ちなみに「立春朝搾り」たぁ、立春の日の早朝搾り上がったばっかしの新酒を、その日のうちに飲んでもらおうっちゅう企画ながよ。
ほんで今年は、司牡丹も含めて全国34都道府県43ヶ所の日本酒蔵元で実施され、今年は何と約31万本(720ml)がたった1日で出荷されるっちゅうがやき、こりゃスゴイことながやき。
7年ばあ前あたりからマスコミ各社の記事らあにゃあ、「日本酒が世界一売れる日」っちゅうセンセーショナルなキャッチで紹介されたりしゆうがも、決して大袈裟やないがよ。

ちなみに立春たぁ、二十四節気のひとつで、初めて春の気配が現れてくる日。
前日の節分に豆まきで邪気を祓うて、新たな気持ちで春の到来を悦び幸福を願う日とされちょって、旧来はこの日がお正月、1年の始まりの日ながやき。
そんな立春の早朝に搾り上がったばっかしのケガレのない純米吟醸生の新酒を、各地の神社にて「無病息災」「家運(社運)向上」らあを祈願するがよ。
ほんじゃき、こぢゃんと縁起がえいっちゅうて全国で大人気で、このお酒の一口めを恵方(今年は南南東)を向いて飲みゃあ、願いが叶うっちゅう現象まで起きはじめちゅうっちゅうがやき。
さて、まずは前夜祭やけんど、日本名門酒会(http://www.meimonshu.jp/)本部・株式会社岡永さんからは営業の浅川さんが来られ、銀座の高知県アンテナショップ「まるごと高知」の藤原副店長さんと3人で、浅川さんの宿泊ホテルのロビーにて17時半に待ち合わせしたがよ。
ほんで、徒歩にて会場の「土佐料理 花鶴」さんに移動し、18時前にゃあ「立春朝搾り」平成30年度前夜祭のスタートながやき。
「立春」の前夜は「節分」やっちゅうことで、「花鶴」さんの入口横にゃあ、魔除けの「柊鰯(ひいらぎいわし)」が飾られちょったがよ。

ワシらあ3人が生ビールで乾杯の練習をしゆう頃、まずは姫路からお越しいただいた業務用酒販店「株式会社アクエレナ」さんの、日下さんとアブーヒ・ラニームさんが加わり、続いては東京国際フォーラム「酒蔵レストラン 宝」を運営されゆう株式会社フォーブスの森常務さんも加わり、6名にて前夜祭が本格スタートしたがやき。
アクエレナさんは、6年連続遠く姫路からのご参加で、「宝」の森常務さんは10年ぶりばあやないかっちゅうことで、どちらもまっことありがとうございますぜよ!
早速、「司牡丹・維新の里」(純米酒)にて正式な乾杯をし、「ウツボのタタキ」や「仁淀川の川ノリの天ぷら」らあをいただきゃあ、お料理とお酒のあまりの美味しさに、いきなり皆さんの箸も杯も止まらんなったがよ。



さらに、「モンズマ鰹のタタキ」や「チャンバラ貝の旨煮」や「清水サバの刺身」らあが登場し、アッちゅう間に「維新の里」がカラになり、お次の「船中八策しぼりたて」(超辛口・純米生原酒)に移ったがやき。



このお酒のフレッシュぴちぴちで鮮烈な旨みと、爽やかな辛口のキレが、それぞれのお料理の旨みを見事に引き立て、さらに杯も箸も進むこと、進むこと!
会話もこぢゃんと弾みまくり、盛り上がったがよ。
またもアッちゅう間に「船中しぼりたて」もカラになり、お次は「司牡丹・仁淀ブルー」(純米酒)を酌み交わしもって、「川エビの天ぷら」や「ブリ大根」らあをいただき、飲んで食べて語り合うて、飲んで食べて語り合うて、こぢゃんと盛り上がりまくったがやき。

ほいたら、まだ20代やっちゅうアブーヒ・ラニームさんが、昔の新日本プロレスのファンで、しかも何と!ワシも大ファンやったディック・マードックのファンやっちゅうがやき、ワシゃあ一気にテンションマックスで、盛り上がらいてもうたがよ。
あの独特の崩れ落ちるようなブレンバスターは、マードックの真骨頂!
アブーヒさんと2人で、「ホンマのブレンバスターは、ブレインバスターながやき、投げちゃイカン!マードックのように脳天から崩れ落とさにゃあ!」っちゅうて、ツバを飛ばしもって大盛り上がりやったがやき。
そっから後も、さらにさらに飲んで食べて語り合うて盛り上がりまくり、〆の「土佐巻き」が出された頃にゃあ、みんなあ立派な酔っぱらいになっちょったがよ。

