「控え目であるためにゃあ、その前になんかに立ち向かうことが必要ながやき。」(オードリー・ヘップバーン)
イギリス人でアメリカ合衆国の女優、ハリウッド黄金時代に活躍した、オードリー・ヘップバーン(1929〜1993)さんの言の葉ながよ。
この言の葉は、まっこと目からウロコやったがやき。
なんかに立ち向こうたことがある人は、むしろ控え目になるっちゅうんは、確かに言われてみりゃあその通りやと思うがよ。
なんちゃあに立ち向こうたことがない人は、それがどれっぱあ大変な苦労や努力が必要になるかが分かってないき、なにかにつけて派手で目立つ、大袈裟な言動が平気でできるもんながやき。
そりゃあ、なんぼ素晴らしい言動に見えたち、あまりに軽いきに、すんぐに見破られてしまうがよ。
一方、なんかに立ち向こうたことがあり、その苦労や努力の大変さを身にしみて分かっちゅう人は、他のことやちなんじゃち、そう簡単にゃあイカンっちゅうことも理解できるようになるき、むしろ言動は控え目になるもんながやき。
そういう控え目な人は、なんちゃあに立ち向こうたことがのうて控え目な人たぁ、一見おんなじように見えるけんど、まったく別人ながよ。
控え目で少ない言葉の一言一言の重みが違うちょって、しかも一言一言に言霊を宿しちゅうき、相手にしっかりと伝わるっちゅうことながぜよ。