2018年12月23日

幸せの言の葉<1202>

「名高い山頂まで電車で運ばれた人は、登山家とおんなじ太陽を見るこたぁできんぜよ。」(アラン)


フランスの哲学者・評論家・モラリストで、「幸福論」で有名なアラン(1868〜1951)こと、本名エミール=オーギュスト・シャルティエさんの言の葉ながやき。


まず、「名高い山頂まで電車で運ばれた人」っちゅうんは、「自分自身の努力によらんと高い地位に就いた人」っちゅうような意味ながよ。


ほんじゃき「登山家」はその逆で、「自分自身の努力で高い地位に就いた人」っちゅうような意味ながやき。


ほいたら「太陽」たぁ、何を象徴しちゅう言葉やろうか?


「景色や眺め」と訳すがが普通やろうけんど、ワシゃあこの「太陽」に、「夢」っちゅう意味も託したいがよ。


つまり全体の意味は、「自分自身の努力によらんと高い地位に就いた人は、自分自身の努力で高い地位に就いた人と、(その地位で)おんなじ景色を見るこたぁできんし、さらにおんなじ(レベルの)夢を見ることもできん」っちゅうふうになるがやき。


自分自身の地位に見合うだけの、さらにそれ以上の努力をしゆう人だっけが、素晴らしい景色を見ることができ、さらにレベルの高い次の夢も想い描くことができるっちゅうことながぜよ。




Posted by tsukasabotan at 09:00│Comments(0)