2017年03月09日

銀座「Cacoi」和カクテルと高知市「Craps」Barメシの奇跡のコラボぜよ!

 3月7日(火)は19時から、Dandyism Tosa Bar「Craps(クラップス)」(高知市帯屋町1-2-8徳屋ビルB1F TEL:088-824-2771)のオーナーバーテンダー塩田貴志さん主催の、奇跡のコラボイベントが開催されたがやき。
(1)クラップス

 正式なタイトルは、【共鳴!和のカクテルの達人 銀座「Bar Cacoi」オーナー大場健志×帯屋町「Craps」塩田貴志のBarメシ】っちゅう長いタイトルながよ。
(2)イベントタイトル

 今回のゲスト、銀座「Bar Cacoi」オーナーの大場健志さんは、和のカクテルとクラフトスピリッツ&リキュールの達人で、酒類に対する知識もビックリするばあ豊富やっちゅうことで、塩田さんが感銘を受けて、この度お招きすることになったっちゅうがやき。

 内容は、司牡丹の日本酒や高知県産の果物や野菜らあを使うた6種類の和カクテルを大場さんが作り、それに合わせて高知県産の食材を使うた6種類の和風のBarメシを塩田さんが作り、それらあを堪能できるっちゅう趣向ながよ。


 この奇跡のコラボイベントは今回で第3回目で、第1回は2015年の開催で麻布十番「Gen Yamamoto」の山本幻さんとのコラボ(「2015年3月12日」のブログ参照)、第2回は2016年の開催で銀座「ガスライトイブ」の高橋直美さんとのコラボ(「2016年3月17日」のブログ参照)っちゅう具合に、毎回世界レベルのバーテンダーさんと奇跡のコラボイベントを開催しゆうがやき。


 ワシゃあちくと早めの18時半過ぎにうかごうたがやけんど、大場さんはカクテルの準備で大忙しやったがよ。
(3)大場さん

 ちなみに大場さんは、ワシが理事長を務めさいてもらいゆう「土佐学協会」主催のイベント「土佐の酢みかん文化を楽しむ会」にも、わざわざ東京から2年連続でご参加いただいちゅう方で、ほんじゃき高知県の果物や野菜らあにゃあ、既にかなり精通されちゅうがやき。













 さて、今回使用される司牡丹が、カウンターにズラリと並んじょったがやけんど、以下のアイテムやったがよ。
(3)カクテル使用酒(4)カクテル使用酒(5)カクテル原料・道具
















●「美薫司牡丹」(純米吟醸酒)

●「司牡丹・永田農法・高知県産<山田錦>純米吟醸」(純米吟醸酒)

●「日土人(ひとびと)」(四万十町産・永田農法米使用・純米酒)

●「いごっそう25度」(長期熟成本格米取焼酎)

●「司牡丹・槽掛け雫酒」(純米大吟醸原酒)



 また、今回カクテルの材料や道具として使うショウガや藁(!?)やサイフォンらあの一見何に使うがやろうっちゅう奇妙なもんも、並んじょったがやき。


 さて今回は、カウンター席に15名のお客様限定での開催で、19時にゃあ開会したがよ。
9(6)開会

 まずは主催者の塩田さんから、開会のご挨拶があったがやき。
(7)塩田さん


















 続いては、大場さんからのご挨拶ながよ。
(8)大場さん、ご挨拶

 何度か高知を訪れる中で、高知県の食材の豊富さに感動したっちゅうお話やったがやき。


 お次は、ご来賓の高知県産業振興推進部の清川さんのご挨拶があったがよ。
(9)ご来賓

 さあ、大場さんがカクテルに仕上げを施し、いよいよ1品目のカクテルが配られ、それに合わせた先付けも出されたがやき。
















★「純米吟醸美薫+文旦のカクテル」(材料:「美薫司牡丹」+文旦オレオサッカラム+ソーダ ※ガーニッシュ:高知県産ドライヤブニッケイ)
(10)美薫カクテル・女性用

●先付け:「猪肉ベーコンのクリームチーズサンド」



 1品目のカクテルは、女性の方々だっけに、文旦の皮で作ったハートも添えられちょったがよ。



 「美薫司牡丹」に、白木果樹園の文旦の皮から出るオイルと砂糖で作ったシロップ(オレオサッカラム)とソーダを加え、ガーニッシュ(飾り)に高知県産の乾燥ヤブニッケイを添えたカクテルは、まっこと爽やかで美味しかったがやき。