大酔いでワイワイしもって「花鶴」さんを出たら、まだ20時過ぎやっちゅうことで、こりゃもう1軒行こうっちゅうことになり、屋台餃子の「安兵衛」さんにて2次会で、餃子とビールでやりきったがやき。
こうして、皆さん大満足大感激の「立春朝搾り」前夜祭は、22時前にゃあ無事お開きとなったがよ。
みんなあ翌朝は早朝の4時代起きで5時過ぎに出発やけんど、大丈夫やろうかのう?
ほんで、「立春」当日の2月4日(日)は、早朝5時10分ばあに、日本名門酒会本部・(株)岡永の浅川さんと、銀座の高知県アンテナショップ「まるごと高知」の藤原副店長さんと、姫路からお越しになった株式会社アクエレナの日下さんとアブーヒさんと、ホテルのロビーにて待ち合わせやったがやけんど、アブーヒさんが現れいで、ホテルの部屋まで行って呼び鈴を押したち全く反応なしで、日下さんが「後から追いかけますき、先に行っちょってください!」とのことやったがやき。
アブーヒさん!やっぱし前夜やり過ぎてしもうたかのう?
さて、ワシらあ3人は、佐川の司牡丹本社に5時45分にゃあ到着したがよ。
6時までにゃあ、日本名門酒会高知支部の旭食品さん、愛媛支部の松山酒販さん、高知・愛媛・香川の加盟酒販店さんや飲食店さんらあ60名ばあの方々が、雪が散らつくこぢゃんと寒い中、集まられたがやき。
ご参加の皆さんに集合していただき、まずはワシからのご挨拶ながよ。
皆さんのご努力のお陰で、今年は前年対比106%、8322本のご注文をいただけ、まっことありがとうございましたっちゅうて御礼をさいてもうたがやき。


続いては本部の浅川さん、お次は高知支部の旭食品さんのご挨拶があったがよ。


ほんで、司牡丹の浅野杜氏から、今年の「司牡丹・立春朝搾り」の酒質説明があったがやき。

昨年の米は溶けにくうて苦労したけんど、今年は昨年よりかは溶けやすうて、かつ連日寒い日が続いたき、発酵も順調やって、香りも華やかで味わいの膨らみもあり、例年以上に美味しいお酒に仕上がったっちゅうことやったがよ。
ほんで、司会進行の渡邊部長から作業の注意点らあについての説明があり、いよいよみんなあで肩ラベル貼りの作業ながやき。
遅れちょったアクエレナさんのお2人も、何とか作業前にゃあ到着され、間に合うたがよ。
やっぱしアブーヒさんは、前夜の飲み過ぎで爆睡しちょって起きれんかったようながやき。
さて作業やけんど、昨年よりか500本近うも増えちゅうき、こりゃ時間がかかるろうと思いよったら、もう毎年のことやきみんなあ手慣れたもんやきか知らん、次々と「立春朝搾り」の「肩貼りラベル」が貼られて完成品が並び、司牡丹社内で行いゆう「胴貼りラベル」作業が追いつかれてしもうて、皆さんにお待ちいただく空白時間が何度もできてしもうたがよ。



結果、例年よりか1時間以上遅れの8時過ぎばあに、やっと8322本の「司牡丹・立春朝搾り」が無事に製品化されたがやき。
ちなみに、マスコミ取材は、RKC高知放送さん、高知さんさんテレビさん、高知新聞さんの3社と、高知県産業振興推進部地産地消・外商課高知家プロモーション推進室の方らあも取材に来ていただいちょったがよ。
この後、テレビ局の方が「司牡丹・立春朝搾り」のお酒を利き酒して、ちくとコメントするシーンらあの撮影も行われたがやき。

ワシもちくと利き酒さいてもうたがやけんど、メロンやバナナ、リンゴらあのようなフルーティな吟醸の芳香と、フレッシュなしぼりたて新酒の香りが見事に立春の朝の清々しさを表しちょって、まっこと例年以上に華やかで、味わいは薄にごりのまろやかな旨みと柔らかな膨らみとが絶妙に調和しちょって、まっこと我ながら素晴らしい純米吟醸酒に仕上がっちゅうと感じたがよ。
これなら必ず、お客様に春一番の感動を与えられるはずじゃと確信したがやき!
さて作業終了後は、みんなあで交替で朝食ながよ。
具だくさんの味噌汁、チクワ、スマキ、海苔、生卵、タクアン、ジャコ・・・らあをオカズに、皆さんニコニコ満面の笑顔で足るばあ召し上がられよったがやき。




雪が舞う寒い中、一仕事終えた後の温かい朝食は、まっこと何よりのご馳走ながよ。
朝食後はみんなあで、室町時代から続くと言われちゅう金峰(きんぷう)神社に参拝して、完成した「立春朝搾り」のお祓いをする予定ながやけんど、昔ながらの石積みの段が心臓破りばあ続く神社にみんなあで向かうがはちくと危険やっちゅうことで、5年前から神官さんに蔵の方までお越しいただくことになっちゅうがやき。
さて、蔵の中の祭壇も準備バッチリで、20時半ばあにゃあ神官さんの祝詞がスタート。

「招福祈願」「無病息災」「家運向上」「社運向上」「恋愛成就」らあの、お祓いを受けたがよ。


タマルかまっこと、これっぱあ縁起がえいお酒が、他にあるろうか?!
無事神事を終えりゃあ、司牡丹玄関の酒林の下にみんなあで集まって、記念撮影をしたがやき。
その後は、皆さんの車にお酒の積み込み作業ながよ。
ズラリと蔵の前に車が行列を成して連なっちゅう姿は、まっこと壮観ながやき!


これからそれぞれの酒販店さんが、それぞれのお客様のお手元まで、春一番の悦びとともに、「立春朝搾り」の祈願酒をお届けするがよ。
皆さん、早朝からまっことお疲れ様でした。
くれぐれも運転にゃあ気をつけて、各地に幸せをお届けしとうせよ!
こうして10時ばあにゃあ、皆さんの車が出発し、全ての作業が無事終了したがやき。
「司牡丹・立春朝搾り」を飲まれた皆さんの、1年の招福、無病息災、家運向上、社運向上、恋愛成就を、心からお祈り申し上げますぜよ! #立春朝搾り
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司牡丹酒造株式会社