「おだやかに繰り返される生活の支えなしに、幸福っちゅうもんはあり得んぜよ。」(清岡卓行)
関東州大連生まれの日本の詩人・小説家、清岡卓行(1922〜2006)さんの言の葉ながやき。
たとえば、打ち上げ花火みたいに派手で華やかな幸福っちゅうもんを手に入れた人にやち、「おだやかに繰り返される生活」っちゅうベースがあってのことで、その支えがあってこその幸福やっちゅうことながよ。
「おだやかに繰り返される生活」っちゅうたら、何か退屈でツマランもんのように聞こえるかもしれんけんど、実はこの支えがなけりゃあ、全ての幸福は成り立たんっちゅうことながやき。
ほんじゃき、日々の日常が退屈やとか、ツマランとか、代わり映えせんとか、そんな愚痴を口にしゆうようじゃあ、真の幸福からは遠ざかる一方じゃっちゅうことながよ。
一見退屈に見える、一見ツマランように思える、一見代わり映えせんように感じる、「おだやかに繰り返される生活」を、愛おしいと思わにゃあ、大切に大切に抱き締めにゃあイカンっちゅうことながやき。
それが真の幸福への第一歩やっちゅうことながぜよ。