日本名門酒会に加盟しちゅう全国62社73名っちゅう、日本酒・本格焼酎・泡盛らあのメーカーの皆さんと、日本名門酒会本部の皆さん20名ばあが一堂に会し、年に一度の最大の会議を開催したがよ。
まずは、企画部朝倉さんの司会にて開会し、日本名門酒会本部長、株式会社岡永の飯田社長さんの開会のご挨拶があったがやき。
続いては、「平成28年度実績確認とご報告」が、本部統括部長の宮本さんからあったがよ。
日本酒業界全体としちゃあ、平成28年(1月〜12月)の出荷数量は前年比97.5％で、ついに300万石を割って298万石になったっちゅうがやき。
けんど、純米酒と純米吟醸酒についちゃあ好調で、この2カテゴリー合計で約60万石となり、特定名称酒合計数量の60％を超えちゅうっちゅうがよ。
日本名門酒会の全体の実績(28年2月〜29年1月)としちゃあ、ほぼ前年並みやったっちゅうがやき。
季節商品についちゃあ、「しぼりたて」も「夏の生酒」も「ひやおろし」も、いずれも100％を超えて好調やったけんど、二桁増やった昨年までと比べりゃあ、伸び率はちくと鈍化したっちゅうがよ。
また、物流に関してのご報告っちゅうことで、「酒類の公正な取引に関する基準」施行(6月1日から施行)の概略と直送小口の運賃値上げについて、お話があったがやき。
お次は、飯田社長さんから、「平成29年度日本名門酒会基本方針」について、お話があったがよ。
タイトルは、「2017年 日本酒の価値をカタチにして広め、伝える」やっちゅうがやき。
まず、「不確実性の時代」が到来しちゅうっちゅうお話があり、消費動向は「まだら模様」で、節約消費や堅実消費らあが当たり前になり、「体験型消費」についちゃあ活況やっちゅうがよ。
そんな中で、日本酒の状況は、全体としちゃあ遂に300万石を割ってしもうたけんど、純米酒規格は約2割を占めるようになり、「純米吟醸酒」が牽引役になっちゅうっちゅうがやき。
ほんで「異質的同質性」、差別化の先の画一化っちゅうお話があったがよ。
こりゃあつまり、差別化をしょうとしながら結果として画一化になってしまうっちゅう、差別化の罠があるっちゅうことで、画一化の先にゃあ100％衰退があるっちゅうがやき。
ほんじゃき、今やろうとしゆうことは、「お客様のためになるか？」「日本酒の将来のためになるか？」っちゅうことを、しっかりと考えて行動することが重要やっちゅうがよ。
さらに考えにゃあイカンこととして、「純米吟醸酒への意識」と、「体験の場の増加と充実」と、「一貫性のある揺るぎない価値を軸にする」っちゅうことを挙げられたがやき。
次に名門酒の実績について、定番商品をしっかりとテコ入れせにゃあイカンっちゅうがよ。
重要な点は、「さらに品質を磨いていく覚悟」と「情報(＋体験の場)を増やしていく」っちゅうことで、定番の革新にゃあ終わりはないっちゅうがやき。
また「きもとチャレンジ」についちゃあ、加盟店の皆さんの反応は、まっことスゴイっちゅうがよ。
微生物の遷移、味わいのバラエティー等々、とにかく「きもと」は面白いっちゅうがやき。
メーカーにとったち、「きもと」はまさに「酒屋万流」であり、そこにゃあ画一化はないし、さらに「きもとはきもとに終わらん」っちゅうがよ。
残る課題は売り場づくりやっちゅうがやき。
「お客様は知らん」っちゅうことを、プラスに考えんとイカンっちゅうがよ。
ほんで、販売もまた、「きもとはきもとに終わらん」っちゅうがやき。
最後に「日本酒の価値をカタチにして広め、伝える」について、お話されたがよ。
カタチは、価値の概念化であり、言語化であり、同志化であり、標準化であり、さらにカタチは、商品であり、企画であり、イベントであり、取り組みであり、言葉(メッセージ)やっちゅうがやき。
ほんで、そこにゃあ既に「立春朝搾り」っちゅう1つの偉大な成功事例があるやいかっちゅうがよ。
「立春朝搾り」は、名門酒会本部の会議室でできたわけやない、各地域地域の独立したイベントでありながら、それぞれが知恵を出し合うて、チビッとずつチビッとずつ、今のカタチになっていった、まさに日本酒の価値をカタチにして広め、伝えるイベントの、偉大な成功事例やっちゅうがやき。
続いては、企画部の森部長さんからの「今期の企画 パート1」で、「市場動向と商品開発の重点項目」(〜2年目のきもとチャレンジと商品のブラッシュアップ〜)ながよ。
