11月2日(水)は、ワシが理事長を務めさいてもらいゆう「土佐学協会」(http://tosagaku.cocolog-nifty.com/report/)主催の、「土佐の酢みかん文化を楽しむ会〈2016〉」が開催されたがやき。
ワシゃあまず高知県酒造組合に寄ってから、会場の「土佐料理 司 高知本店」(http://www.kazuoh.com/honten/)さんに17時ばあに入ったら、ぼっちり担当理事のファーム・ベジコ(http://vegeco.jp/)の長崎さんと思い出がかり(http://omoidegakari.jimdo.com/)の松田さんも到着されたがよ。
会場じゃあ既に、会員の百田さんと、思い出がかりの撮影スタッフの方々らあがバッチリ準備をしてくださりよったがやき。
ワシらあも急いで準備開始ながよ。
まずは、オイシックス(http://www.oisix.com/)さんの小堀さんが、先日吉祥寺のお店にて「土佐の酢みかんフェア」を開催してくださり、そん時にワシらあの作った「土佐の酢みかん」のパンフレットの表紙の写真を引き伸ばしてポスターにして貼ってくださったらしゅうて、そのポスターを送ってくださったき、それをバッチリ貼らいてもうたがやき。
さてさて、今回準備された土佐の酢みかんは、和洋合わせて何と何と、ご覧の通り過去最高の21種類!
柚子、青柚子、実生柚子、青切り小夏、スダチ、ゆこう、直七、ブシュカン、はなゆ、らあの土佐の酢みかんオールスターに加え、珍しい獅子柚子や鬼柚子やヘベス、さらに世界各地の香酸柑橘の土佐ベルガモット、ジャンボレモン、レモン、タヒチライム、フィンガーライム、スィートレモン、リスボンレモン、ピンクレモネード、バレンタインライム等々がズラリで、部屋中に爽やかな柑橘の香りが充満し、まっこと心地よかったがぜよ!
さらにさらに、高知県内蔵元から寄贈していただいた土佐の酢みかんリキュールも、ズラリながよ。
濱川商店さんからは、「美丈夫・ゆずリキュール」「美丈夫・ゆずしゅわ」「美丈夫・直七リキュール」の3種類、直七の里株式会社さんからは「直七のカクテル」、酔鯨酒造さんからは「酔鯨・ゆずの香り酎」、四万十ぶしゅかん株式会社さんからは、「BUSHUT!(ぶしゅっと!)」(四万十ぶしゅかん微炭酸リキュール)、ほんで司牡丹からは「司牡丹・山柚子搾り・ゆずの酒」と、土佐学協会の関わったお酒「司牡丹・日土人(ひとびと)」(永田農法・純米酒)っちゅう豪華ラインナップながやき。
また、こぢゃんとお手伝いいただきゆう株式会社わらびの(http://www.waravino.com/)の畠中さんの、「酢みかん手拭い」や「土佐の魚手拭い」や書籍や、酢みかんのアクセサリーらあまで販売用に用意されちょったがよ。
さて、18時過ぎばあからぼちぼちお客様がご来場され、まずは皆さん席につく前にズラリと並んだ酢みかんに殺到し、写真を撮りまくりやったがやき。
18時半過ぎにゃあ、48名のご参加者にて、いよいよ開会ながよ。
まずは、司会の長崎さんから開会宣言。
続いては理事長のワシから、開会のご挨拶ながやき。
先日、高知県の蔵元6社にてロンドンとパリに出張しちょって、ウチの「山柚子搾り」(柚子リキュール)がこぢゃんと好評やったがやけんど、もはや欧州じゃあ日本の柚子は、「YUZU」で誰にやち通じるばあながよ。
ほんで、ロンドンでの試飲会の際、アチラのソムリエの方何人かから、「柚子は知っちゅうけんど見たことはない。緑ながか黄色ながか、何色ながか?」っちゅう質問があったがやき。
ワシの答えはモチロン、「柚子は緑の時も黄色の時も使うがよ。ちなみに柚子に限らんと、レモンやろうがライムやろうが、柑橘類は最初は緑色で熟して黄色になるもんぜよ。」っちゅうんやったがやけんど、彼らはその答えに驚いちょったようで、つまりロンドンのソムリエですら、柑橘類が緑から黄色に変わることを知らん人がおるっちゅうことながよ。
レモンは黄色い時に使い、ライムは緑色の時に使うき、その色が固定しちゅうもんやと思うちょったようながやき。
そん時、ふと思うたがよ。
徳島県らあはスダチを緑色のまんま、冷蔵庫に保管して1年中流通させゆうけんど、高知県の酢みかんは、そんなこたぁせんと自然のまんま、その時期にある酢みかんを、その色のまんま使うがやき。
いまある酢みかんをそのまんま、いま獲れた旬の魚や食材らあに搾りかけていただくっちゅうんは、実は何と豊かなことながか!
