「幸福たぁ今あるもんに感謝できること。簡単なようで難しゅうて、難しいようで簡単。」(井上雄彦)
「SLAM DUNK」や「バガボンド」らあの大人気漫画の著者として知られちゅう、鹿児島県出身の漫画家、井上雄彦(1967〜)さんの言の葉ながやき。
今あるもんに感謝できんような人は、かりに何か望むもんを手に入れたとしたち、そん時ゃあ大悦びするかもしれんけんど、結局そのことに感謝するっちゅうこたぁできんもんながよ。
ちゅうこたぁ、どれっぱあ素晴らしいもんを手に入れることができたとしたち、結局感謝するっちゅうこたぁできんっちゅうことながやき。
感謝することができんような人が、自分は幸福やと思えるはずはないがよ。
結局、今手に入れちゅうもんが素晴らしかろうが貧相であろうが、多かろうが少なかろうが、それに対して感謝できるっちゅうこと自体が、幸福やっちゅうことながやき。
こうやって言葉にすりゃあ簡単なことみたいなけんど、この感覚が分からん人、つまり感謝できん人にとっちゃあ、こぢゃんと難しいことながよ。
けんど、これが感覚として分かる人、つまり感謝できる人にとっちゃあ、あまりに当たり前で、呼吸することとおんなじばあ、そりゃあ簡単なことながぜよ。