「高みにのぼる人は、みんなあ螺旋階段を使うがぜよ。」(フランシス・ベーコン)
ルネサンス期のイギリスの哲学者・神学者・法学者、フランシス・ベーコンさんの言の葉ながやき。
歴史をひもといてみりゃあ、世の中のあらゆる物事は、螺旋階段状に進化しゆうっちゅうことに気づくがよ。
長い年月を経て、過去とおんなじような物事が起こるけんど、そりゃあ全くおんなじやのうて、一段ランクが上がっちゅうがやき。
そりゃあまるで螺旋階段で一周回っておんなじ位置に来ちゅうけんど、ちくと上に上がっちゅうがとおんなじことながよ。
それが世の中の進化の姿やとしたら、人間の進化やちおんなじのはずながやき。
人間、高みにのぼろうとすりゃあ、真っ直ぐな階段でストレートに目的の場所まで向かいとうなるし、それが近道やと思うてしまいがちやけんど、そんな進化は自然の摂理に反しちゅうっちゅうことながよ。
遠回りに見えて、おんなじ場所をグルグル回りゆうだけに思えて、遅々として進まんように感じるかもしれんけんど、本気で高みにのぼりたいがやったら、螺旋階段状に進んでいくがが正解であり、実はそれが近道やっちゅうことながやき。
その道を迷わず地道に、一歩一歩進んでいきゃあ、ある日ふと気がついたら、昔とおんなじ場所に戻っちゅうように見えて、実はワンランク上に上がっちゅうっちゅうことながぜよ。