2018年04月29日

幸せの言の葉<1134>

「男やち女やち、最大の課題は学ぶことやのうて、学んだもんにとらわれんことながよ。」(グロリア・スタイネム)


アメリカ合衆国のラディカル・フェミニズム運動の活動家で著述家の、グロリア・スタイネム(1934〜)さんの言の葉ながやき。


男やち女やち、もちろん学ぶこたぁ大切ながよ。


けんど、人間にとっての最大の課題はそこにあるがやのうて、学んだもんにとらわれんことにあると、グロリアさんは喝破しちゅうがやき。


実は、自分が学んだもんにとらわれてしもうて、真実が見えんなってしまう人が、世の中にゃあ多過ぎるっちゅうことながよ。


世界は、宇宙は、ワシらあにとっちゃあまだまだ分からんことだらけやに、ワシらあはチビッと学んだだっけでスッと天狗になってしもうて、真実が見えんなってしまうもんながやき。


そりゃあ全盲の人らあが象を撫でて表現した時、鼻に触った人は「大蛇みたいな動物や」と言い、耳に触った人は「エイみたいに平たい動物や」と言い、足に触った人は「丸太みたいな動物や」と言い、胴体に触った人は「巨大な壁みたいな動物や」と言い、尻尾に触った人は「ミミズみたいな動物や」と言い・・・ちゅうんとおんなじことながよ。


どれも間違いやあないけんど、どれも全体としての真実は伝えちゃあせんがやき。


ワシらあが長年一所懸命学び続けてきて自信満々のことやち、所詮はこの象の事例とおんなじやっちゅうことを肝に銘じちょくっちゅうんが、最大の課題である学んだもんにとらわれんっちゅうことながぜよ。



Posted by tsukasabotan at 09:00│Comments(0)