 オレオサッカラムは、最古のカクテルレシピブックに掲載されちゅうシロップらしいがやけんど、文旦の風味が見事に抽出されちょって、山のイメージを出すためにヤブニッケイを使うて木のニュアンスを加えたっちゅうがよ。
(11)美薫カクテル・男性用

 確かに爽やかな文旦の風味の後に、ヤブニッケイの山のニュアンスがほのかに感じられ、それが先付けの猪肉ベーコンの旨みとまっことバッチリやったがやき。
(12)先付け(13)カクテル作る大場さん
















★「司牡丹・永田農法・純米吟醸+フルーツトマトのカクテル」(材料:「司牡丹・永田農法・純米吟醸」+フルーツトマト水+バジル塩の泡 ※ガーニッシュ:バジル花)
(14)永田農法純米吟醸カクテル

●前菜4種盛り:「炙り文旦の香草ハム巻き」「フルーツトマト器のキムチ詰め物」「フキノトウの天ぷら」「大場さんのお土産 サラミの干しブドウ乗せ」

(15)前菜4種盛り

 2品目のカクテルは、「司牡丹・永田農法・純米吟醸」に、サイフォンを用いてファーム輝のフルーツトマトから抽出した透明なフルーツトマト水を加え、バジルと塩と水で作った泡を乗せ、ガーニッシュ(飾り)にバジルの花を加えたカクテルながよ。


 バジルと塩と水に大豆レシチンを加え、熱帯魚の飼育らあに使われる酸素を送る器材を使うて泡状にすりゃあ、なかなか消えん泡になるっちゅうがやき。


 まっこと、面白いことを考えるもんながぜよ!


 味わいは、大半が「永田農法・純米吟醸」の味わいやに、そこにフルーツトマトの風味とバジルの風味と塩分らあがこの酒の美味しさのバランスを崩さんばあのほのかさで加わり、まっこと見事な美味しさやったがよ。


 前菜4種と合わせていただきゃあ、まるで淡麗辛口の土佐酒みたいにクイクイと酒が進み、同時に食も進み、ワシゃあアッちゅう間にグラスも皿も、カラにしてしもうちょったがやき。


 こんな飲みやすうて食事と合うカクテルがあるらあて、まっこと驚きやったがよ。


★「日土人+宗田節のホットカクテル」(材料:「日土人」(永田農法純米酒)+宗田節+ドライ橙+藁スモーク+ショウガすりおろし)
(16)ホットカクテル製作中(17)日土人ホットカクテル

●魚料理:「天然アメゴの塩焼き緑酢かけ」



 3品目のカクテルは、コーヒーサイフォンを使うて、宗田節とドライ橙の風味を「日土人」に移し、かつ最後にスモークガンを使うて藁スモークの香りをつけ、さらに四万十情熱「ジンジャーマン」の無農薬ショウガを加えたホットカクテルながやき。


 「日土人」の純米酒の燗酒の旨みに、宗田節の香り高い出汁の風味、ドライ橙の酸味、藁の燻した風味、ショウガの辛みらあが見事にマッチして、酒と肴をいっぺんに摂取したかのような、絶妙な美味しさやったがよ。






 また合わせるお料理の天然アメゴは、3月1日に解禁になったばっかしの貴重な品ながやき。
(18)アメゴ

 この塩焼きが見事な焼き加減で、頭から骨から丸ごと食べられる美味しさやって、さらにファームベジコの長崎さんくのキュウリを使うた緑酢の爽やかさも加わって、まっこと絶品やったがよ。













★「いごっそう25度+イエルバブエナ+キュウリシロップのカクテル」(材料:「いごっそう25度」(長期熟成本格米取焼酎)+イエルバブエナ+キュウリシロップ+水出し土佐緑茶+小夏スライス+クラッシュアイス
(19)いごっそうカクテルを作る大場さん(20)いごっそうカクテル

















