2016年07月18日

幸せの言の葉<1025>

「この世で一番大切なこたぁ、どういたら自分が自分のもんになりきれるかを知ることぜよ。」(ミシェル・ド・モンテーニュ)


16世紀フランスを代表する哲学者、ミシェル・ド・モンテーニュ(1533〜1592)さんの言の葉ながやき。


まず、「自分が自分のもんになりきれる」たぁ、どういうことやろか?


そりゃあつまり、世の中のほとんどの人は、「自分が自分のもんになりきれてない」っちゅうことながよ。


おまさんの今持っちゅう意見や信念は、ほんまに自分の意見や信念かよ?


そりゃあ誰かからの受け売りや、どっかから借りてきた意見や信念やないかよ?


もし誰かからの受け売りやったとしたち、もしどっかから借りてきたもんやったとしたち、それを自分の中で昇華して、完全に自分のもんにしちょったとしたら、そりゃあもはや自分の意見であり、自分の信念やといえるろう。


けんどもし、まだそこまで行ってなかったとしたら、そりゃあまだ自分の意見や信念じゃあない、つまり「自分が自分のもんになりきれてない」っちゅうことながやき。


「自分が自分のもんになりきれてない」まんま、おまさんは自分の一生を終えたいかよ?


それじゃあ、自分の人生を生きてないっちゅうことになりゃあせんかよ?


ほんじゃき、かのモンテーニュさんは、「どういたら自分が自分のもんになりきれるかを知ること」こそが、この世で一番大切なことやっちゅうがぜよ。


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