10月23日(日)は、欧州出張の8日目でパリの3日目、つまり最終日やって、11時半にレストラン「L'inconnu」(ランコニュ)さんにうかごうたがやき。
昨年11月にパリ7区にオープンしたこちらのお店のオーナーシェフ・檜垣浩二さんは、何と高知県宿毛市出身やっちゅうがよ。
オープンしてまだ1年も経たんに、檜垣シェフの繊細なイタリアン―フレンチ料理がウケて人気店となり、フランス料理専門雑誌「ル・シェフ」、ホテル&レストランガイド「ゴーミヨ」の両誌にて新人賞を獲得し、来年ミシュラン1ツ星に最も近いと言われゆうシェフやっちゅうがやき。
そんな檜垣シェフから、「GALERIE K PARIS」(以下「GKP」)の宮川社長さんに連絡があり、是非土佐酒とのペアリングを提案さいていただきたいっちゅうことやって、今回のランチが決定したっちゅう流れながよ。
さて、「司牡丹」「美丈夫」「桂月」「無手無冠」の4蔵元と、「GKP」の宮川社長さん、「国虎屋」の野本社長さんらあが集まり、檜垣シェフのイタリアン―フレンチ料理と土佐酒の、夢のペアリングランチのスタートながやき。
まずはシェフからプレゼントのシャンパンで乾杯し、1品目のアミューズが登場ながよ。
●「カボチャのムース・カプチーノの泡乗せ」
ナチュラルで濃厚なカボチャの風味が、一瞬感じられたかと思うたらフワッと消えて、後口にカプチーノの風味がフワリと立ち上がるがやき。
こりゃまっこと繊細な味わいやに美味しい!バランスが絶妙!いきなりヤラレタぜよ!
●「タルトレットマルゲリータ」「アボカドとカニのパン」
2品目のアミューズは、まるでちんまいデザート「プチフール」のように可愛らしいがよ。
「タルトレットマルゲリータ」は、タルトやに、後口が完全にイタリアンのマルゲリータピッツァで、イタリアの風を感じたがやき。
「アボカドとカニのパン」は、パンの中にアボカドとカニが入っちょって、フワッフワッの食感で、これまた繊細な味わいのバランスが絶妙ながよ。
●「マスのマリネ ビーツのムースとリンゴのジュレ」
★「桂月・特別純米酒 相川譽」のカクテル
いよいよ土佐酒とのペアリングながやき。
まずは、「桂月」のお酒がちくと少なかったようで、苦肉の策でカクテルに仕上げたっちゅうがよ。
「桂月・相川譽」に、トニック、リンゴのエキス、オレンジの皮の細切れ、フェンネルらあが入っちゅうらしゅうて、こぢゃんと完成度の高いカクテルで、見事な美味しさやったがやき。
オレンジの皮の細切れが、金粉のようにも見えて美しゅうて、さらにオレンジの風味とリンゴエキスの風味とフェンネルの風味が交わることによって、一瞬柚子やろかと思うてしまうようなオリエンタルな風味が感じられるがよ。
さらにこの料理、「マスのマリネ」をいただいてみて、ナルホドやったがやき。
この料理も、オレンジらあの柑橘類でマリネされちょって、さらにリンゴのジュレが使われちゅうき、まっこと見事にこのカクテルとバッチリやったがよ。
いやはや、まっこと美味しゅうて、アッちゅう間に飲み干し、平らげてしもうたがやき。
●「仔牛のロティ ボルチーニ茸ソース」
●「白インゲンとセージのフォカッチャ」
★「司牡丹・船中八策」(超辛口・純米酒)
お次はいよいよ、司牡丹の超辛口「船中八策」の登場ながよ。
さて、「仔牛のロティ」を一口いただきゃあ、まず牛やのうて、高級な豚肉やないかっちゅうばあ爽やかで繊細な肉の旨味が膨らみ、ボルチーニ茸のまるで森林浴をしゆうかのような木の子の風味が、口中いっぱいに広がるがやき。
そこに「船中」をキュッとやりゃあ、肉の旨味も木の子の風味も、一瞬口中でフワッと倍増したかと思うたら、潔いばあサラリと消えていくがよ。
やっぱしこのお酒は、食材そのもんの素材の美味しさを、下から押し上げるように引き上げてくれるがやき。
こりゃ、交互にやりゃあ止まらんなるがよ!
フォカッチャもサクサクのフワフワで絶品やって、残ったボルチーニ茸のソースを付けていただきゃあ、そりゃもうタマラン美味しさやったがやき!
●「トマトとオマール海老と芽キャベツのタリオリーニ」
★「無手無冠・特別純米酒」
続いてはパスタで、自家製手打ちのタリオリーニのモチフニュの食感と小麦の風味、そこにオマール海老の濃厚な旨味、芽キャベツの甘味、トマトの酸味らあが絶妙に融合し合うて、これまた旨いこと、旨いこと!
このお酒のドメスティックな旨味と豊かな酸味が、これまたこの料理と見事にマッチングしたがよ。
●「いちじくのブランマンジェ」
★「美丈夫・特別純米酒」
お次は、まさかのデザートと日本酒のペアリングながやき。
焼いたメレンゲの優しい甘味、いちじくのナチュラルな甘味、乳製品の柔らかな甘味らあが、このお酒のトーンと見事にマッチしちょって、意外やけんどバッチリやったがよ。
●「カフェ・リストレット」
●「プチフール」
〆は、エスプレッソより濃いイタリアンコーヒーのリストレットと、ちんまいデザート「プチフール」ながやき。
ここでまさかの温かい出来立てのデザートが出てくるたぁ思うてもなかったき、一層美味しさ倍増ながよ。
濃い目のリストレットと温かいプチフール・・・あぁこれぞ口福ながやき!
こうして、檜垣シェフのイタリアン―フレンチと土佐酒のペアリングは、見事なフィナーレとなったがよ。
さすがは新人賞W受賞!まっこと感動のペアリングやったがやき。
帰り際にゃあ、みんなあで檜垣シェフの写真を撮りまくりで、ちくと照れた姿が、これまたちくとプリティやったがよ。
檜垣シェフ、パリの最後にまっこと素晴らしいコースを、ありがとうございました!
さてその後は、タクシーでオペラ座界隈まで戻り、ちくとカフェでブログを書いてから、ホテルに預けちゃあった荷物を受け取り、再びタクシーにてシャルル・ド・ゴール空港へ。
こうしてパリから羽田、羽田から高知と飛行機を乗り継ぎ、9日間の欧州出張は無事終了したがぜよ。
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司牡丹酒造株式会社