2017年10月16日

「都市創造フォーラム<高知×京都>地域文化を生かしたおもてなしの心」ぜよ!

 10月13日(金)は、「都市創造フォーラム<高知×京都>伝統文化×現代 地域文化を生かしたおもてなしの心」に、パネリストとして参加さいてもうたがやき。


 このフォーラムは、京都ブランド推進連絡協議会の主催にて、「都市格」の向上を目指し、伝統・文化に培われた都市の魅力や地域ブランドを高める優れた取り組みを紹介するもんで、毎年2回開催されよって、今回は四国で初の開催で、高知県商工会議所連合会との共催やっちゅうがよ。


 パネリストは、高知を代表して司牡丹の社長であるワシと料亭「濱長」三代目女将の濱口実佐子氏、京都からは「魚三楼」九代目当主の荒木稔雄氏と、華道「未生流笹岡」三代目家元の笹岡隆甫氏っちゅう4名で、コーディネーターは元小学館「ビーパル」等の編集長で、釣り好きがこうじて高知に移住された黒笹慈幾氏ながやき。
(1)フォーラムのパンフレット(2)コーディネーターと高知のパネリスト(3)京都のパネリスト
















 まずは15時にパネリストとコーディネーターらあが、高知商工会館に集まり、名刺交換や事前打ち合わせをしたがよ。


 ほんで、高知県商工会議所議員大会を終えたばっかしの会場に、16時前ばあにワシらあパネリストとコーディネーターが入場したがやき。
(4)フォーラム会場(5)パネルディスカッション舞台

 会場にゃあ、高知県商工会議所連合会のメンバーが約100名と、一般申し込みの方々が約50名ばあ集まられちょったがよ。














 ほんで、まずは主催者を代表して、京都ブランド推進連絡協議会会長、京都商工会議所京都ブランド推進特別委員会委員長、株式会社トーセ代表取締役会長兼CEOの齋籐茂氏より、開会のご挨拶があったがやき。
(6)京都齋藤会長開会ご挨拶

 お次はパネルディスカッションっちゅうことで、ワシらあパネリストとコーディネーターの5名が、拍手の中登壇したがよ。
(7)舞台から会場

 ほんで、コーディネーターの黒笹さんによる進行で、パネルディスカッションがスタートしたがやき。


 まずはワシ、続いて「濱長」の実佐子女将、お次は「魚三楼」の荒木当主、続いては「未生流笹岡」の笹岡家元、お次はコーディネーターの黒笹さんっちゅう順番で、自己紹介があったがよ。










 特に「魚三楼」の荒木さんからは、玄関の格子戸に残る鳥羽伏見の戦いの際の弾痕の画像らあが紹介され、歴史を感じさいてくれたがやき。
(8)鳥羽伏見の戦の弾痕

 ほんで続いては、地方創生や文化の重要性が叫ばれる中、「新しい価値の創造」や「おもてなしの心」っちゅう観点から、自社での事例を交えもってお話をっちゅうて、黒笹さんから提案があったがよ。


 まずはワシから、「意味のイノベーション」のお話をさいてもうたがやき。


 これっぱあ電灯が普及しちゅう時代に、何で今もロウソクが売れ続けゆうかっちゅうたら、停電らあの時の備えっちゅう意味以外にも、「食卓のムードを楽しむ」っちゅう新しい意味を誰かがロウソクに見出だしたきやっちゅうことで、これが「意味のイノベーション」ながよ。


 日本酒も、長い歴史の中で、様々な「意味のイノベーション」があったがやき。


 元々の日本酒発祥の頃は、「神様とのつながり」、「神事のひとつ」としての意味やったもんが、その後「人生儀礼の道具」としての意味となり、「酔うため」の意味の時代もあっつろうし、ワシが大学の頃はイッキブームで、日本酒は「後輩をイジメルための道具」っちゅうような時代もあったがよ。


 ほんで現在は、日本酒ブームらあて言われゆうけんど、まだまだ所詮は「ちょっと流行っちゅうツウっぽう見える珍しい飲み物」ばあの意味しかないがやき。


 ワシゃあ、この日本酒に「意味のイノベーション」を起こすべく、様々な活動をしてきたがよ。


 日本の豊かな食材の美味しさを、下から支えて押し上げ、食の美味しさを倍増させる食中酒っちゅう意味を与えるための活動を、やり続けゆうがやき。


 ほんで将来的にゃあ、ネットに勝る最強のコミュニケーションツールっちゅう新しい意味を与え、「意味のイノベーション」を起こしたいっちゅうお話をさいてもうて、そういう新しい意味を創造し続けていくことこそが、メーカーにとってお客様に対する最高の「おもてなしの心」やないろうかっちゅうて結んだがよ。


 お次は濱口さんから、料亭「濱長」での土佐のお座敷遊びらあの紹介も含めた「おもてなしの心」について、荒木さんからは魚料理を中心とした原点回帰と科学を使うたその美味しさの証明らあについて、笹岡さんからも、伝統と現代テクノロジーの融合による新たな境地の開拓(生け花とプロジェクションマッピングのコラボ等)らあについてのお話らあがあったがやき。


