1月12日(木)は、まずは10時過ぎにゃあ馬喰町の日本名門酒会(http://www.meimonshu.jp/)本部、(株)岡永さんの本社にうかごうたがやき。
ほんで、蔵元有志会のメンバー11蔵元(大山・一ノ蔵・開華・久寿玉・春鹿・白嶺・嘉美心・五橋・司牡丹・西の関(欠)・天盃)中10蔵元の社長メンバーらあと、山形支部(株)武田庄二商店の武田社長さんらあが集まって、10時半から岡永さんの営業幹部の方々らあと、情報交換を含めた新年会議を開催したがよ。
まずは宮本部長さんからのご挨拶とご報告があって、営業部の皆さん(西野部長、宮原副部長、森末副部長)からのご報告があったがやき。
皆さんからのお話を集約すりゃあ、店売りは好調、業務用(飲食店)は不振、季節物は好調、定番は不振やったっちゅうことながよ。
特に飲食店の不振はなかなか深刻で、かつて行列店と言われたような繁盛店でさえ、客単価も客数も減り、予約が取りやすうなっちゅうらしいがやき。
続いては1蔵元3分ばあで、前年度の報告や今年度の方針らあを発表したがよ。
ワシゃあ、「まず相手を慮り、そして念いを伝えよう」っちゅう自社の今期の方針についてと、それを踏まえてのブラッシュアップの方向性や、本年度重点商品及び新商品らあについて、簡単にお話さいてもうたがやき。
12時ばあにゃあ、会議は終了。
10蔵元と武田社長さんと、(株)岡永さんの飯田社長さんとで、「古今」(http://www.nihonbashi.gr.jp/)さんにて、三段重ね弁当の昼食をいただいたがよ。
その後は各蔵元それぞれが、岡永さんのそれぞれの部署らあに新年のご挨拶回りらあをしたがやき。
さて、会議の第2部は14時半からで、岡永さんの飯田社長さんと企画部の皆さんらあと、新年会議を開催したがよ。
まずは飯田社長さんから新年のご挨拶があり、昨年度の総括と本年度の年頭にあたってのお話らあがあったがやき。
「2016年 『一年52週』を超えて」についての総括としちゃあ、これまで絶好調やった「夏生」「ひやおろし」「しぼりたて」の三大季節商品のそれぞれが、はじめて前年対比10%を超えることがシンドかったっちゅうがよ。
名門酒会の「一年52週の生活提案」は、極めて優れた仕組みであるがゆえに、功罪の両方があり、ここに来てその罪の部分が出てきたっちゅうがやき。
企画だっけがただ流されてしまう、何もせんでもモノがそこそこ売れてしまうっちゅう罪やっちゅうがよ。
この仕組みを越えていくことが大事であり、「仕組み」より大事なもんがあって、そりゃあやっぱし「情熱」で、その部分が昨年度はまだまだ足りんかったがやないかっちゅうことながやき。
続いて、「2017年 日本酒の価値をカタチにして広め、伝える」(仮)っちゅうお話。
こりゃあ飯田社長さんが、これまでにセミナーらあを頼まれた際にゃあ、必ず語りゆう言葉やっちゅうがよ。
つまり、我々問屋の役割は、「価値をカタチにして」「広め」「伝える」、コレしかないっちゅうがやき。
ちんまい店をバカにして言うがやのうて、カウンター10席の居酒屋たぁ違うっちゅうがよ。
カウンター10席の居酒屋やったら、「今日はこの酒が入った」っちゅう言葉だっけで通じるき、メニューも何もいらんけんど、我々問屋はそうはイカン、カタチが必要やっちゅうことながやき。
特に、昨年スタートした「きもとチャレンジ」は、セミナーにて6会場350名を集めて大反響やったけんど、2年目になる今年は、それをカタチにせにゃあイカンっちゅうがよ。
「きもと」っちゅうんは、伝えることの難しさがあるき、売り場展開としちゃあ未だやっちゅうがやき。
「お客様は知らん」をプラスにし、「自然に質問が出る売り場つくり」が重要やっちゅうがよ。
ノーベル文学賞受賞のボブ・ディランさんの言葉に、「文学の仕事をしたことらぁ一度ものうて、ただ目の前のお客様に対して自分の言葉で歌を歌うてきただけやけんど、それが文学として評価されるがやとしたら、素直に嬉しい」っちゅうんがあるらしいがやけんど、我々の仕事もおんなじで、「日本酒の価値ををカタチにして広め、伝える」っちゅうんは、結果として文化を伝えたっちゅう、大きな仕事になるっちゅうがやき。
「価値をカタチに」の「カタチ」たぁ、商品であり、企画であり、イベントであり・・・そしてメッセージやっちゅうがよ。
あらためて、「日本酒の価値をカタチにして広め、伝え」て行こうっちゅうて、力強う締め括られたがやき。
まっこと、フツフツとパワーが湧いてくるようなお話、ありがとうございますぜよ!
