2017年01月10日

新春スペシャルドラマ「富士ファミリー2017」ぜよ!

 今回は、1月3日(火)の21時にNHK総合テレビにて放送された新春スペシャルドラマ、「富士ファミリー2017」(http://www.nhk.or.jp/dsp/fujifamily/)について、ちくと書かいていただきますぜよ。

(1)富士ファミリー2017
 富士山のふもとにある、時代遅れのオンボロなコンビニ「富士ファミリー」を舞台に、長女の鷹子(薬師丸ひろ子)・次女でユーレイのナスミ(小泉今日子)・三女の月美(ミムラ)の美人三姉妹と笑子バアさん(片桐はいり)らあが、年末年始に巻き起こす騒動を描いた、笑うて泣ける奇跡の物語ながやき。














 「昨夜のカレー、明日のパン」らあの名作ドラマで有名な、人気の夫婦脚本家の木皿泉(きざらいずみ)さんの作で、昨年のお正月に大好評を博したドラマ「富士ファミリー」の続編ながよ。
(3)「富士ファミリー2017」の登場人物(2)「富士ファミリー2017」のワンシーン

 とにかく片桐はいりさん演じる笑子バアさんが、往年の名作「寺内貫太郎一家」の樹木希林さん演じるおバアさんを超える怪演で大爆笑でき、その笑子バアさんにしか見えんユーレイの小泉今日子さん演じるナスミが絶妙な軽さでまっことえい味を出しちょって、そんな中にもグッとくるセリフやジーンと泣かせるセリフらあが散りばめられちょって、これぞ木皿ワールドっちゅう感動の名作ながやき。


 実はワシゃあ、1作目の「富士ファミリー」を昨年のお正月に観てファンになっちょったき、今年のお正月に続編が放送されるっちゅうことで、こぢゃんと楽しみにして待ちわびちょったがよ。


 ほいたらその放送日の前日の1月2日(月)に、1作目が再放送されるっちゅうことで、まずは再度こちらも観さいてもうたがやき。


 2回目ゆうたち1年前で、かなり内容を忘れちょったもんやき、こちらもやっぱしあらためて感動やったがよ。


 ほいたら、まずは1作目から、ワシが感動したセリフらあを、以下にいくつか紹介さいていただきますぜよ。


 まずはシッカリもんの長女の鷹子(薬師丸ひろ子)が、ちくと様子のおかしい相手に対して何度か語る以下のセリフが、なかなかグッとくるがやき。


 「この家にはルールがあってね。」


 「大丈夫じゃないときは、大丈夫じゃないって正直に言うの。わかった?」


 お次は、三女の月美(ミムラ)が自称吸血鬼やっちゅう青年に、一緒にエベレストに旅に行こうっちゅうて誘われ、永遠の命をあげるっちゅうて首筋を咬まれそうになり、それを突き飛ばいて断るシーンの名言ながよ。


<自称吸血鬼>いらないの?永遠の命だよ。


<月美>もし、あなたが本当に吸血鬼だったとしても、そんなもん、いらないわよ。


<自称吸血鬼>何もいらない人なんだね。


<月美>そんな事ない。手放したくないもの、いっぱいあるわよ。


<自称吸血鬼>何?


<月美>例えば・・・子供が、お風呂から上がったのを、逃げるのを捕まえて、バスタオルでクシャクシャって、くるむのとか。パパの定期入れに、ずっと入ってた、小さく小さく折り畳んだ、レシートとか。私と、初デートで行ったファミレスのレシートだったの。私の実家、富士山の目の前にあるの。そこに住んでても、昨日の事くよくよ考えたり、明日の事を考えて、面倒くさいなって、思ったりした。エベレストの見える場所に行っても・・・多分・・・同じなんじゃないかな。・・・あ、私、帰るね。


