日本酒造組合中央会は國酒振興事業において、海外における日本酒の認知度を高め市場拡大につなげるプロモーションとして、海外の記者向けにプレスツアーを実施しよって、日本酒の講義、酒蔵見学、地域関連機関見学らあを行う中、蔵元や関係者との交流を通じと、日本文化への造詣を深めてもらう取り組みを行いゆうがやき。
これまで、福島や広島らあにて実施されてきちょって、平成29年度は愛媛県と高知県に、世界各地よりジャーナリストらあの影響力のある方々8名を招聘し、体験した日本酒の文化や歴史や魅力らあについて、母国での発信をお願いすることになっちゅうがよ。
日程は、1月21日(日)に日本に到着された方々に、22日(月)に日本酒造組合中央会にて「日本酒講座」を受講していただき、さらに公益財団法人日本醸造協会を見学し講義を受け、その晩は有楽町の「酒蔵レストラン 宝」にて意見交換会ディナーっちゅう流れながやき。
ほんで1月23日(火)に松山に飛んで、「桜うづまき酒造」見学、「アンテナショップ 蔵元屋」にて愛媛県産業技術研究所講義と利き酒、晩は道後温泉「ふなや」にて意見交換会ディナー、24日(水)は「石槌酒造」見学後、「密教山 胎蔵院 吉祥寺」や「石槌神社本社」を見学して高知に入り、「ひろめ市場」見学後、今回の「ペアリングディナー」っちゅう日程ながよ。
ほんで、1月24日(水)19時45分から「リゾートダイニング ス・ルラクセ」さんにて、「土佐酒と高知食材のペアリングディナー」が開催されたがやき。
ちなみに、今回のプレスツアーの全行程は日本酒造組合中央会の主催で、愛媛県の行程のみ愛媛県酒造組合も主催に加わり、高知県の行程のみ高知県酒造組合も主催に加わり、さらにこの日の「ペアリングディナー」のみ、ジェトロ高知さんも主催に加わられ、内容についちゃあジェトロ高知さんの企画で、土佐酒とお料理のペアリングについちゃあ、「ス・ルラクセ」の山本シェフが担当してくださったっちゅうがよ。
まずは海外記者の皆さんらあが到着される前に、日本貿易振興機構(ジェトロ)の農林水産・食品部・加工食品・酒類支援課の濱田課長さん、ジェトロ高知の山口所長さん、同村上さん、高知県産業振興推進部地産地消・外商課の山本企画監さんらあと、高知県酒造組合理事長のワシが集まり、山本シェフも交えてちくと打ち合わせや準備を行うたがやき。
海外記者の方々やワシらあも含めて15名でのディナーやに、ペアリングやサービスに集中したいっちゅうことで、40席ばああるお店を貸し切りにしてくださった山本シェフ、まっことありがとうございますぜよ!
ほぼ予定通り、19時45分にゃあ、海外記者の皆さんがお越しになられたがよ。
ちなみに今回お越しになられた海外記者の方々は、以下の8名ながやき。
「Vinography」っちゅうワイン業界やソムリエに絶大な影響力を持つワインブログを運営されよって、英フィナンシャルタイムズのワインコラムも書かれ、ワインで世界一影響力を持つといわれる「Jancis Robinson」のブログコラムも担当されちゅう、アルダー・ヤロー(アメリカ・サンフランシスコ)さん。
世界のメジャーなワイン雑誌やカナダの雑誌らあに幅広う記事を寄稿されゆうワインジャーナリストで、イギリス・南アフリカらあのワインコンペのジャッジやワイン講師も務められゆう、トレブ・リング(カナダ・ビクトリア)さん。
カナダ最大の都市トロントのローカル誌「Tronto NOW」(発行部数240000部)のアルコール飲料のコラムを担当するジャーナリストで、過去にトロントのバーテンダー教育機関でインストラクターを務め、世界バーテンダーコンペにカナダ代表として選ばれた経歴を持つ、サラ・パーニアック(カナダ・トロント)さん。
オーストラリア最大のアルコール飲料の業界誌「drinks trade」の編集者で、「Newsletter drinks weekly」オンライン版、コンスーマー向けサイト「explore Drinks」、バーテンダー向けサイト「Drinks World」らあにも寄稿されゆうライターで、全メディアで日本酒についての記事を掲載したいっちゅうて意欲的な、ハンナ・スパークス(オーストラリア)さん。
