「できるだっけ遠い未来を考えて、人生を生きなさいや。」(アーノルド・J・トインビー)
各文明国の発展を描いた「歴史の研究」(全25巻)の著者として知られちゅう、イギリス出身の20世紀の歴史学者、アーノルド・J・トインビーさんの言の葉ながやき。
なんで、できるだっけ遠い未来を考えて生きた方がえいがやろうか?
まず逆を考えてみりゃあ、よう分かるがよ。
近い未来ばっかし、つまり数日後や数週間後のことだっけ考えて生きるっちゅうことは、そりゃあつまり達成したい大きな目標や目的も、実現させたい壮大な夢らあも何ちゃあないまんま、近視眼的に生きるっちゅうことながやき。
それじゃあ、たとえどれっぱあ真面目に一所懸命頑張ったとしたち、一生かけても大したこたぁ成すこたぁできんがよ。
一方、遠い未来を考えて生きゆう人は、その未来が遠けりゃあ遠いばあ、より壮大な目標や目的や夢を持っちゅうっちゅうことながやき。
自分の一生をかけたち成し遂げるこたぁ難しいばあの壮大な目標や目的や夢を持っちゅう人は、たとえそこまで辿り着けんかったとしたち、結果的にゃあよりたくさんのことを成し遂げちゅうもんながよ。
また、バイクの運転にたとえることもできるがやき。
バイクを運転する時、近くばっかし見よったら、スピードもよう出さんし、ふらついて転倒する危険もあるし、走りよったちツマランし、結局大した距離を走ることもできんがよ。
一方、遠くを見ながらバイクを運転しよったら、スピードも出せるし、車体が安定して転びにくうなるし、走りが楽しゅうなるし、おんなじ時間走ったとしたち、より遠くまで到達できるもんながやき。
人生やち、それと一緒やっちゅうことながぜよ。