「岩は割れる。筋を見つけや。」(松永安左エ門)
長崎出身で、「電力王」「電力の鬼」と言われた実業家・政治家の、松永安左エ門(1875〜1971)さんの言の葉ながやき。
何の道具も使わんと、素手で岩を割ることらあて、絶対に不可能やと思い込んじゃあせんかよ?
けんど実は、どれっぱあ硬いように見える岩やち、元はといやあ地層やら何やらが固まったもんやき、割れやすい「筋」っちゅうもんが、必ず存在するがよ。
その「筋」さえ見つけることができりゃあ、あとはその「筋」に向こうて力をうまいこと加えりゃあ、実は岩は素手でも割ることが可能ながやき。
どれっぱあ一見不可能に見えることやち、実はこの岩とおんなじことやと、安左エ門さんは言いたいがよ。
周りから「そんなことは不可能や!」と、どれっぱあ断言されようとも、必ず割れやすい方向がある、「筋」があるっちゅうことながやき。
そんな「筋」を見つけることのできる目を養うことと、あとは経験がありゃあ、おまさんの人生に現れるいかなる岩のような障害物やち、必ず割ることができるっちゅうことながぜよ。