2016年08月10日

日本酒造組合中央会四国支部「平成28年度夏期研修会」ぜよ!

 8月5日(金)は、愛媛県松山市道後の「ふなや」(天皇陛下御宿)さんにて13時半から、日本酒造組合中央会四国支部「平成28年度清酒製造業夏期研修会」やって、その前にまずは12時半から13時まで、「四国×酒国2016」の報告会やったがやき。
(1)ふなや(2)「ふなや」入口

 ちなみに「四国×酒国2016」たぁ、6月5日(日)に大阪にて開催された、四国の酒蔵が集まってのイベントながよ。


 詳しゅうは、「6月8日」のブログをご参照いただきたいがやき。


 ほんで、ワシゃあ高知県酒造組合理事長として出席し、四国清酒懇話会の方々や事務局の山西さんから、イベント内容や集客数、収支明細表らあについての報告があったがよ。









 ほんでその後は13時半から、日本酒造組合中央会四国支部「平成28年度清酒製造業夏期研修会」が開催されたがやき。
(3)夏期研修会開会

 まずは事務局の山西さんの司会にて開会し、日本酒造組合中央会四国支部の吉田支部長さんから、開会のご挨拶があったがよ。
(4)吉田四国支部長開会挨拶


















 続いては、高松国税局の山岡酒類監理官さんから、「酒類の産業振興について」のお話が、40分ばああったがやき。
(5)山岡酒類監理官さんのお話

 国税局の仕事として、「酒類の安全性の確保と品質水準の向上への取組」、「酒類業の振興に関する取組」、「酒類の公正な取引環境の整備への取組」、「社会的要請への対応」らあがあるっちゅう内容やったがよ。


 また、最近の日本産酒類の動向について、酒類の輸出金額・輸出数量の推移についてのお話らあもあったがやき。











 お次は、45分ばあ、日本酒造組合中央会の岡本副会長さんから、「日本酒業界の現状と今後の展望について」っちゅうタイトルにて、お話があったがよ。
(6)岡本副会長さんのお話(7)岡本副会長さんのお話2

 まずは、10月1日の日本酒の日の「全国一斉日本酒で乾杯!」イベントについて、案内概要の説明があったがやき。


 昨年は46967人の実績やったらしいがやけんど、今年は101000人の目標を掲げちゅうらしいがよ。


 ほんで続いて、「食品表示法における酒類の表示のQ&A」の資料の、簡単な解説があったがやき。


 さらに、「酒類課税移出数量の推移」、「特定名称酒割合」、「日本酒の原料米使用量の推移」、「清酒製造業の推移」らあについての解説があったがよ。


 特に、昭和50年から平成24年までの、中小メーカーと大手メーカー(5000kl以上)に分けた製成数量の推移は、大手メーカーはそれほど減ってのうて、圧倒的に減っちゅうがは中小メーカー(ほぼ5分の1!)やっちゅうデータは、意外やったがやき。


 さらに、大手メーカーのシェアについちゃあ、昭和50年は20%もないばあのシェアやったに、平成24年にゃあシェアは50%ばあになっちゅうがよ。


 引き続き、「四国の酒造会社の主要経営指標」についてのお話があり、高知県の酒造会社が売上高営業利益率がこぢゃんとえい数字やっちゅうお話があったがやき。


 その後も、「日本酒の輸出実績」、「日本酒の輸出基本戦略」、「國酒関連事業(クールジャパン)の概要」、「JSSマークの活用について」、「國酒振興のための通常総会決議」、「改正酒税法・酒団法について」、「平成29年度税制改正について」らあのお話があったがよ。


 その後、15分ばあの休憩をはさみ、15時15分から1時間40分ばあ、独立行政法人酒類総合研究所の後藤理事長さんから、「ワイン醸造から見た清酒」のお話があったがやき。
(9)後藤理事長さんのお話(8)後藤理事長さん 



















 まずは、酒類総合研究所の取り組みの紹介で、「酒類の分析・鑑定」、「酒類産業の振興」、「情報発信の強化」らあがあり、「ホルマリンを使わんアミノ酸の分析法」らあのご紹介や、「酒類醸造講習」、「清酒官能評価セミナー」、「日本酒ラベルの用語事典(各国語版)」らあについてご紹介があったがよ。
(10)酒類の分析・鑑定について

 続いて、「世界と日本のワイン生産の概要」についてのお話があったがやき。


 世界のワインの貿易量と価格の表を見りゃあ、量よりか価格の伸び率が高いっちゅうことが分かり、つまり高級化が進みゆうっちゅうことながよ。
(11)世界のワインの貿易量・価格

 お次は、「ワイン醸造〜清酒と比較しながら〜」っちゅうお話やったがやき。


 ワインの場合、原料のブドウに由来する香り(品種特性香)を重視し、酵母が造る香り(発酵香)を低う見る傾向があるっちゅうことを理解しちょかんと、ワインのプロらあに日本酒の香り(発酵香) を説明した際に、低う見られる恐れがあるっちゅうがよ。


 また、フランスワインの表示制度について、【AOP(AOC)】(原産地呼称統制ワイン)、【IGP(ヴァン・ド・ペイ)】(保護地理的表示ワイン)、【地理的表示なし(品種表示有り)】、【地理的表示なし(品種表示なし)】の4ランクがあるっちゅうことやけんど、「AOP」が生産量の約50%も占め、「IGP」が約29%も占めちゅうらあて知らんかったき、ちくとビックリしたがやき。


 また、ブルゴーニュの伝統的な白ワインの樽発酵・シュール・リーについての解説が、なかなか面白かったがよ。


 樽に満量で貯蔵し、時々混ぜる(パトナージュ)っちゅうやり方らしいがやけんど、フレッシュさを保つ効果や、酵母からアミノ酸・マンノプロティンらあを漏出さいて、ワインにボディを与える効果があるっちゅうがやき。


 また、シャンパンの瓶熟成の際、酵母が死んで、その死骸からいろんな成分が出てきてシャンパンの味わいに厚みを与えるっちゅうんも、全く日本酒と正反対で、面白かったがよ。


 また、「清酒が魚料理にあう理由は?」っちゅうお話じゃあ、魚の油成分(不飽和脂肪酸)からできる生臭さの成分は、清酒と合わせた時にゃあ生臭さを感じんけんど、ワインと合わせたら、こぢゃんと生臭う感じるっちゅうがやき。
(12)清酒が魚料理とあう理由

 こりゃあ、ワインに含まれる鉄とSO2が原因やっちゅうがよ。


 ほんじゃき魚料理を白ワインと合わせるにゃあ、レモンをかける(鉄をキレート)とか、油で調理するとかをせにゃあイカンっちゅうがやき。


 だいたいこんなお話があり、17時ばあにゃあ後藤理事長さんのお話は終了。


 こうして、日本酒造組合中央会四国支部「平成28年度清酒製造業夏期研修会」は、無事終了となったがよ。


 その後は、同会場にて懇親会やったがやけんど、ワシゃあ出張続きやったもんやき、これにて帰らいてもうたがぜよ。
















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司牡丹酒造株式会社


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