2018年04月30日

幸せの言の葉<1135>

「ホンマに有能な上司は、部下にやち自分にやち適度に甘いもんながぜよ。」(斎藤茂太)


モタさんの愛称で親しまれちゅう、精神科医で随筆家の斎藤茂太(1916〜2006)さんの言の葉ながやき。


この言の葉は、ちくと堕落論みたいに聞こえるかもしれんけんど、そういうことを言いゆうがやないがよ。


ポイントは、「適度に甘い」っちゅうくにあるがやき。


たとえば、部下にも自分にもこぢゃんと厳しい有能な上司がおったとして、その部署は果たして長い目で見て、いつまでも結果を出し続けることができるかっちゅうたら、おそらく現実的にゃあ難しいがよ。


大抵の場合、部下がノイローゼになったり休みがちになったり辞めたりすることが頻発し、その上司自身も次第に心を病みはじめたりして、結局その部署は、結果を出すことができんなるっちゅうパターンながやき。


「適度に甘い」っちゅうんは、「いーかげん」やのうて「良い加減」、ちょうどいい感じであり、ハンドルの「遊び」みたいなもんながよ。


ハンドルに「遊び」がなけりゃあ交通事故は頻発するし、弦楽器の弦を強う張り過ぎりゃあ良い音色は出んし弦が切れてしまうっちゅうことながやき。


そんな「良い加減」を、ビジネスにおけるあらゆる場面で体得しちゅう上司がもしおったとしたら、そりゃあ間違いのう「ホンマに有能な上司」ながぜよ。



Posted by tsukasabotan at 09:00│Comments(0)