3月13日(日)は、「土佐のおきゃく2016」(http://www.tosa-okyaku.com/)の最終日で、ワシゃあ帯屋町のDandyism Tosa Bar「Craps(クラップス)」(高知市帯屋町1-2-8徳屋ビルB1F TEL:088-824-2771)さん主催の、カクテルの世界大会優勝者による、土佐派のカクテルを楽しむ会に参加したがやき。
正式なタイトルは、【炸裂!!銀座ガスライトイブ店長高橋直美カクテルワールド×帯屋町クラップス塩田貴志アミューズワールド】「土佐派のカクテル6種類と土佐パシフィックリム・アミューズ6種類の饗宴」っちゅう長い長いタイトルながよ。
今回のイベントのゲストである高橋直美さんは高知県出身で、以前は高知新阪急ホテルのバーで働かれよった方ながやけんど、2013年「I.B.A.ワールドカクテルチャンピオンシップ」世界大会ビフォア・ディナー・カクテル部門にて優勝されたがやき。
世界カクテルコンテストで優勝した日本人としちゃあ6人目らしいがやけんど、女性としちゃあ日本人初であり、2013年度龍馬大賞も受賞されちゅうがよ。
現在は、女性バーテンダーだけのお店として人気となっちゅう、銀座「ガスライトイブ」(http://www.bar-gaslight.com/)の店長さんとして活躍されゆうっちゅうがやき。
そんな世界一の腕を持つ高橋直美さんが堂々の凱旋帰高され、土佐酒、土佐焼酎、土佐リキュール、土佐の果物や野菜を使うた、「土佐派のカクテル」6種類を目の前で作ってくださり、それらあを堪能できるっちゅうイベントながやき。
しかも、料理の美味しさは一流シェフレベルと定評のある、「クラップス」のオーナーバーテンダー塩田貴志さんによる、土佐の旬の食材をふんだんに使うた6種類の絶品アミューズと共に楽しめるっちゅうがやき、これで会費7000円(地下2Fテーブル席は6000円)は格安ながよ。
さて、ワシゃあ18時半過ぎばあに「クラップス」さんにうかごうたがやき。
階段を降りたお店の入口の前にゃあ、先月開催された第6回「四国地カクテルバトルロイヤル」(「2016年2月24日」のブログ参照)の優勝トロフィー(益々繁盛ボトル)と表彰状が、塩田さんの名前入りで誇らしゅうディスプレーされちょったがよ。
店内にゃあ、既に何名かのお客様がいらっしゃっちょって、スタッフの皆さんが準備に忙しゅう動き回られよったがやき。
ちなみに今回の「土佐派のカクテル」に使われる日本酒や焼酎やリキュールらあは、司牡丹と土佐菊水の2蔵のもんやっちゅうことで、菊水酒造の方も来られちょって、ワシやファーム・ベジコ(http://vegeco.jp/)の長崎さんらあと、おんなじ地下2階のテーブル席やったがよ。
さて、19時にゃあ開会やって、ワシらあ地下2階組は、1つ階を上がって立ち見での開会ながやき。
まずは主催者を代表して塩田貴志さんから、開会のご挨拶があったがよ。
続いては、ゲストの高橋直美さんから、ご挨拶があったがやき。
さらに最初のカクテル作りのお手伝いとして、ワシらあとおんなじ地下2階組の特別ゲスト、高知工科大学ものつくり先端技術研究室室長の松本泰典准教授さんが、カウンター内に入られ、ちくとご挨拶と解説をされたがよ。
松本准教授さんの持ち込みされた機械は、スラリーアイスを作るミニサイズの機械で、つまり0.02mmっちゅう超細かい粒子の氷を作ることができるっちゅうことながやき。
それを、1杯目のカクテルに使おうっちゅうことながよ。
つまり、カクテル内にゃあ氷は入れんき薄まらんし、カクテル内の水分を微細な結晶にするきチビッとトロリとなり、飲んだらこぢゃんと冷たい(マイナス5℃程度)っちゅう、これまでにない新しいカクテルが生まれるっちゅうわけながやき。
高橋准教授さんのデモンストレーションは、1人分を作るがに数分かかったき、こりゃ20数名分をこれから作るがは大変やないかと思いよったら、実はあらかじめ作っちゃあると聞いて、ホッとしたがよ。
ワシらあは地下2階に降りて、カクテルを待ったがやき。
★「文旦とグリーンティーのスラリーアイスカクテル」〈材料:司牡丹・大土佐(清酒取り焼酎)、菊水・文旦のお酒(リキュール)、文旦果肉、文旦ジュース、自家製グリーンティーシロップ〉
●「A la carte Plate」〈白木果樹園の文旦と四万十豚の自家製ベーコンのカナッペ、四万十地鶏のブシュカン塩のソティ、鰯の大葉と梅のフライ小夏のソース〉
登場したカクテルは、氷は入ってないに、こぢゃんと冷とうてトロリとしちょって、結晶のこぢゃんと細かいスムージーっちゅう食感で、確かに新感覚カクテルやったがよ。
味わいは、白木果樹園の絶品文旦の爽やかな酸味とほのかな苦味に、グリーンティーのほろ苦さも加わり、まっこと1杯目にふさわしいこぢゃんと清々しいカクテルやったがやき。
合わせるアミューズにも文旦やブシュカンや小夏らあの柑橘類が使われちょって、こちらも美味しゅうて、カクテルとの相性もバッチリやったがよ。
またチェイサーにゃあ、司牡丹の仕込水(仁淀川水系の湧水)が使われちょって、さらに桜の花の塩漬けが浮かべられちょって、春らしさを演出しちょったがやき。
★「フルーツトマトと純米大吟醸のカクテル」〈材料:司牡丹・槽掛け雫酒(純米大吟醸原酒)、フルーツトマト、バジル、直七、ミル挽きブラックペッパー、オリーブオイル〉
●「Amuse bouche」〈ファーム輝フルーツトマトのバルサミコ山椒ソースのマリネ〉
2品目は、司牡丹の大吟醸雫酒とフルーツトマトを使うた贅沢なカクテルながよ。
ファーム輝さんのフルーツトマトは、そのまんまジュースにしても出汁が入っちゅうがやないかっちゅうばあ旨み成分が多いがが特徴ながやき。
ほんじゃきこのカクテルも、ブラディマリー風っちゅうよりか、出汁の入ったカクテル、ブラディシーザーに近い感じで、メッチャ旨みタップリながよ。
さらに、ファームベジコの長崎さんくの永田農法バジルやミル挽きのブラックペッパーが見事なアクセントとなって、旨いの何の!
