2018年12月09日

幸せの言の葉<1200>

「古人の跡を求めんと、古人の求めたるところを求めよ。」(松尾芭蕉)


「俳聖」として世界的にも知られちゅう、日本史上最高の俳諧師の一人であり、俳諧の芸術的完成者、松尾芭蕉(1644〜1694)さんの言の葉ながやき。


なんぼ昔の偉人や先人らあを尊敬し、彼らみたいになりたいと思うちょったち、その人らあのやったこととおんなじことをやったち、絶対にうまいこといくこたぁないがよ。


なんでかゆうたら、そりゃあまず時代が違うし、場所も違うし、状況も違うし、何より行う人も違うきながやき。


彼らの成したこと自体を真似するがやのうて、彼らの求めたもん、目指したもん、本質を見にゃあイカンっちゅうことながよ。


たとえば、坂本龍馬さんを尊敬しちゅう人が、尊敬するあまり、龍馬さんとおんなじこと(大政奉還を画策するとか)を現代において成そうとしたち、そりゃあ龍馬さんの意にも沿わんし、誰っちゃあ幸せにもなれんがやき。


そうやのうて、龍馬さんの心を心として、龍馬さんの求めたもん、目指したもん、本質を見にゃあイカンがよ。


つまり、「龍馬さんが現代に生きちょったら、何をするろうか?」と、現代の龍馬さんになりきって、現代における龍馬さんの頭で考えて行動することながやき。


それが、「古人の求めたるところを求めよ」ながぜよ。




Posted by tsukasabotan at 09:00│Comments(0)