「どうやって直すがかわからんもんを、こわしつづけるがはもうやめてください。」(セヴァン・カリス=スズキ)
カナダ生まれで日系4世の環境問題活動家、セヴァン・カリス=スズキ(1979〜)さんの言の葉ながやき。
この言の葉は、1992年にブラジルのリオ・デ・ジャネイロで開かれた「地球環境サミット」において、当時12歳やったカナダの少女セヴァン・カリス=スズキさんが語った、「伝説のスピーチ」の一節ながよ。
彼女は、地球環境が日々破壊されゆう状況を訴えた上で、何ら打開策を立てれん大人に対して、以下のように呼びかけたがやき。
「まだ子どもの私にゃあ、この危機を救うがに何をしたらえいがかはっきりわかりません。
けんど、おまさんらあ大人にも知ってほしいがです。
おまさんらあもえい解決法らあてもっちゃあせんっちゅうことを。
オゾン層にあいた穴をどうやってふさぐがか、おまさんは知らんろう。
死んだ川にどうやってサケを呼びもどすがか、おまさんは知らんろう。
絶滅した動物をどうやって生きかえらせるがか、おまさんは知らんろう。
そして、今や砂漠となってしもうた場所にどうやって森をよみがえらせるがか、おまさんは知らんろう。
どうやって直すがかわからんもんを、こわしつづけるがはもうやめてください。」
きわめて簡単な言葉でありもって、ズバリ本質を突いちゅう表現は、大人にゃあ絶対にできん、あまりに率直な表現であり、やからこそ誰の心にもガツンと響くがよ。
いつまでも、そんな自分の中にある子どもの部分を忘れんと、素直に率直に、しっかりと本質をつかんじょきたいもんながぜよ。