2016年08月11日

幸せの言の葉<1030>

「革新は、実は、たわいのない夢を、大切にすることから生まれるがぜよ。」(井深大)


盛田昭夫さんと共に、ソニーの創業者として知られちゅう実業家・電子技術者、井深大(1908〜1997)さんの言の葉ながやき。


「革新」っちゅうたら、天才的な頭脳やとか、凄い発想力やとか、とんでもない視点やとか、そういう常人離れしたもんがないと起こすことができんと思われがちやけんど、あのソニーの井深さんは、実はそうやないと断言しちゅうがよ。


どれっぱあ天才的な頭脳や、凄い発想力や、とんでもない視点を持っちょったとしたち、単純に「○○したい!」っちゅう夢を持っちゃあせんかったら、革新を起こすこたぁできんっちゅうことながやき。


子供の時に持っちょったようなたわいのない夢の種を、選んだ大地に植え、水や肥料を与え、太陽の光を浴びさせたりして、大切に大切に育てていくっちゅう、極めて地味な行程の中から立ち現れてくるもんこそが、ホンマモンの革新やっちゅうことながよ。


昔持っちょったあんな夢やこんな夢を、たわいのない夢を、思い出してみろうぜや。


そんなたわいのない夢の種から芽が出、茎や葉が育ち、花が咲き、実がたわわに実った時、その実を手にした人々が、初めてそれを「革新」と呼ぶがぜよ。


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