週」前年対比110％
��「超辛口」のジャンルとしての提案
�ぁ屬�もとチャレンジ」
�ヂ膸邂�会・友の会
�β�元訪問・商談(造り、酒質、地域、環境・・・らあについて、あらためて各蔵について深う理解し、魅力を引き出し、それを加盟店に伝える)
続いては、企画部長の森さんがインフルエンザで欠席やっちゅうことで、代わりに飯田社長さんから、「平成28年度 今期の企画 パート1」のお話しがあったがよ。
日本酒の原点、蔵元の個性への挑戦として、「きもとチャレンジ」と題し、今期は12社ばあの蔵元の「きもと」商品にスポットライトを当てるっちゅうて、いろいろ説明があったがやき。
従来からの「きもと」商品のブラッシュアップ、「山廃」から「きもと」への切り替え、「きもと」初挑戦と、いろいろな蔵があるがやけんど、司牡丹は「山廃」から「きもと」への切り替えにチャレンジするがよ。
お次は、ちくとコーヒーブレイクをはさんで、企画部副部長の田村さんから、「平成28年度 今期の企画 パート2」のお話しがあったがやき。
2016年は、23の提案があるっちゅうがよ。
まず、三大季節商品の「夏の生酒」「秋のひやおろし」「新酒しぼりたて」、それらあをつなぐ「寒おろし」と「無垢之酒」、それらあのポスターのバイリンガル表示らあについて、お話しがあったがやき。
さらに今期は、「夏のお燗酒」を復活させ、新提案として「超辛口」をジャンルとして提案するっちゅうことで、司牡丹の「船中八策」が事例として紹介されたがよ。
また、日本酒映画「一献の系譜」のCM映像や、日本酒のメディア扱いについて、様々な日本酒イベントについて、「SAKE2020プロジェクト」についてらあが、画像付きで紹介されたがやき。
さらに、「西の関」さんのPRビデオについて、一部が映像で流されたがよ。
ほんで最後に、『日本伝統の「帆前掛け」を世界へ 未来へ』をキャッチフレーズにされちゅう、有限会社エニシング(http://www.anything.ne.jp/)さんの前掛けが紹介されたがやき。
日本で唯一残っちゅう伝統的な前掛けの産地、愛知県豊橋市の前掛けを広め、残していこうっちゅうことながよ。
その後は、小休憩があり、続いては「蔵元の活動事例報告」で、千代寿虎屋株式会社の大沼社長さんが、「初めてのきもと純米酒に挑戦」っちゅうタイトルで、講演されたがやき。
その後も、「きもとチャレンジ」インタビューとして、「越の誉」の原社長さん、「はぎの露」の福井社長さん、「開華」の島田社長さんらあが、今回挑戦される「きもと」について、アツく語られたがよ。
お次は、再び飯田社長さんから、「不要な設備のリストアップと、蔵内の整理によるブラッシュアップへの取り組み」についてのお話しがあったがやき。
続いては、国際部の金子さんより、フランスやカリフォルニア州におけるBPA問題について、ちくとお話しがあったがよ。
その後は質疑応答ながやけんど、ちくと時間が余ったようで、予定にゃあなかったに、司牡丹のワシと出羽ノ雪の渡會専務さんが、「きもとチャレンジ」についてちくと語ることになったがやき。
こうして17時ばあにゃあ会議は閉会となり、みんなあで速やかに別室に移動しての、懇親会ながよ。
「一ノ蔵」のスパークリングSAKE「すず音」がウエルカムドリンクとして出されたがやき。
もちろん各社のお酒もズラリと並び、「大山」の加藤社長さんなご発声で乾杯し、宴席となったがよ。
その後は、足るばあ飲んで食べて、アチコチ移動しもって、いろんな蔵元さんや名門酒会本部の皆さんらあと情報交換したり、こぢゃんと語り合うて、大いに盛り上がったがやき。
特に、ちくと病気で戦線離脱されちょった、ワシの相方ともいえるハクレイ酒造の中西社長さんが久々に復帰され、元気にお酒を酌み交わすことができたんは、何より嬉しかったがよ。
宴会途中にゃあ、エニシングさんの西村社長さんのご紹介もあり、会場後方にゃあ前掛けコーナーも準備されちょったがやき。
こうして19時ばあにゃあ、「一ノ蔵」の鈴木社長さんの中〆にて、無事懇親会はお開きとなったがよ。
その後も、中西社長の復活祝いやっちゅうて、飯田社長さんを中心に数社の蔵元が集まり、神泉の「酒とさか菜」さんに2次会に繰り出して、こぢゃんと痛飲して盛り上がったがは、当然の流れながぜよ。
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司牡丹酒造株式会社
