4月5日(火)は、まずは12時前ばあに「帝国ホテル」にうかごうたがやき。
こちらにて12時半から、東京北ロータリークラブの例会があり、そん中にて約30分ばあの卓話を、ワシが担当さいていただいたがよ。
演題は、「創業四百余年・蔵元が語る 人生を10倍豊かにする日本の旬の食と日本酒活用法」っちゅう長い長いタイトルながやき。
ちくと会場を見さいてもうて、紹介者の日本名門酒会(http://www.meimonshu.jp/)本部・株式会社岡永の飯田社長さんと並んで、控え室にて待機さいてもうたがよ。
実は1年半ばあ前に、飯田社長さんが東京北ロータリークラブの会長を務められよった時に、20数名ばあのメンバーの方々が高知旅行にお越しになり、司牡丹の酒蔵見学(「2014年11月19日」のブログ参照)にもお越しいただいちゅうがやき。
そん時のメンバーの方々にも久々にお会いし、懐かしゅうご挨拶さいてもうたがよ。
さて、12時20分ばあにゃあ皆さん会場へ移動。
飯田社長さんが用意してくださった「船中八策」(超辛口・純米酒)と「船中八策・しぼりたて」(超辛口・純米生原酒)が、各テーブルに鎮座しちょったがやき。
70名ばあのメンバーの方々が集まられつろうか、12時半にゃあ例会が開会し、まずは月初やっちゅうことで国歌「君が代」と、ロータリーソングを斉唱したがよ。
ほんで、田中会長さんのご挨拶とお話があり、飯田社長さんから軽うワシのご紹介があり、テーブルのお酒はあくまで「試飲」やき、あんまり飲み過ぎんように、またお車の方は絶対に飲まんようにっちゅう注意事項の連絡があったがやき。
ほんで、今月お誕生日の方々らあのご紹介や、いろんな連絡事項らあがありゆう中、パンとスープが配られたがよ。
サスガは帝国ホテル、ランチのスープたぁ思えん美味しさやったがやき。
続いてメインの魚料理が配られたき、ワシの同テーブルの皆さんに「船中八策」を注がいてもうて、乾杯さいてもうたがよ。
クリーム系のソースがかかった白身魚のソテーやって、「船中八策」も「船中八策・しぼりたて」もバッチリやって、箸も杯も進むこと進むこと!
卓話前やっちゅうに、ワシゃあ結構えい気持ちになってしもうたがやき。
会場の皆さんも、アチコチで結構飲んでくださりよって、ニコニコ満面笑顔になっちゅう方々が少のうなかったがよ。
デザートもまっこと美味しかったがやき。
さあ食事も終わり、13時間前にゃあ再びワシのご紹介者として飯田社長さんが演壇に立たれ、ワシをご紹介してくださったがよ。
万雷の拍手があり、いよいよワシの卓話のスタートながやき。
まずは「司牡丹の歴史と由来」についてや「坂本龍馬さんと司牡丹の縁」について、ちくと語らいてもうたがよ。
お次は、「日本の食と日本酒・旬の一覧表」をご紹介さいていただき、まずは「日本の食の旬」について、ちくと語らいてもうたがやき。
日本は、世界で最も春夏秋冬の旬がはっきりしちゅう国で、四季折々の美味しいもんがこぢゃんとある国ながよ。
春の旬のもんは、稚魚類や貝類、木の芽や山菜類らあで、ポイントは生命力の塊やっちゅうことながやき。
こりゃあ、寒い冬の間縮こまっちょった体に、自然の生命力を取り入れて元気になりましょうやっちゅう天からの合図ながよ。
暑い夏にゃあ、体を冷やす効果の高いキュウリ、トマト、ナスらあの果菜類が旬になるがやき。
また、シソや梅らあの解毒効果、防腐効果のあるもんも旬になるがよ。
モノが腐りやすい季節やき、やっぱし理にかのうちゅうがやき。
秋になりゃあ、今度は旨みの乗ったもんがドンドン出てくるがよ。
体にそのようなもんを取り入れて、これから来る寒い冬に備えましょうっちゅう天からの合図ながやき。
戻りガツオやサンマ、キノコ類らあの、豊富な旨みと高い栄養価を備えたもんが秋にゃあたくさん旬を迎えるがよ。