このそのまんまの豊かさこそ、まさに土佐の酢みかん文化の真骨頂ながよ!
だいたいこんなお話をさいてもうたがやき。
お次は、本来は土佐学協会副会長の松崎淳子先生(高知県立大学名誉教授)に、土佐の酢みかん文化についてお話いただく予定やったがやけんど、ちくと体調を崩されてご欠席っちゅう報告をさいてもうたがよ。
続いては、「土佐学協会」の「土佐の酢みかん文化研究会」所属の百田さんから、「土佐の酢みかん」についての発表があったがやき。
相当詳しゅうに調べてくださったようで、たとえば薬膳的にゃあ「酢みかん」は、その酸味に免疫力を高める効果や疲労回復効果があり、実は身体を冷やす作用があるけんど、皮は身体を温める作用があるっちゅうがよ。
また、糖度と酸度の比率で見る糖酸比じゃあ、温州ミカンを0.1とすりゃあ、柚子は2.4(温州ミカンより24倍酸っぱい)、スダチは2.2、カボスは1.5、ダイダイは1.4、ゆこうは1.3やっちゅうがやき。
ちなみにこの糖酸比らあについちゃあ、高知大学名誉教授の沢村先生がご著者に書かれちゅうっちゅうことで、今回ご参加いただいた沢村先生を、ちくとご紹介さいてもうたがよ。
お次は、昨年NHKワールドの「Dining with the Chef」(http://www.nhk.or.jp/dwc/)っちゅう番組で「土佐の酢みかん」を取り上げ、撮影してくださったテレコムスタッフの堀内プロデューサーさんもご参加いただいちょって、ご紹介さいてもうたがやき。
この番組によって、昨年12月11日に「土佐の酢みかん」が、世界140ヶ国に放送されたっちゅうことながよ。
ほんで、その番組の録画VTRを、今回特別に放映さいてもうたがやき。
早見優さんと長崎さんの共演や、「居酒屋左」の宇賀さんによる酢みかん料理の数々らあが登場したがやけんど、全編英語やき中身はよう分からんかったがよ。
今回宇賀さんにもご出席いただいちゅうがやけんど、つい先日お店を閉店されたっちゅうことで、まっことつくづく残念ながやき。
そんな映像を見もって、いよいよ「土佐料理 司」さんの酢みかん料理をみんなあでいただいたがよ。
●先八寸:「ファームベジコの胡瓜とリュウキュウの酢物」「四万十鷄の春菊衣揚げ」「四方竹の土佐煮」「茄子と青唐辛子の焼浸し」「酢みかんおにぎり」
ワシゃあ前に座られちょった「土佐学協会」理事の永尾さんと、「日土人」のお酒を酌み交わしもっていただいたがやけんど、どのお料理も旨いこと、旨いこと!
いろんなお料理にいろんな酢みかんを搾りかけ分けて、皆さんそれぞれがそれぞれに楽しまれよったがやき。
まっこと、これっぱあ豊かなこたぁ、ないがぜよ!
●造り:「須崎一本釣りのスマガツオ新子の漬け」
お次のスマガツオの新子のヅケが、これまた旨いこと!
