10月15日(日)は、日本名門酒会(http://www.meimonshu.jp/)と土佐学協会(http://tosagaku.cocolog-nifty.com/report/)のコラボレーション企画、10周年の第2弾で、純米酒「日土人(ひとびと)」になる永田農法「山田錦」の稲刈り体験と交流会が、四万十町・窪川にて開催されたがぜよ。
このイベントは、日本名門酒会としちゃあ、四国地区加盟店のオリジナル活動10年目の第2弾で、土佐学協会にとっちゃあ、「土佐酒を俯瞰的に捉える活動」10年目の第2弾ながよ。
つまり、米づくりから酒づくり、製品化、流通、販売、楽しむ会にいたるまで、1年かけて体験し、オリジナル銘柄「日土人(ひとびと)」を世に送り出すっちゅう、全国でもまず前例のない、ワクワクするような取り組みながやき!
そのワクワクするような取り組みも、今回で10周年っちゅう節目を迎え、その第2弾が「稲刈り体験」ながよ。
ちなみに前回の第1弾田植え体験と交流会についちゃあ、「6月21日」のブログをご参照くださいや。
ほんで今回も、四国各地の日本名門酒会加盟店の皆さんがこぢゃんとPRしてくださり、バスをチャーターしたりしてたくさんの方々と共に参加してくださることになり、参加者は前年よりかちくと多い117名やったがやき。
ちなみに純米酒「日土人(ひとびと)」は、この催しに参加した「人々」の名前が全員ラベルに入るっちゅうお酒ながやけんど、一昨年から参加者が増えすぎて表ラベルにゃあ入りきらんなって、名前は裏ラベル記載になっちゅうがよ。
さて9時半に、JR利用の参加者の皆さんをお迎えにJR窪川駅に集合し、皆さんを車に乗せて稲刈りの現場の田んぼに移動したがやき。
けんどこの日は残念ながら、あいにくの雨天で、「稲刈り」自体は中止となって、代わりに「永田農法」の勉強会を開催することになったがよ。
たわわに実った黄金色の永田農法「山田錦」が、雨に打たれもって見事に頭を垂れちょって、ちくと残念そうに見えたがやき。
けんど、前回の「田植え」から「稲刈り」「酒仕込み」「酒搾り」「製品化」「楽しむ会」まで、1年かけて取材中のフジテレビさんが、チョコッとだけでも稲刈りシーンを撮影したいっちゅうことで、番組ナビゲーターの江辺さん(きき酒師)と数名の方々が、カッパ姿で田んぼの端の方をごく一部だっけ稲刈りし、そこを撮影されたがよ。
ちなみに、フジテレビさんのこの取材は、日本酒を主役にした番組となり、BSフジにて来年度に放送予定やっちゅうき、まっこと楽しみながやき。
さてその後は、皆さんに近くの集会所に移動してもうて、永田農法の勉強会ながよ。
まずは、数年前の「田植え」と「稲刈り」を、「思い出がかり」のマンボこと松田雅子監督が撮影・編集した「メタセコイアの風」っちゅう記録映画のDVDを流し、皆さんに鑑賞していただいたがやき。
四国中から集まった老若男女の田植えと稲刈りシーン、そして当時このイベントのシンボルになっちょった巨大な2本のメタセコイアの木の下でのバーベキューでの大交流会シーンが映し出され、オリジナルソング「メタセコイアの風」が流れたがよ。
「高くそびえ2つ並んでいるのはどうして?」
「きっとそれは土の下で手をつないでいるから・・・」
あらためて聴かいてもうて、まっこと名曲やと感じたがやき。
その後は、永田農法の勉強会っちゅうことで、簡単な資料を配らいてもうて、まずはワシから、永田農法全般について、説明さいてもうたがよ。
よう聞かれるがは、有機農法や無農薬と、どこが違うがかっちゅう点ながやき。
まず、一般的な有機農法は、いろいろ問題点が多いがよ。
植物が根から吸収できるがは、有機物やのうて、N(窒素)P(リン酸)K(カリ)の無機物ながやき。
ところが、有機物が発酵して無機に変わる際、ガスを出すがよ。
ほんじゃき、中途半端に発酵した有機肥料を与えたら、ガスでやられて根がダメになってしまうがやき。
さらに、日本の土壌は窒素成分が多過ぎる場合が多いき、それが水に流され土壌汚染を引き起こしちゅうことも少のうないがよ。
有機肥料は、完全に発酵さいてから、必要最小限だっけ与えにゃあイカンがやけんど、そりゃあ凄い年数の経験が必要になるがやき。
これが、化学肥料のN、P、Kやったら、必要最小限与えるがは、そんなに難しゅうないし、土壌汚染の心配もないし、素晴らしい植物を育てることもできるき、永田農法じゃあ、化学肥料を少量だっけ使うっちゅう場合が多いがよ。
また、無農薬も、考え方は素晴らしいかもしれんけんど、もし害虫や病気らあが蔓延した際にゃあ、無農薬っちゅうためにゃあ全滅を覚悟せにゃあイカンなるがやき。
人間も病気になったら薬を飲んだり注射を打ったりするように、植物やち農薬が必要になる場合もあるがよ。
農薬は、与えるタイミングと量さえ間違えんかったら、ほとんど問題はないっちゅうことながやき。
永田農法は、その植物が生まれた原産地を再現する農法で、たいてい原産地は厳しい土壌が多いき、水も肥料も農薬も、最小限しか与えんがよ。
これにより、植物本来の生命力が目覚め、活力あふれた姿になり、有害成分が少のうなり、栄養価が高い健康にえい植物となるっちゅうことながやき。
だいたいこんなお話をさいてもうたがよ。
続いては、ファーム・ベジコ(http://vegeco.jp/)の長崎さんから、永田先生との出会いや、永田農法バジルのお話らあをしてもうたがやき。
さらにその後は、四万十町窪川の山田錦農家を代表して佐々木さんから、永田農法酒米づくりについて、ちくと語ってもうたがよ。
この地にて永田農法で山田錦を栽培しだいて、もう20年以上になるらあて、まっこと感無量ながやき。
さて11時ばあになって、その後はみんなあで交流会会場のクラインガルテン(市民農園)の広場まで、雨の中をゾロゾロと移動したがよ。
ほんで、お待たせしましたの交流会、大バーベキュー大会ながやけんど、ちくと長うなるき、この後は明日のブログに譲らいていただきますぜよ。
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