「今この瞬間におまさんが無上の喜びを感じちゃあせんとすりゃあ、理由は一つしかないがやき。自分が持ってないもんのことを考えゆうきながよ。喜びを感じられるもんは、全ておまさんの手の中にあるっちゅうがやに。」(アントニー・デ・メロ)
インド出身のカトリック司祭、アントニー・デ・メロ(1931〜1987)さんの言の葉ながやき。
人間っちゅうんは、生まれたばっかしの子供の頃から、自分が持ってないもんを欲しがるもんながよ。
成長するため、生きていくためにゃあ、そりゃあ当然のことやろうけんど、充分成長した後は、いつかは気づかにゃあイカンがやき。
いつまでも自分が持ってないもんのことを考えたり欲しがったりしよったら、そりゃあ永遠にキリがないし、それじゃあいつまで経ったち人生に真の喜びを感じることらぁできんっちゅうことに、気づかにゃあイカンがよ。
人生に無上の喜びを感じるためのもんは、自分が持ってないもんの中にゃあない、そりゃあ全て、既におまさんが持っちゅうもんの中にあるっちゅうことながやき。
そりゃあ自分の外に存在しちゅう「モノ」やない、自分の内にしか存在せん「コト」やっちゅうことながぜよ。