本格的に寒うなる冬にゃあ、体を温める効果の高いもんが旬になるがやき。
大根、カブ、ゴボウらあの根菜類、魚はブリやクエやアンコウやフグらあ、鍋物や煮物らあにぴったりながよ。
旬のもんをその時期に取るっちゅうんが、一番美味しいし、健康にもえいし、理にもかのうちょって、こりゃあ天の配剤というしかないがやき。
続いては「日本酒の旬」についてながよ。
日本酒は、世界で唯一旬があるお酒ながやき。
春にゃあ花見酒、夏にゃあ滝見酒、秋にゃあ紅葉酒や月見酒、冬にゃあ雪見酒っちゅうように、四季を愛でもって酒を楽しむ風習がもともとあったけんど、実は日本酒自体にも旬があるがよ。
春にゃあ、しぼりたての新酒が出てくるがやき。
本日お持ちした「船中八策しぼりたて生原酒」もそれやけんど、春の旬のもんにゃあ、どっちかっちゅうたら原酒よりかアルコール度数の低いしぼりたての新酒や、あるいは薄にごりの霞酒らあがよう合うがよ。
夏になりゃあ生酒っちゅう旬のお酒が出てくるがやき。
こりゃあ冷やして飲むと一番美味しいお酒ながよ。
「しぼりたて」と同じ生酒やけんど、「しぼりたて生酒」と夏の「生酒」は若干違うがやき。
冬場に仕込んだお酒を夏まで冷蔵庫で冷やしたもんやきで、すっきり系の味わいがするきに、初ガツオらあの夏の旬のもんや酢の物らあによう合うがよ。
秋になりゃあ、今度は「ひやおろし」っちゅうお酒が旬になるがやき。
酒造りは冬場しかせんき、造ったお酒を貯蔵しちょいて、夏を超えて秋風が吹き始める頃に冷やのまま下ろしてきて出荷するがが「ひやおろし」で、つまり旨みが乗って熟成したお酒っちゅうことながよ。
旨みの多い秋の旬のもんと、旨みが乗った秋の「ひやおろし」がバッチリ合うて、見事としか言いようがないがやき。
冬になりゃあ、今度は燗酒があるがよ。
鍋料理や煮物らあの温かいもんに、燗酒が合わんわけはないがやき。
また、冬場の旨みが乗ったもんにゃあ「しぼりたて生原酒もよう合うがよ。
さらに、旬の酒を買いに行くがは面倒やっちゅう人にゃあ、定番の日本酒を温度を変えて楽しむこともできるがやき。
温度を5度ばあ変えるだっけで味がまったく変わるがよ。
春にゃあちょっと冷やして、あるいは常温で、夏にゃあ思い切り冷やして、秋にゃあちょっと温めて、冬にゃあ熱めの燗でっちゅう形で、温度を変えることによって春夏秋冬の旬のもんとぴったり合わせることができるがやき。
ところで、餃子や唐揚げを食べる時にゃあ絶対ビールやと思うけんど、刺身は日本酒の勝ちながよ。
美味しいもんをマズうして食べたい人はおらんはずやけんど、けっこうな割合でやってしまいゆうがやき。
たとえば、これから夏になるとアユが出てくるけんど、アユの塩焼きを食べる時にビールを飲むがは、美味しいもんをマズうして食べるようなもんで、もったいないがよ。
夏のアユや秋のサンマらあの魚は、内臓の苦みが一番美味しいがやけんど、日本酒と合わせりゃあその苦みが旨みに変わってさらにこぢゃんと美味しゅうなるがやき。
これをワインやビールらあでやってしまやあ、美味しゅうのうなってしまうがよ。
このように、食べ物によってお酒を選び、さらに旬のお酒を使うたり、旬に合わせて温度を変えて楽しんだりすりゃあ、人生が豊かになるがやき。
旬のもんと旬の酒を合わせもって楽しむっちゅうことを、ほんのチビッと意識しもって、いろいろなもんを食べたり飲んだりすりゃあ、今までの白黒やった人生がカラーになったかと思うばあ変わるがよ。
春夏秋冬、海山川のおいしいもんを食べもって、お酒も選びながら、温度も変えながらっちゅうことを知りゃあ、もはやそれを知らんかった頃の生活にゃあ戻れんばあ、人生が10倍豊かになるこたぁ間違いないきに、是非実践してみてくださいや!
