「人間は頭で理解するけんど、感情で動くがやき。説得力たぁ、とりもなおさず人の感情にストレートに訴えかける術ながぜよ。」(大山梅雄)
「再建の魔術師」と呼ばれた昭和期の実業家、東洋製鋼社長・大山グループ総帥、大山梅雄(1910〜1990)さんの言の葉ながよ。
理路整然と理屈を説明し、「確かにその通り!」と相手に言わせたとしたち、ほいたら相手がその通りに動いてくれるかっちゅうたら、大抵は動いてくれんがやき。
そりゃあ、頭では理解しちゅうがやけんど、感情が揺さぶられてないき、行動するまでにゃあ至らんっちゅうことながよ。
または、「言い方が悪かった」「言うタイミングが悪かった」「言う場所が悪かった」「言うた人が悪かった(別の人が良かった)」・・・らあの理由で、行動する気になれてないっちゅうことながやき。
結局、人は理屈じゃあ動かん、頭で理解しただっけじゃあ動かん、感情が揺さぶられにゃあ動かんっちゅうことながよ。
「説得力」たぁそういうことで、ほんじゃきこぢゃんと頭がえい人が理路整然と完璧な説明を朗々と語ったち誰っちゃあ動かんけんど、語彙力のない無骨な職人がトツトツと語ったらみんなあ動いたっちゅうようなことが起こるがやき。
つまり「説得力がある」っちゅうんは、説得しちゃあイカン、脳に理屈を言うたらイカンっちゅうことで、ハートに熱を伝えること、人の感情にストレートに訴えかけることが一番重要なポイントやっちゅうことながぜよ!