「この世で一番大切なこたぁ、どういたら自分が自分のもんになりきれるかを知ることぜよ。」(ミシェル・ド・モンテーニュ)
16世紀フランスを代表する哲学者、ミシェル・ド・モンテーニュ(1533〜1592)さんの言の葉ながやき。
まず、「自分が自分のもんになりきれる」たぁ、どういうことやろか?
そりゃあつまり、世の中のほとんどの人は、「自分が自分のもんになりきれてない」っちゅうことながよ。
おまさんの今持っちゅう意見や信念は、ほんまに自分の意見や信念かよ?
そりゃあ誰かからの受け売りや、どっかから借りてきた意見や信念やないかよ?
もし誰かからの受け売りやったとしたち、もしどっかから借りてきたもんやったとしたち、それを自分の中で昇華して、完全に自分のもんにしちょったとしたら、そりゃあもはや自分の意見であり、自分の信念やといえるろう。
けんどもし、まだそこまで行ってなかったとしたら、そりゃあまだ自分の意見や信念じゃあない、つまり「自分が自分のもんになりきれてない」っちゅうことながやき。
「自分が自分のもんになりきれてない」まんま、おまさんは自分の一生を終えたいかよ?
それじゃあ、自分の人生を生きてないっちゅうことになりゃあせんかよ?
ほんじゃき、かのモンテーニュさんは、「どういたら自分が自分のもんになりきれるかを知ること」こそが、この世で一番大切なことやっちゅうがぜよ。