ワシゃあ直七の果汁をジャブジャブ搾りかけていただいたがやけんど、「日土人」が止まらんなったがよ。
●強肴:「炭火焼き鰹の塩たたき」
続いての定番「鰹の塩たたき」にゃあ、ワシゃあ直七と「はなゆ」と「ゆこう」をかけ分けていただいたがやけんど、それぞれにこぢゃんと美味しかったがやき。
もちろん、箸も杯も止まらんなったがよ。
酢みかんリキュールコーナーにも、お客様が殺到し、いろいろ飲み比べを楽しまれよったがやき。
早速ワシも、全部の酢みかんリキュールを飲み比べさいてもうたがよ。
またこのあたりで、お客様もかなり盛り上がりだいて、席を立ってアチコチ移動され、大盛り上がりになっていったがやき。
●煮物:「鰆と大根のスープ煮 柚子味噌掛け」
お次のお料理は「柚子味噌掛け」やき、柚子の果汁をタップリ搾っていただいたがよ。
これまた旨いぜよ!
●油物:「自家製土佐天」
続いての名物「土佐天」にゃあ、直七の果汁をタップリと!
ありゃ?絶品やったに、写真を撮り忘れてしもうたぜよ!
ほんでこのあたりで、酢みかんをタップリご提供いただいた農家の皆さんのご紹介タイムながやき。
世界の香酸柑橘を足るばあご提供いただいた白木果樹園の白木さんや、土佐ベルガモットが人気の西込柑橘園さん(欠席)や、JA土佐あきの千光士副部長さんや、直七の里株式会社の喜多社長さんや、宿毛の直七普及立役者・元宿毛市長の中西さんらあが、ご紹介され、語られたがよ。
●酢肴:「紅葉鯛の軽いスモークとキノコ」
お次の酢肴にゃあ、柚子を搾りかけていただいたがやき。
だんだん何がどの酢みかんやら分からんなってきたけんど、やっぱし美味しかったがよ。
続いては、わざわざ県外からご参加いただいた方々を、ちくとご紹介さいていただき、一言感想をお願いしたがやき。
まずは東京から、「食の架け橋」代表の藤本厚子さん。
藤本さんは高知県観光特使にもご就任いただいちょって、銀座の「まるごと高知」にて今度イベントを計画しちゅうとのことで、こぢゃんとお誉めの言葉をいただいたがよ。
さらに北海道から、札幌国際大学講師の遊佐順和先生、東京から「マンダリンオリエンタル東京」の谷山水緒さん、大阪からの「きき酒師」森裕子さんらあが、紹介され、感想を語られたがやき。
皆さん、当然のごとく大絶賛やったがよ。
●食事:「鰹の手こね寿司」
●止椀:「紅葉鯛の潮仕立て」
ここで、食事と椀が出され、これまた美味しかったがやけんど、ワシゃあお腹いっぱいで、ちくとシンドかったがやき。
ほんで、伊藤料理長さんが登場し、この日のメニューについて、ちくと語られたがよ。
伊藤料理長さん!こぢゃんと美味しいお料理を、まっことありがとうございましたぜよ!
伊藤料理長さんにゃあ、拍手喝采やったがやき。
●水菓子:「土佐紅さつま芋と林檎のきんとん」
〆のデザートにゃあ、ワシゃあ時期的に酢が抜けて甘うなっちゅう、ブシュカンを搾っていただいたがよ。
甘みが爽やかになって、これまた美味しかったがやき。
終盤にゃあ、株式会社わらびのの畠中智子さんから、酢みかん手拭いと土佐の魚手拭いらあのご紹介があったがよ。
ちなみにこの酢みかん手拭いは、高知県出身の有川浩さんの初エッセイ集の表紙にもなっちゅうがやき。
こうして21時過ぎ、大盛り上がりの中、「土佐の酢みかん文化を楽しむ会<2016>」は、大団円のお開きとなったがよ。
ご参加いただきました皆様、そしてご協力いただきました皆様、まっことありがとうございましたぜよ!
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司牡丹酒造株式会社