「ワインメディアアワード」にて、2015年のベストワインブログに選ばれた、「Social Vigneronst」っちゅうワインブログを運営されよって、SNSじゃあ常に世界で影響力を持つワイン関係者トップ10にランク入りされちょって、名門ボルドー大学ワイン学科大学院で修士号取得後にスペイン、フランス、オーストラリアでワインを醸造した経験も持ち、ロサンゼルス「インターナショナル ワイン コンペティション」のジャッジも務められゆう、ジュリアン・ミケール(フランス)さん。
「食のオスカー」と呼ばれる「ジェームズ・ビアード・アワード」を受賞した著書「Secrets of Sommeliers」を始め、「ニューヨークタイムズ」ベストセラーの本など5冊の著書があるワイン・フードライターで、影響力がある米国雑誌「Wine and Spirit」にて担当コラムも持ち、過去に初心者向けの日本酒記事も書いちょって、今後は日本酒の造り手のストーリーを書きたいっちゅう、ジョーダン・マッケイ(アメリカ・サンフランシスコ)さん。
「Imbibe UK」(発行部数15666、Web18000)っちゅう英国業界向け雑誌の記者で、毎年アルコール飲料のトレードショー(日本酒メーカーも参加)を開催され、日本酒の初心者向けの記事を書かれたこともある、ホリー・モーション(イギリス)さん。
「Spirited SG」っちゅうアルコール飲料のオンラインサイトを運営されよって、シンガポールでクラフトビールの専門家として著名で、「The Good Beer Company」のオーナー、かつ「Certified Specialist of Wine/French Wine Scholar」を保持されちゅう、ダニエル・ゴー(シンガポール)さん。
ほんで、全行程のガイド役として、日本酒造組合中央会の井内さんと「Sake Brewery Tours」の中村さん(酒サムライ)の2名も、お越しになったがよ。
まずは皆さんが席に座られるがを見計ろうて、ジェトロ高知の山口所長さんから、ご挨拶があったがやき。
ほんで高知県酒造組合理事長のワシから、歓迎のご挨拶をさいてもうて、土佐酒ブランドコンセプト「TOSA NAKAMA SAKE」について、山口所長さんの通訳にて、ちくと説明さいてもうたがよ。
続いては、井内さんより外国記者の皆さんのご紹介があったがやき。
お次は、「ス・ルラクセ」の山本シェフのご紹介と、歓迎のご挨拶があったがよ。
ほんで、記者の皆さんからの要望で、今回の「ペアリングディナー」に出される土佐酒のボトル6アイテムを全て並べて画像や映像におさめたいっちゅうことで、撮影大会になったがやき。
さあ、いよいよ「ペアリングディナー」のスタートで、お手伝いに来ていただいたソムリエの吉村さんのサービスにて、まずは「酔鯨・高育54号」が注がれたがよ。
ほんで、ワシの音頭にて、みんなあで乾杯したがやき。
トラディショナルな熊本酵母の穏やかな薫りと爽やかな酸味、後口のキレの良さが、まさに土佐酒らしい辛口の純米吟醸酒で、その美味しさに感激の声が皆さんから上がったがよ。
★「酔鯨・高育54号」(純米吟醸酒)
●「グレと塩レモンのタルタルのカナッペ」
ペアリングのカナッペは、須崎のグレ、三原村の無農薬レモンを使うたレモン塩、高知市の島本さんのタマネギとパティスリービオのバゲットが使られちょって、グレのフレッシュな旨みとレモン塩の酸味らあがまっこと美味しゅうて、確かにこのお酒との相性はバッチリやったがやき。
いきなりこのお酒を気に入られ、何度もおかわりされる方もおられたがよ。
山本シェフからお料理とお酒のペアリングの解説があり、それを中村さんが丁寧に通訳され、海外記者の皆さんから質問もドンドン出されたがやき。
★「文佳人・リズール」(特別純米酒)
●「土佐鴨のティエド 京ネギのコンフィ添え バルサミコ酢 須崎市森田さんの地蜂蜜 八角」
お次のお酒、「文佳人リズール」は、A系の高知酵母のバナナの薫りが特徴で、これをあえて常温で出すっちゅうんは、最初にお酒だっけ飲んだ際にゃあちくと「ん?」と思うたがやけんど、このお料理と合わせていただきゃあ、ナルホドと納得やったがよ。
