7月13日(金)は、ワシゃあ東京から朝1便で戻んてきて、高知県酒造組合に13時ばあに行ったがやき。
ほんでまずは13時半から、「高知の食を考える会」の「食祭り創造委員会」の小野委員長さんと、「秋の豊穣祭」における土佐酒関連企画の打ち合わせをさいてもうたがよ。
ほんで15時にゃあ、高知県酒造組合メンバー、JETRO高知の皆さん、高知県産業振興推進部地産地消外商課の皆さん、高知県工業技術センターの皆さん、高知県貿易協会の方、高松国税局高知派遣酒類業調整官さんらあが20人ばあ集まり、「土佐酒振興プラットフォーム」勉強会で松崎晴雄先生講演会やったがやき。
松崎先生は、世界に向けて日本酒の普及啓蒙に努められゆう酒類ジャーナリスト・コンサルタントで、日本酒輸出協会の会長も務められ、ジェトロ日本酒エキスパートも務められゆうがよ。
松崎先生は、JETRO高知さんのご案内で、この日高知県内の2蔵元を見学されてから、今回の講演会にお越しいただいたがやき。
まずはJETRO高知の山口所長さんから、開会のご挨拶と松崎先生のご紹介があったがよ。
ほんで、「海外の日本酒市場〜最新動向と今後期待される市場〜」っちゅうタイトルにて、ご講演いただいたがやき。
まずは最近の市場動向っちゅうお話で、中国への輸出が急増(前年比183.5%)しちゅうけんど、松崎先生は、5年後ばあにゃあ日本酒輸出はアメリカを抜いて中国がトップになると見ちゅうっちゅうがよ。
また、現地生産の清酒、クラフト・サケ・ブリュワリーも次々誕生しよって、アメリカにゃあ既に20軒、ヨーロッパにも7軒のマイクロ・サケ・ブリュワリーがあるっちゅうがやき。
次に、海外の市場特性について、まず今の輸出増の原動力は、日本人やのうて各国の現地の人やっちゅうがよ。
ただし各国によって流通事情は異なり、たとえばタイは午前中は酒を売られんとかっちゅう法律があり、日本はアルコール規制が最もゆるい国やっちゅうがやき。
また、海外は流通マージンを厚く取るがが常識で、小売で4割取ったり、卸でも2割3割ばあ取るっちゅうがよ。
国によって嗜好の違いもあり、アジア圏はスッキリしてフレッシュな香りもあって飲みやすいタイプが好まれるけんど、ヨーロッパは味に複雑さがあるもんが好まれるっちゅうがやき。
ヨーロッパじゃあ、ストラクチャーが平坦なもんは、安いもんやと見なすっちゅうがよ。
ちなみにアメリカは、軽やかなもん、濃密な甘みのあるもん、にごり酒、自然酵母等、分かりやすいもんが人気やっちゅうがやき。
続いて今後の展望として、各国に誕生しゆうクラフト・サケ・ブリュワリーは、すっと100軒ばあになって、日本酒に対する認知がますます進むやろうっちゅうがよ。
ほんで、現在クラフト・ビールやクラフト・ウィスキーらあが世界中で人気で、クラフト型のアルコール飲料は世界的ブームになっちゅうけんど、その流れが清酒業界にも来て、新たな流通チャネルが誕生することになるがやないかっちゅうがやき。
また、松崎先生が考える今後有望なマーケットは、北米・中米、カナダ、メキシコ、アジア、ASEAN加盟国(フィリピン)、ヨーロッパ、東欧と、つまり世界中が有望やっちゅうがよ。
お次は、最新スペイン日本酒事情について、お話していただいたがやき。
まずスペインが有望視される理由は、以下の通りやっちゅうがよ。
●食文化の近似性(タパス、食材、ハシゴ酒)
●世界的なトレンド(スペイン・バル、モダン・スパニッシュ)
●親日国(400年以上続く交流)
●中南米への広がり(同じスペイン語圏)
ほんで、2大都市であるマドリードとバルセロナの市場性について、お話いただいたがやき。
まずはマドリードとバルセロナは、全く違う国ばあ差があることを理解せにゃあイカンっちゅうがよ。
ほんじゃき、食文化も気質も言語も違うっちゅうがやき。
スペインにおける輸入業者は、5〜6社あるけんど、実質的にゃあ「TOKYO-YA」と「S&A」の2社みたいなもんやっちゅうがよ。
最後に、2020年の東京オリンピックが終わったら、日本のインバウンド需要は終わるっちゅう悲観論がはびこっちゅうけんど、松崎先生は、オリンピックが終わったちインバウンド需要は伸びると思うっちゅうがやき。
そりゃあ彼らの一番の目的が、日本の食やからやっちゅうがよ。
引き続き、質疑応答タイムがあり、数々の質問に対して、真摯にお答えいただいたがやき。
こうして松崎先生の講演会は、拍手喝采の中、17時前ばあにゃあ終了したがよ。
松崎先生、こぢゃんと学びになるお話を、まっことありがとうございましたぜよ!
ほんでその後は18時から、松崎先生を囲んでの懇親会で、ワシと「安芸虎」の有光社長らあ、7人での開催やったがやき。
会場は、「十刻(ととき)」さんで、ちくとお願いして、土佐酒を持ち込みさいてもうたがよ。
ちなみに司牡丹は、「司牡丹・封印酒」(純米吟醸酒)と「司牡丹・仁淀ブルー」(純米酒)を、持ち込みさいてもうたがやき。
みんなあで、土佐酒を注ぎ合うて乾杯し、宴席がスタートしたがよ。
鮮度抜群のお造り、カツオ、サバ、メンドリ、ウルメイワシらあが登場し、どれもこれもプリっプリの絶品で、辛口の土佐酒が進むこと、進むこと!
そっから後は、飲んで食べて語り合うて、飲んで食べて語り合うて・・・こぢゃんと盛り上がりまくったがは、当然ながやき。
松崎先生、懇親会までお付き合いいただき、まっことありがとうございましたぜよ!
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司牡丹酒造株式会社