2月28日(火)は、司牡丹の酒蔵に、待望の日本酒貯蔵用冷蔵室(2部屋)が完成したがやき。
実は日本酒業界の品質レベルアップ競争は、近年は冷蔵庫勝負みたいなところがあるがよ。
酒の造り自体の品質競争は、人気の地酒メーカーはどっこもかなりのレベルに達しちょって、ハイレベルで拮抗しちゅうがやき。
ほんじゃき近年は、搾ってから後をどうするかが勝負みたいになっちゅうがよ。
つまり、日本酒を搾ってから後の作業を、いかに鑑評会出品酒並みに手をかけて、鮮度感を維持するかが勝負ながやき。
具体的に言うたら、搾ってから後、早いうちに瓶詰めして1回だけ火入れ(加熱殺菌)し、さらに急冷し、その後はマイナス5℃以下の冷蔵庫にて瓶貯蔵するっちゅうことながよ。
ちなみに司牡丹じゃあ、既に吟醸酒以上(吟醸酒、純米吟醸酒、大吟醸酒、純米大吟醸酒)や季節商品らあについちゃあ、10数年ばあ前から全てこの手法に切り替え、マイナス5℃以下の冷蔵庫に瓶貯蔵しゆうがやき。
さらにその後の大型新商品(「坂竜飛騰」(本醸造酒)、「司牡丹・仁淀ブルー」(純米酒)、「船中八策・槽搾り黒」(超辛口・槽搾り純米酒)、「司牡丹・極辛口」(超辛口・本醸造酒)等)についても、この手法を取り入れちゅうがよ。
これにより、搾った時の鮮度感と若々しい美味しさを保つことができ、香りらあも損なわれんもんやき、古臭いボンヤリした酒やのうて、現代風の輪郭のハッキリした美味しさになるがやき。
けんど、これまでは自社内にゃあ、普通の冷蔵室はあっても、マイナス5℃以下まで下がる冷蔵室は、狭い部屋しかなかったがよ。
ほんじゃき、高知市弘化台の冷蔵会社の冷蔵倉庫を借りて、ほとんどをそちらに瓶貯蔵しちゅうがやき。
ところが、この冷蔵会社の冷蔵倉庫も満杯になってきて、これ以上スペースを増やせれんと言いだいたことや、やっぱし佐川から高知まで運搬して貯蔵し、再び製品化時にゃあ佐川まで持って帰るっちゅうんは、品質面でいやあ、あんまりえいこたぁないきに、ほいたら社内に冷蔵室を新たにつくろうっちゅうことになったっちゅう流れながよ。
しかも、今後は冷蔵瓶貯蔵商品が増えていくことも考えて、これまで冷蔵会社で借りちょったスペース(約130パレット分)の倍以上の、およそ270パレット分の冷蔵貯蔵が可能になるばあの広さながやき。
これにより、さらに品質アップの冷蔵瓶貯蔵商品を増やすことができるし、その上これまでと比べりゃあ運搬時間の大幅短縮になるき、全体の品質のさらなるブラッシュアップにもつながるっちゅうことながよ。
ちなみに今月13日(月)から出荷開始となる大型新商品「司牡丹・維新の里」(純米酒)も、最初っからこの新冷蔵室にて瓶貯蔵されることになっちゅうがやき!
そのことと、米も水も酵母も高知県産っちゅうこだわりにより、「司牡丹・維新の里」は精米歩合65%の純米酒でありながら、吟醸酒並みの華やかな「香り」と、純米酒ならではの「膨らみ」と、辛口ならではの「キレ」っちゅう三拍子が見事に揃うた、これまでにない美味しさの純米酒となったがよ!
今年の「大政奉還150年」、来年の「明治維新150年」を記念して醸された、浅野杜氏渾身の大型新商品「司牡丹・維新の里」。
新発売は目前やき、もうチビッとだっけ、楽しみにお待ちくださいや!
さてお次の話題、3月1日(水)は、今年の秋に新発売予定の超高級酒、原料米の全量が佐川町永野埴生ノ川(はぶのかわ)地区の「永田農法」山田錦で、超特別な純米大吟醸酒の搾りが行われたがやき。
埴生ノ川の山田錦は、毎年毎年タンパク含量が少のうて、こぢゃんとえい米ができるっちゅうことで、原料米は埴生ノ川産限定の永田農法・山田錦で、精米歩合は35%、それを750kgの仕込みで純米大吟醸酒を仕込み、この日に圧力は自然の重力のみで袋吊り搾りし、約200本(720ml)分のみ斗瓶囲いしたっちゅうわけながよ。
これを斗瓶のまんま新冷蔵室にてマイナス5℃以下にて囲い、後日おり引きし、瓶燗火入れし、急冷し、しばらく再び新冷蔵室にてマイナス5℃以下にて瓶貯蔵されてから商品化され、究極中の究極の、佐川テロワール純米大吟醸酒が誕生となる予定ながやき。
まだ薄うにごったその搾りたて生原酒を、チビッとテイスティングさいてもうたがやけんど、崇高な芳香、なめらかでやわらかでナチュラルで透明感があり、通常の大吟醸よりさらに三段階ばあ格上の味わいやって、一発でノックアウトの美味しさやったがよ。
こりゃあ、またまた凄い酒が誕生することになりそうながやき。
こちらはまだネーミングもラベルデザインも決まってないきに、もうしばらく、秋頃までお待ちくたさいや!
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司牡丹酒造株式会社