「世界は一度だっけ創造されたがやのうて、独創的な芸術家が出現したがと同じ回数だけ、度々創り直されたがぜよ。」(マルセル・プルースト)
大作「失われた時を求めて」で有名な、20世紀を代表するフランスの作家、マルセル・プルーストさんの言の葉ながやき。
世界中の神話に天地創造の話があるけんど、そのすべてが、一度だっけ神様がこの世界を創造されたっちゅう内容ながよ。
ほんじゃきワシらあは、この世界はたった一度だっけ神様が創造されたもんやき、創り直されることらあない、創り直したりしちゃあイカンと、勝手に思い込んでしもうちゅうがやき。
そこを、かのプルーストさんは、「世界は度々創り直された」っちゅうて喝破するがよ。
それも、「独創的な芸術家が出現したがと同じ回数だけ」。
確かに考えてみりゃあ、ピカソさんは世界を創り直したろうし、エジソンさんは世界を創り直しつろう。
戦後日本の奇跡の経済発展やち、世界を創り直したと言えるろう。
ほいたら、ワシらあやちこれから、世界を創り直すことができるっちゅうことながやき。
この世界全体は無理かもしれんけんど、「ある1つの世界」を創り直すことばあやったら、ワシらあやち可能やっちゅうことながよ。
たとえば、「日本酒の世界」っちゅう1つの世界を、これから創り直す、再創造するこたぁ可能であり、そりゃあワシらあに与えられた使命やっちゅうことながぜよ。