「人間が唯一偉大であるがは、自分を超えるもんと闘うからぜよ。」(アルベール・カミュ)
ノーベル文学賞も受賞されちゅう、フランスの小説家・劇作家・哲学者、アルベール・カミュ(1913〜1960)さんの言の葉ながやき。
動物は、相手の力が明らかに自分を超えちゅう場合、その相手に闘いを挑むことらぁてないがよ。
けんど人間は、おんなじ動物やに、明らかに自分を超えるような相手にやち、闘いを挑むことがあるがやき。
しかも、99.99%勝てんと分かっちょったち、自分の信じる道に敵対する相手にやったら、相手がナンボ巨大な敵やったち、全力でぶつかって本気で勝ちにいくがよ。
かのアルベール・カミュさんは、この点だっけが唯一人間の偉大な点やっちゅうがやき。
ほいたら人間にゃあ、他に偉大な点らあないがかっちゅうたら、実際にゃあそんなこたぁないろうけんど、カミュさんは、人間が自らを偉大やと思うようなこと自体が、嫌いやったがやないろうか。
大体、自らを偉大やと思うた瞬間に、そういうこと自体が傲慢であり、その時点でその人は偉大な人やないなっちゅうがよ。
自分が偉大か偉大やないからあてことに関心らあのうて、けんど必要とあらば明らかに自分を超えるような相手とやち全力で闘うっちゅうような人・・・まるで西郷隆盛さんを彷彿とさせるけんど・・・そんな人こそが、実は偉大な人ながぜよ。