だいたいそんなお話をさいてもうて、拍手喝采をいただいたがやき。
東京北ロータリークラブの皆さん、そして飯田社長さん、まっこと素晴らしい機会をいただき、ありがとうございました!
ちなみに皆さんからいただいたアンケートの中から、悦びの声の一部を以下にご紹介さいていただきますぜよ。
●今までは洋酒一辺倒でしたが、今日のお話をうかがって、酒屋に通うことが楽しみになりそうです。
●大変興味深いお話をありがとうございました。食とお酒の関係等、勉強になりました。日本酒も大好きです。
●大変楽しく拝聴させて頂きました。春夏秋冬の食材とのマリアージュ、ためしてみます!!
●参考になりました。メリハリがあり聞きやすかった。話が面白かった。
●とても楽しかったです。酒の飲み方、改めます。
●歴史的なことも含めての講演は、とても分かりやすく、良い話でした。
●歴史のお話、数年前の大河ドラマを思い出しました。良かったです。本日の夜は、お酒と生命力を美味しくいただきたいと思います。「食べ物と合うお酒でカラーの人生を!」良かったです!
さてその晩は17時から、大塚の老舗居酒屋「江戸一」さんにて、宮城の「一ノ蔵」の鈴木社長さんと飲んだがよ。
「江戸一」さんは、東京の三大名店居酒屋のひとつで、昔っから「豊麗司牡丹」(純米酒)も扱うてくださりゆうがやき。
料理も何じゃち美味しいし、お燗の温度も絶妙やし、コの字型のカウンターも最高ながやけんど、店内は一切撮影不可やき、残念ながら画像は外観しかないがよ。
「豊麗司牡丹」の絶妙なぬる燗を酌み交わしもって、「自家製漬物」や「炙りタラコ」や「厚焼き玉子」らあの絶品の名物酒肴を次々といただきゃあ、杯も箸も止まらんなって、会話も弾みまくりながやき。
まっこと、こちらのお店が近所にあったら、毎晩のように通うてしまいそうなばあ、酒も肴も雰囲気も最高やって、飲みまくり食べてまくり、語り合いまくりやったがよ。
2時間ちょいばあで「江戸一」さんを出て、続いては19時半前ばあにご近所の「北海道料理 三平」さんにうかがい、大塚居酒屋はしご酒の旅ながやき。
こちらのお店にゃあ「一ノ蔵」があるき、今度はそちらをガンガン飲みもって、いろんな料理を堪能し、さらに盛り上がったがよ。
壁にゃあ古ぼけた紙で「新メニュー」と書かれちょって、いったいいつの新メニューながやろうっちゅうて、酔っぱらい2人にゃあバカウケやったがやき。
ありゃ、その上にゃあ吉田類さんの記事も貼られちゅう!類さんも来たがや!
「新タケノコ」や「鶏唐揚げ」「海鮮焼売」らあをいただき、またまた飲んで食べて語り合うて、飲んで食べて語り合うて、大盛り上がりに盛り上がったがよ。
鈴木社長さん、大塚居酒屋はしご酒の旅にお付き合いいただき、まっことありがとうございましたぜよ!
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司牡丹酒造株式会社