いよいよ平成最後の年末も、残すところ本日含めあと3日。
皆様の年末と、新年の1年間が輝かしいもんになりますように祈念し、まずは縁起がえい「酒林(さかばやし)」の画像を掲載さいていただきますぜよ。
「酒林」は、「栄える」に通じるき、こぢゃんと縁起がえいとされちゅうがよ。

ちなみに司牡丹の「酒林」は、毎年11月上旬ばあの新酒を搾りはじめる頃に、新しいがを蔵人らあが手作りして、大きい方を玄関の上に、ちんまい方を玄関の横に吊るしゆうがやき。


近年、ホンモノの「酒林」を手作りしゆう蔵も少のうなってきたけんど、これっぱあ巨大な「酒林」を吊るしゆうくらあ、さらに少のうなっちゅうようながよ。
ほんじゃき、縁起の良さも大きさに合わせて、倍増間違いなしっちゅうことながやき。
さて、ここでこの1年間を振り返り、来るべき新年に向けて、平成30年末時点でワシが考えちゅうこと・・・司牡丹酒造社長として、そして高知県酒造組合理事長として考えちゅう、進むべき方向性らあについて、ちくと語らいていただきますぜよ。
今年一年を振り返ってみて、反省らあも含めて、とにかく日本酒はもっともっと「楽しく」「わかりやすく」「体験型」にならんといかんと考えちゅうがよ。
標語的に言やあ、「至福の『日本酒体験』を届ける!」っちゅうことになるがやき。
こりゃあ、今年ワシが読んで最も感銘を受けた、「小売再生〜リアル店舗はメディアになる〜」っちゅう書籍から、まさにこういうことやと感じたもんながよ。
この書籍によりゃあ、アマゾンやアリババらあのネット通販の驚異的な成長により、既存の実店舗はもはや淘汰以外の選択肢がないといわれゆうがやき。
確かに、これまでの延長線上の小売店は淘汰されることになるろうけんど、心ゆさぶるような体験が可能なメディアになった店は、今後も発展するっちゅうがよ。
たとえば、ドイツのアウトドア用品販売最大手のグローブトロッターは、スキューバ・カヌー・セーリングが楽しめる22万リットルのプールを併設しちょったり、豪雨が襲う環境で防水衣料が試せる暴風雨実験室があったり、様々な地形が再現されたハイキングコースが体験できる靴売場があったり・・・等々、冒険に対する愛情とアウトドアへの情熱に満ちあふれた本物のストーリーが至るところから伝わってくる店で、そりゃあ、ふらっと訪れた客までもアウトドア愛好家に変えてしまうばあの転換力を持ったストーリーやっちゅうがやき。
つまり、日本酒も、こんな事例のような、至福の「日本酒体験」空間づくりをせにゃあいかんっちゅうことながよ!
具体的にゃあ、昨年度の司牡丹のメインテーマやった、「司牡丹は食の最高のパートナーであり、ネットに勝る最強のコミュニケーションツールである!」をベースにした体験空間づくりやといえるがやき。
ほんで、まずその第一歩が、「辛口酒&珍味 ペアリング試飲」ながよ!
グローブトロッターやち、1号店開店時に配ったがは、釣り餌の生きたミルワームやったっちゅうがやき。
これが、アウトドア愛好家への旅立ちのストーリーの第一章として、最高の手土産やったっちゅうがよ。
つまり、豊かな日本酒の世界への旅立ちのストーリーの第一章として最高の手土産は、「辛口酒&珍味 ペアリング試飲」体験やないろうかっちゅうことながやき。
そんな第一歩からスタートし、たとえば春にゃあ大吟醸の斗瓶囲いを斗瓶から直接提供するとか、夏にゃあドライアイスを使うて煙モクモクの中でミゾレ状に凍ったミゾレ酒をつくるとか、秋にゃあ江戸時代の樽酒量り売り体験を再現するとか、冬にゃあお客様の目の前で日本酒を搾るとか・・・そんな体験型の提案を、これでもかっちゅうばあ増やしていかにゃあ、日本酒はジリ貧のまんまになってしまうっちゅうことながよ。
ふらっと訪れた客までも日本酒ファンに変えてしまうばあの転換力を持ったストーリーが、日本酒販売の現場に必要やっちゅうことながやき。
そんな魅力あふれる、心ゆさぶるような至福の日本酒体験を、あらゆる現場で提案していくことが、この業界に今最も求められちゅうがやと、痛切に感じちゅうがよ。
その第一歩を踏み出す年が、来年やっちゅうことながやき。
来年の司牡丹を、土佐酒を、皆さん楽しみにしちょいてくださいや!
ほいたら最後に、皆様の新年がさらにさらに輝かしいもんになりますように、司牡丹の本社前の門松の画像も、掲載さいていただきます。

近年、なかなか本物の門松も、見かけることが少のうなってきたきのう。


司牡丹が、土佐酒が、巻き起こす「至福の日本酒体験」が、大きな一歩を記す新年となりますよう、そして皆様にとって輝かしい新年となりますよう、心からお祈り申し上げますぜよ!
土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の公式ホームページは、こちらをクリック!
司牡丹酒造株式会社