●肉料理:「猪肉のすき煮」

(21)猪肉のすき煮

 4品目のカクテルは、司牡丹の長期熟成本格米取焼酎「いごっそう25度」に、ファームベジコの長崎さんが育てたハーブ、キューバ原産のイエルバブエナ(モヒートに使うミントの一種)と同じく長崎さんくの食味値日本一のキュウリシロップ、水出し土佐緑茶、小夏スライス、クラッシュアイスを加えて作るカクテルやったがやき。


 ちなみにキュウリシロップは、長崎さんくのキュウリを砂糖に漬け込んで作るシロップで、キュウリならではの青い風味が濃厚なシロップながよ。


 これまた、それぞれの素材の風味や美味しさが絶妙なバランスで、それらあ1つ1つの個性を活かしもって見事に焼酎がまとめ上げちゅうっちゅう感じで、こりゃあまっこと絶品やったがやき。


 濃厚な猪肉のすき煮と合わせていただきゃあ、まっこと旨いこと、旨いこと!


 4杯のカクテルで、ワシも皆さんも、立派な酔っぱらいになっちょって、もはやバーやのうて居酒屋の雰囲気で盛り上がりだいたがよ。
(22)店内風景
















★「土佐泡盛+司牡丹・槽掛け雫酒+パッションフルーツのカクテル」(材料:「土佐泡盛」+「司牡丹・槽掛け雫酒・純米大吟醸原酒」+パッションフルーツ+アガペシロップ ※ガーニッシュ:土佐緑茶葉)
(23)泡盛・雫酒カクテル

●ご飯料理:「春乃八穀散らし寿司小夏風味」



 5杯目のカクテルは、「司牡丹・槽掛け雫酒」(純米大吟醸原酒)に成田ファームのパッションフルーツとアガペシロップを加え、それだけじゃあ素直すぎるっちゅうことで、「ばうむ合同会社・本山蒸留所」の18ヶ月熟成「土佐泡盛」の独特の風味を加え、ガーニッシュ(飾り)に土佐緑茶葉を乗せたカクテルやったがやき。
(24)散らし寿司

 確かに泡盛の個性とパッションフルーツの個性を、雫酒が下から支えるようにして押し上げ、見事なバランスでまとめ上がっちょって、まっこと美味しかったがよ。


 西込柑橘園の小夏の酢を使うた八穀米の散らし寿司の風味と、このカクテルの風味が見事に融合し、お互いの美味しさをしっかりと引き立て合うがやき。












★「美丈夫・ライスグラッパ+ミレービスケット+文旦種のカクテル」(材料:「美丈夫・ライスグラッパ」+ミレービスケット+文旦種+黒糖のシロップ)
(25)ライスグラッパカクテルと甘味物

●甘味物:「食べる抹茶豆乳のパッションフルーツ餡」



 いよいよ6杯目のラストのカクテルは、「美丈夫」の粕取焼酎に高知名物ミレービスケットを砕いて加え、文旦の種と黒糖シロップを加えて漬け込んだっちゅうカクテルやったがよ。


 文旦の種の強烈な苦みに、ミレーの麦の風味と黒糖シロップの濃厚な甘みが加わり、それらあの個性をライスグラッパが1つに融合させちょって、なかなか強烈な個性ながら、絶妙な美味しさやったがやき。


 さらにこのデザートを合わせていただきゃあ、このカクテルの個性がまっこと見事なデザート酒となることがよう分かる美味しさやったがよ。


 デザートの豆乳は、春野の豆匠庵の豆乳やそうで、まっこと豆乳の嫌な臭みが全くないクリーミーな絶品豆乳やって、やからこそ成田ファームパッションフルーツの美味しさがグンと引き立つっちゅうもんながやき。


 いやあまっこと、どれもこれも完成度の高い見事なカクテルとBarメシやって、皆さんこぢゃんと満足げな満ち足りた表情を浮かべちょったがよ。
(26)店内風景2



 こうして21時半ばあにゃあ、第3回目の奇跡のコラボイベントは、拍手喝采の中で無事お開きとなったがやき。


 最後にちくと大場さんに、スモークガンを使うて酒に藁スモークの風味を付けてもうて堪能さいてもうたがやけんど、こりゃまっこと面白かったがよ。
(27)スモークガン

 大場さん、塩田さん、そしてスタッフの皆さん、まっこと素晴らしいコラボイベントを、ありがとうございましたぜよ!















土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック!
司牡丹酒造株式会社

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