続いては、企画の皆さんからで、まずは田村副部長さんから、1蔵1蔵を深堀りしもって、いかに新しい目線で捉え、伝えていくかっちゅうことで、取材していきたいっちゅうことやったがよ。
お次は森部長さんからで、定番商品が何で売れんかっちゅうことについてのいくつかの仮説と、「きもと」についての新たな知見についてのお話があり、定番についちゃあ皆さんと共に今後も考えていきたいちゅうことやったがやき。
続いては、朝倉さんから、12月に浦霞さんに取材に行ったがやけんど、当初は新しいことらあ特にないっちゅうて蔵元さんは言いよったがやけんど、新ためて訪問してみりゃあ、いろいろ新たな発見があったっちゅうことで、そんな点らあを営業へ橋渡ししていきたいっちゅうお話やったがよ。
その後は、10蔵元と武田社長さんが、1人10分ばあずつ前年度の報告や今年度の方針らあの発表をしたがよ。
ワシも、午前中の会議ん時よりかちくと詳しゅうに、いろいろお話をさいてもうたがやき。
司牡丹の今期の方針は、「まず相手を慮り、そして念いを伝えよう」であり、それを踏まえて、さらに今期以降も品質をブラッシュアップし続け、それらあをしっかりと念いと共に伝えていきたいっちゅうことながよ。
ブラッシュアップについちゃあ、サーマルタンク3基をフル活用し、吟醸・大吟・船中らあの鮮度感をさらにアップさせることや、本年2月に蔵内に瓶貯蔵用の大型冷蔵庫(マイナス5℃)を設備するっちゅうことらあについて、具体策のお話らあもさいてもうたがやき。
さらに、本年度の重点商品について、大定番の「船中八策」に全戦力を集中させるっちゅうお話をさいてもうたがよ。
本年は「船中八策150年」であり「大政奉還150年」であり、さらに来年は「明治維新150年」っちゅう大きな節目ながやき。
今後は、「明治維新150年」に向けて、全国的に盛り上がっていくこたぁ必至やっちゅうことで、「司牡丹・船中八策をあらためて提案するべき4つの理由」についてと、「杜氏渾身の新境地!全てを高知県産にこだわった大型新商品『維新の里』新発売」について、お話さいてもうたがよ。
その後も、各蔵からのお話や質問や意見交換らあがあり、ほんで17時ばあにゃあ、無事会議は終了したがやき。
その後は、蔵元と飯田社長さんらあで両国に移動。
「日本ばし やぶ久 両国江戸NOREN店」(http://www.yabukyu.com/)さんにて、新年懇親会ながよ。
「両国江戸NOREN」の中にゃあ、何店かのお店が入っちょって、そのど真ん中にゃあ土俵もあって、えい感じながやき。
こちらの「やぶ久」さんの白石店長さんは、以前「岡永倶楽部」にいらっしゃった方やっちゅうことで、あらためてご挨拶さいてもうたがよ。
早速、各社1本ずつ持ち込みさいてもうたお酒を、まずはみんなあに注ぎ合うて、乾杯したがやき。
ちなみにワシは、「司牡丹・封印酒」(純米吟醸酒)を持ち込みさいてもうたがよ。
まず、つきだしの「ソバ味噌」が絶品で、さらにソバ屋の定番「いたわさ」や「だし巻き」らあをいただきもって飲みゃあ、ガンガンお酒が進むこと、進むこと!
いきなり、飲んで食べて語り合うて、盛り上がったがやき。
引き続き、「ソバ稲荷」や「一口新ソバ」らあが次々と登場。
さらにさらに、ガンガンにお酒が進んで、こぢゃんと会話も弾んだがよ。
持ち込みさいてもうたお酒が半分ばあになったところで、残りのお酒は白石店長さんにお土産にして、こっから後は各社のお店に置いちゃある燗酒を注文さいてもうたがやき。
ちなみにウチは、「司牡丹・特撰純米酒」がメニューに掲載されちょったがよ。
さあ、メインの「鴨鍋」が登場!
江戸前の濃厚な濃口醤油と出汁で煮込まれた、ネギや野菜や豆腐や鴨肉や鴨つくねがまっこと絶品で、さらに燗酒とバッチリで、みんなあ箸も杯も止まらんなってしもうたがやき。
燗酒をガンガン追加し、アッちゅう間に「鴨鍋」がカラになってしもうて、ちくと追加で「カレー南蛮ソバ」と「エビ天ソバ」も注文し、それらあもみんなあでペロリと平らげたがよ。
とにかく飲んで食べて語り合うて、飲んで食べて語り合うて・・・皆さんからいろいろ参考になる話らあも聞けて、まっこと有意義なひと時やったがやき。
こうして大盛り上がりのうちにお開きとなったがよ。
「やぶ久」さんの白石店長さん、まっことありがとうございました!
そして、日本名門酒会本部の皆さん、蔵元の皆さん、今年も1年、何とぞ宜しゅうお願い申し上げますぜよ!
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司牡丹酒造株式会社