森部長さんからは、「平成28年の日本酒の動き」(多極化する日本酒)について、「進化する顧客」(購買欲求の変化)について、「進化する醸造技術と酒質の多様化の要因」(定番の革新、定番のブラッシュアップのヒント)について、「日本酒の本質『酒屋万流』を目指す『きもとチャレンジ』」についてのお話らあがあったがやき。
ここでちくとコーヒーブレイクの休憩をはさみ、お次は企画部の田村副部長さんから、「平成29年度 今期の企画 パート2」で、「新たな企画と取り組み」についてのお話があったがよ。
まずは、今年20周年を迎えた「立春朝搾り」についてのお話があったがやき。
1998年に栃木県の「開華」1蔵からスタートし、20周年の今年は、34都道府県の40蔵にて開催され、参加加盟酒販店数は967店、イベント参加人数は1585名、販売数は301969本っちゅう、大成長を遂げたがよ。
「SAKE TIMES」の取材も受け、人気ナンバーワンの記事にもなったっちゅうがやき。
また、今年のアンケートハガキは、現段階で1万5千通以上が集まっちゅうらしいがよ。
ちなみに昨年のアンケート集計結果を見りゃあ、「どこで立春朝搾りの存在を知ったか？」の質問に対する答えは、70％以上が酒販店店頭やっちゅうがやき。
そりゃあやっぱし、全国各地の1店1店の現場の力やっちゅうことながよ。
ほんで、全国各地の店頭での事例、のぼり旗、BIGポップ、予約フダ、鳥居・・・らあが次々と紹介されたがやき。
事例共有っちゅう強みが、あらためて確認されたがよ。
さらに、近年活発化しゆう料飲店主催イベントや消費者主催イベントらあも、紹介されたがやき。
ほんで、立春活動20年から読み取れることとして、広め続ける活動は、お客様の見えんところで進化し続けにゃあイカンっちゅうことであり、進化すべきは「品質」(技術交流の場)であり、そして「伝え方」(事例共有の場)やっちゅうがよ。
さらに、「きもと生酒」を「YOUNG KIMOTO」として今年初提案するっちゅう話や、「無垢の酒」を今年から「無圧」に進化させたっちゅう話や、「きもと売場チャレンジ」の事例紹介や、「夏生選酒権＆夏の大商談会」が4月11日〜12日に開催されるっちゅう話らあがあったがやき。
ほんで締め括りに、「2017年2つの方向性」として、� 嵜靴燭併訶世覇帆論�あふれた商品、企画、体験の場を創造」�◆崗ι覆硫礎佑鮨舎戮蠅靴疹霾麋�信」が紹介されたがよ。
この後は、質疑応答があり、小休憩をはさんで、「蔵元の活動事例報告」ながやき。
まずは山口県「五橋」の酒井社長さんから、「定番商品の近代化に表れる試験醸造」っちゅうお話があったがよ。
麹の一部に、白麹や黒麹らあを使うたりと、試験醸造を毎年毎年繰り返しゆうっちゅうお話で、毎年毎年進化しゆうっちゅうことがハッキリ分かるお話やったがやき。
続いては、福島県「名倉山」の松本社長さんから、「名倉山の取り組み」っちゅうお話があったがよ。
詳しい資料に基づく「プレート式の熱交換火入れ」や、「火落ち防止対策」、「福島県清酒アカデミー」、「高品質清酒研究会」(通称:金取会)らあのお話は、こぢゃんと学びになったがやき。
酒井社長さん、松本社長さん、まっことありがとうございましたぜよ！
最後に再び質疑応答があり、17時ばあにゃあ、「平成29年度日本名門酒会メーカー会議」は、無事閉会となったがよ。
その後は、みんなあで会場を移動して、17時20分ばあからは懇親会のスタートながやき。
企画部の深澤さんの司会で開会し、まずは今年「大政奉還150年、船中八策150年」迎え、仕掛けられゆう司牡丹さんっちゅう紹介があり、ワシが乾杯の発声をさいてもうて、宴会となったがよ。
出席蔵元の自慢のお酒を酌み交わしもって、「京王プラザ」のお料理をいただき、飲んで食べて語り合うて、また移動しては飲んで食べて語り合うて、大いに盛り上がったがやき。
途中で、オブザーバー参加の静岡平喜酒造の戸塚製造部長さんの紹介や、岡永さんの企画部の皆さんの紹介や、国際流通部の皆さんの紹介らあもあり、その後もさらに盛り上がったがよ。
ほんで、19時ばあにゃあ、栃木県「開華」の島田社長さんの中締めにて、懇親会はお開きとなったがやき。
日本名門酒会本部の皆さん、こぢゃんとモチベーションアップにつながるメーカー会議と懇親会を、まっことありがとうございましたぜよ！
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司牡丹酒造株式会社
