「無限の可能性をはらんだ未来の観念が、未来そのものよりか豊饒ながぜよ。」(アンリ・ベルクソン)
19〜20世紀のフランスの哲学者・文筆家で、ノーベル文学賞も受賞されちゅう、アンリ・ベルクソンさんの言の葉ながやき。
未来そのものっちゅうんは、明るうもなりゃあ暗うもなるし、豊饒にもなりゃあ、貧相にもなるがよ。
つまり、今現在の自分自身が、未来に対してどういう観念を持っちゅうかで、未来そのものはどっちにやち転ぶっちゅうことながやき。
今現在のおまさんが、未来に対して暗い観念や貧相な観念を持っちょったとしたら、未来は暗いもんになり、また貧相なもんになる可能性が高いがよ。
けんど、今現在のおまさんが、未来に対して明るい観念や豊饒な観念を持っちょったとしたら、未来は明るいもんになり、また豊饒なもんになる可能性が高うなるがやき。
未来っちゅうんは、言葉や概念としちゃあ存在しちゅうように思えるけんど、現実にゃあまだ存在してないもんながよ。
そりゃあ人間の観念の中にしか、まだ存在してないっちゅうことながやき。
その人間の観念の中に存在しちゅうもんが、後に現実世界に出現し、現実の未来になるっちゅうことながよ。
ほいたら、世の中のみんなあが無限の可能性をはらんだ、明るうて豊饒な未来の観念を持ちゃあ、現実の未来も限りのうそれに近づくっちゅうことながぜよ。