<自称吸血鬼>嘘じゃないよ。永遠の命が、もらえるんだよ。後悔するよ。


<月美>そうかもね。でも私は・・・みんなと限られた時間の中を生きていくわ。


 続いては、今年放送の続編「富士ファミリー2017」から。


 毎日毎日何やかんやといろいろ細々した面倒や問題らあがもちあがり、まっこと嫌になるっちゅうて愚痴る笑子バアさん(片桐はいり)に、ユーレイのナスミ(小泉今日子)が、次の一言を語るがやき。


 「それが、生きてるってことだよ!」


 ユーレイが語るっちゅうんが、グッとくるポイントながよ。


 お次は、そろそろ生まれ変わろうかなっちゅうナスミに、生まれ変わっても分かるように合言葉を決めちょこうと笑子バアさんが切り出し、「おはぎちょうだい」が合言葉に決まった後の展開ながやき。


 仲のえい友達のことを「もうあの子とは遊ばんほうがえい」っちゅうて、月美(ミムラ)に悪う言われてから、まったく口をきかんなってしもうた月美の息子に、笑子バアさんが「魔法の言葉を教えちゃお」っちゅうて語るがよ。


 そりゃあ「おはぎちょうだい」っちゅう言葉で、この魔法の言葉で、人は生まれ変わるんやっちゅうがやき。


 ポカンとする子供を見て笑子バアさんが、「やっぱり私の言うことらあ誰も信じてくれん!」っちゅうて愚痴った瞬間、子供が「ぼく、信じるよ!」と明るい笑顔で久しぶりにしゃべるがよ。


 そのあまりに明るい子供の言葉に、一気に清々しい気持ちになった笑子バアさんがポツリと一言。


 「魔法の言葉を聞いた・・・」


 さらに月美が、月美とはまだしゃべらん子供と家に帰ろうとして、「富士ファミリー」の人気商品のおはぎをお土産に買おうと、笑子バアさんに「おはぎちょうだい」と言うた瞬間、子供がパッと明るい顔になって月美にしゃべりかけるがやき。


 「ママ、生まれ変わったんだね!」


 久しぶりに子供の声と笑顔を見た月美は、泣きながら嬉しそうに子供を抱き締めるがよ。


 続いては、鷹子(薬師丸ひろ子)が、中学時代の同級生の友達のきーちゃん(YOU)が、今や世界的な予言者として有名になっちゅうっちゅう記事を見た後の展開ながやき。


 鷹子が中学時代の日記を見よって、そこにきーちゃんの予言、「2016年の大晦日に鷹子の人生が終わる」っちゅう一文を見つけ、愕然とするがよ。


 世界的な予言者の予言やし、大晦日まで日数もないし、そりゃあショックながやき。


 けんど実はこの予言は、中学時代に鷹子が母親から「きーちゃんとは距離を置きなさい」と言われて、チョコッとした嘘をついてきーちゃんの誘いを断ったことから、鷹子に小さな恨みを抱いたきーちゃんがかけた呪いで、予言じゃあなかったがよ。


 結局きーちゃんは、そのことを悔やみ続けちょったようで、あの予言は嘘やと告げるため、鷹子にわざわざ会いに来るがやけんど、既に鷹子にかけられた呪いは解けちょったがやき。


 そりゃあ鷹子の旦那の雅男(高橋克実/20年間鷹子にプロポーズし続け、やっと前作の最後に結ばれる。)が、鷹子が大晦日に死ぬらあてこたぁ絶対にない、自分は信じちゅうと語ってくれたきながよ。


 ほんで、鷹子が次の言葉をしみじみと語るがやき。


 「自分を必要としている人がいると、どんな呪いも解けるよね。」


 以上、木皿泉さんの「富士ファミリー2017」の、グッとくるセリフらあをご紹介さいていただきました。


 多分来年のお正月も、続編の「富士ファミリー2018」が放送されるはずやき、気が早すぎるけんど、1年後がまっこと楽しみながぜよ。














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