雫酒の風味は、その美しさで縁の下の力持ちのように、美味しさを下支えしちゅうような感じやったがやき。
さらにアミューズにもこのフルーツトマトと仁淀川山椒とバルサミコが使われちょって、見事な相性やったがよ。
まるで、料理に合わせて、スープ味の酒を飲みゆうような感覚になり、ユニークな組み合わせやったがやき。
★「山柚子と焼酎空海のカクテル ジャパニーズロックスタイル」〈材料:焼酎空海(深層水割り芋焼酎)、司牡丹・山柚子搾り(リキュール)、直七、キュウリ〉
●「Les poisson Amuse」〈須崎産カンパチのスモーク 青葱のソース〉
3品目は、芋焼酎をベースに、柚子リキュールと直七と、さらにファームベジコの日本一のキュウリがアクセントとなった、これまた爽やかなカクテルやったがよ。
キュウリの青い風味が、ハーブのようにほのかに感じるき、柑橘の爽やかさを一層引き立ててくれるがやき。
アミューズは、カンパチのスモークに青葱ソースがヌタのようにかけられちょって、これまたほのかにスモーキーやに爽やかな美味しさで、アッちゅう間に平らげてしもうたがよ。
★「SEVEN SEASとブシュカンと生姜のダイキリ」〈材料:菊水・SEVEN SEAS(黒潮町産黒糖のラム酒)、ブシュカン、すりおろし生姜、シロップ〉
●「Les viandes Amuse」〈津野町産猪鍋風和風ポトフ〉
4品目は、世界一の女性バーテンダー直美さんがシェイカーを振るっちゅうことで、皆さんカメラのシャッターを押しまくりやったがやき。
完成したカクテルは、四万十情熱「ジンジャーマン」の無農薬生姜をタップリ使うた、ラム酒のカクテルで、搾りたての生姜の風味が強烈で、風邪らあ一発で吹っ飛びそうな美味しさやったがよ。
そんな強烈なカクテルにゃあ、農林事業法人(株)工房どんの猪鍋風和風ポトフを合わせるがやき。
こりゃもはやアミューズっちゅうより、和風ポトフっちゅうよりか、猪鍋そのものの美味しさ!
ハフハフいいもって、ガッツリいただいてしもうたがよ。
★「パッションフルーツとブエナイエルバのカクテル」〈材料:秀麗司牡丹(純米吟醸原酒)、パッションフルーツ、ブエナイエルバ、ダイダイ、マンダリンオレンジのジュース〉
●「Les plats de riz Amuse」〈カリー パウリスタ 津野町産鹿のジビエバージョン〉
5品目は、秀麗司牡丹をベースにした、成田ファームのパッションフルーツとダイダイとマンダリンオレンジっちゅう柑橘類に、ブエナイエルバっちゅうミント系ハーブを加えた、こぢゃんと爽やかなカクテルやったがやき。
爽やかな中にも、濃厚な果物の風味が見事なバランスで溶け込んじょって、ブエナイエルバの風味がアクセントとなって、まっこと心地えいがよ。
アミューズは、登場してビックリの鹿肉のカレーが一人前!
工房どんの鹿肉は、臭みも何ちゃあのうてトロットロで、まっこと絶品カレーに仕上がっちょったけんど、サスガにお腹いっぱいになってしもうたがやき。
★「冬小夏と柚子の和ソルティー」〈材料:司牡丹MOTOZAKE純米(純米酒)、菊水・柚子のお酒、小夏ジュース、塩次郎〉
●「Dessert」〈高橋豆腐の絹ごし豆腐、抹茶ティラミス〉
ラストは、司牡丹のカクテル専用「MOTOZAKE純米酒」と菊水の「柚子のお酒」をベースに、西込柑橘園の冬小夏のジュースを使うたカクテルを、塩次郎の天日塩でスノースタイルにしたカクテルながよ。
これまたこぢゃんと爽やかで清々しい味わいで、ピリッと天日塩も効いちょって、こりゃあ旨いっちゅうて、ワシゃあ既に結構酔っぱろうちょったに、グイグイ飲み干してしもうたがやき。
料理のラストはデザートで、クリームかと思うたら、何と絹ごし豆腐やったがよ!
この高橋豆腐店さんの絹ごし豆腐を抹茶ティラミスにしたデザート、ナチュラルな甘みでサラッとしつこうのうて、これまた絶品やったがやき。
こうして22時前ばあにゃあ、「高橋直美カクテルワールド×塩田貴志アミューズワールド」は、無事大団円のお開きとなったがよ。
塩田さん、クラップスの皆さん、そして高橋さん、素晴らしい土佐派のカクテルの世界を、まっことありがとうございましたぜよ!
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司牡丹酒造株式会社