芸西村の土佐鴨のジューシーな旨み、高知市の伊藤さんの京ネギの風味、森田さんの地蜂蜜のナチュラルな甘み、バルサミコ酢の独特の酸味、さらに横に添えられただっけの八角の香りらあが、このお酒のバナナの薫りや旨みと酸味らあに、見事にマリアージュしちょって、海外記者の皆さんも、絶賛やったがやき。
山本シェフからの解説、中村さんの通訳後、さらに質問が飛び交うて、盛り上がったがよ。
★「土佐しらぎく・純米吟醸・山田錦」(純米吟醸酒)
●「シジミとフキノトウ フルーツトマトの軽いクリームソースのスパゲッティ」
続いてのお酒「土佐しらぎく」は、果実の薫りが華やかで丸みのある甘みが特徴で、土佐酒としちゃあ甘めやけんど、このお料理の軽いクリームソースの甘みと夜須町のフルーツトマトの甘み、さらに高知市の水野さんのフキノトウのほろ苦みらあと、まっことバッチリやったがやき。
解説を聞いた後の皆さんからの質問も、さらにガンガン飛び交うて、さらに盛り上がっていったがよ。
★「安芸虎・熟成古酒」(2010年仕込み純米大吟醸古酒)
●「土佐ジローのクネルとキノコのフリカッセ」
お次は、「安芸虎」の8年モノの長期熟成の純米大吟醸酒が常温で出され、日本酒の古酒は初体験っちゅう方もおられたようやけんど、驚きもってもその風味は好評やったがやき。
安芸市小松さんの土佐ジローのナチュラルな鶏肉の旨みに、黒潮町のブナシメジと高知市横田さんのエノキと原木椎茸らあの木の子の風味が加わり、そこにさらにこのお酒の熟成の風味が加わりゃあ、まるで森林浴を想わせるような美味しさが口中いっぱいに膨らむがよ。
解説後の皆さんからの質問も、さらに相次ぎ、盛り上がったがやき。
★「司牡丹・かまわぬ」(きもと純米酒)※ぬる燗
●「土佐あかうしの低温ロティ フルーツトマトとナスのミルフィーユ仕立て サツマイモのキャラメリゼ添え」
続いては、いよいよ司牡丹の登場ながやけんど、何と「きもと純米かまわぬ」の珍しい生酒が、ぬる燗で出されたがよ。
一応、他のお酒と共通のグラスでっちゅうことで、最初はワイングラスで提供されたがやけんど、ワシから「通常燗酒はワイングラスは使わんと、日本の伝統的なお猪口を使います」っちゅうて説明さいてもうて、お猪口も皆さんに配り、飲み比べしてもうたがやき。
海外記者の方からも、「確かに温度が高いとお猪口の方が美味しい。けんど冷めたらワイングラスでもOK」っちゅうコメントをいただけたがよ。
生酒のフレッシュな風味と「きもと」ならではの独特の酸味が、ぬる燗により膨らみ、本山町の土佐あかうしの赤身の旨み、夜須町のフルーツトマトの酸み、ナスの旨み、サツマイモのキャラメリゼの甘みらあを、出汁のように下から支えて押し上げるように引き立て、美味しさ倍増やって、海外記者の皆さんも、牛肉と日本酒とのペアリングの美味しさに感動してくださったようながやき。
高知県唯一の「きもと」に関する質問も出され、ワシからいろいろ答えさいてもうて、盛り上がったがよ。
★「亀泉ぺルル」(スパークリング純米吟醸酒)
●「ガトーショコラ 柚子のコンフィ添え」
ラストは、「亀泉」のスパークリング清酒とデザートっちゅう組み合わせながやき。
このお酒のデリシャスリンゴのような香りとキメ細かい泡、やわらこう膨らむ味わいと後口のキレが、ガトーショコラの濃厚な甘みと柚子コンフィの酸みと苦みに、意外にマッチングして美味しかったがよ。
解説後、皆さんからの質問がドンドン出されたがやき。
とにかく、日本に来られて4日目で、おそらく日本食ばっかりやっつろう海外記者の皆さんにとって、見慣れた食材や調理法やったであろう「ス・ルラクセ」さんのお料理と日本酒とのペアリングは、こぢゃんと嬉しかったがやないろうかのう!
とにかく皆さん、どのお料理もお酒もペアリングも大絶賛で、「素晴らしい!」の連発やったがよ。
気がつきゃあ、予定終了時間を40分以上オーバーの、22時半を過ぎちょったがやき。
この翌朝は、佐川町に9時集合で、司牡丹の酒蔵見学やき、海外記者の皆さん、今夜はゆっくりお休みくださいや!
ジェトロ高知の山口所長さん、「ス・ルラクセ」の山本シェフ、素晴らしい「ペアリングディナー」を、まっことありがとうございましたぜよ!
土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック!
司牡丹酒造株式会社