 続いては、黒笹さんから「異文化交流と地域発展について」っちゅうテーマが与えられたがよ。


 今度は逆からで、笹岡さんは伊勢志摩サミットの会議の部屋に生け花を飾ったお話や初音ミクとのコラボ等のお話らあっちゅう様々なジャンルや文化とのコラボについて、荒木さんからは海外での日本料理フェアや他国の料理人の受け入れらあについて、濱口さんからは宴席における異文化交流や観光振興らあについて、お話があったがやき。
(9)伊勢志摩サミットに生け花(10)初音ミクや高級車と生け花のコラボ

 最後にワシから、司牡丹も実は7割が県外(海外含む)出荷になっちゅうけんど、日本酒はその土地の風土を具現化した飲み物であり、必ず土地の食や風土の話になるがやき、酒のファンになりゃあその土地を訪れとうなるもんやっちゅうお話らあをさいてもうたがよ。


 お次は、業界や地域の今後の展望についてっちゅうテーマが、黒笹さんから与えられたがやき。


 このテーマはワシからで、高知県酒造組合理事長の立場として、10月1日「日本酒の日」に開催された、「土佐酒で乾杯!NAKAMAぜよ!」(〜「全国一斉 日本酒で乾杯!」in高知〜)にて発表さいてもうた、土佐酒ブランドコンセプト「TOSA NAKAMA SAKE」の4つのコンセプトについて、ちくと紹介さいてもうたがよ。


 1番目は、杯を「なかま」(シェア)にしてナンボでも酌み交わせる淡麗辛口やっちゅう「杯をNAKAMA」、2番目は、山川海の食材の素材の美味しさを下から支えて押し上げてさらに美味しゅうしてくれる食中酒やっちゅう「食とNAKAMA」、3番目は、18蔵の造りのデータを全社で共有し全体でレベルアップしゆうっちゅう「技をNAKAMA」、4番目はそれらあの結果として酌み交わしゃあ誰やちすっと仲間になれるネットに勝る最強のコミュニケーションツールやっちゅう「人とNAKAMA」っちゅう、4つのコンセプトながやき。


 この「TOSA NAKAMA SAKE」のコンセプトを柱にして、土佐酒を世界中に広げ、ワインの世界で言うボルドーやブルゴーニュのような存在に押し上げたいっちゅうお話をさいてもうたがよ。


 引き続き、濱口さんからは、伝統文化の発信や地域観光における課題や展望らあについて、荒木さんからは子供時代からの和食体験が大切やとして食育に力を入れていくっちゅうお話らあについて、笹岡さんからは2020年はどの業界もどの地域も大きなチャンスやっちゅうお話らあについて、語っていただいたがやき。


 こうして最後にコーディネーターの黒笹さんから、ご自身のお考えも含めたまとめのお話があり、17時20分ばあにゃあパネルディスカッションは無事終了となったがよ。


 ほんで、京都商工会議所常議員・京都ブランド推進特別委員会副委員長、ジーケージャパンエージェンシー株式会社代表取締役社長の橋田正信氏より閉会のご挨拶があり、「都市創造フォーラム<高知×京都>」は拍手喝采の中、大団円のお開きとなったがやき。


 さてその後は、懇親会場に移動し、17時半からは懇親会やったがよ。


 高知県商工会議所連合会の方々、京都商工会議所の方々、ワシらあパネリストとコーディネーターらあ、約80名が集まり、懇親会がスタートしたがやき。


 司牡丹の燗酒で乾杯の後は、ちくと飲んで食べて語り合うたら、スッとみんなあ杯と徳利を持って席を立ちだいて、杯が飛び交う献杯・返杯合戦の始まり始まりで、京都の方々はビックリながよ。
16(11)乾杯(12)司牡丹燗酒
















 アチコチ移動しもって司牡丹をガンガン酌み交わしもって語り合いゆううちに、アッちゅう間にお開き時間の19時になっちょって、中締めとなったがやき。
16(13)料理

 さらにその後は、ワシらあパネリストとコーディネーター、高知商工会議所と京都商工会議所の幹部の方々らあは、二次会で料亭「濱長」さんに移動したがよ。


 こちらにて、土佐芸妓の皆さんの舞いを堪能し、さらに珍味と共に「船中八策」を酌み交わし、語り合いまくり、皆さんベロベロに酔っぱろうた頃、土佐のお座敷遊び「可杯」や「菊の花」大会となり、大盛り上がりとなったがやき。
(14)「濱長」二次会

 ワシゃあこのあたりの記憶がほとんどなかったがやけんど・・・。


 京都商工会議所の皆さん、そして高知商工会議所の皆さん、まっことありがとうございましたぜよ!




















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司牡丹酒造株式会社


Posted by tsukasabotan at 11:54│Comments(0)