2019年01月19日

幸せの言の葉<1212>

「背伸びをするもんは、長うに立っちゃあおれん。大股で歩くもんも、長うに歩けん。」(老子)


古代中国の、無為自然を説いた哲学者・思想家、老子(生没年不明)さんの言の葉ながやき。


ちなみにこの言の葉は、この後さらに以下の通り続くがよ。


「自分が目立とうとするもんは誰からも注目されんし、自分の意見を押し付けるもんは人から認められん。自分の功績を自慢するもんは人から称えられんし、このようなもんは長続きせん。こういう人間の行為を『道』の観点から言やあ、『余計な食べ物、余計な振る舞い』っちゅうがやき。誰もがお腹一杯食べた後にさらに食べたいたぁ思わんように、『道』を知った人間はそんな事はせんもんぜよ。」


ちくとシツコイばあ、おんなじようなことを表現を変えて語りまくっちゅう言の葉やけんど、要するに一言で言やあ、「本物は風雪に耐える」っちゅうことながよ。


なんぼ背伸びしたち、大股で歩いたち、自分だけ目立とうとしたち、自分の意見を押し付けろうとしたち、自分の功績を自慢したち・・・本物やなかったら「風雪に耐える」こたぁできん、つまり結局は長続きせんっちゅうことながやき。


逆に言うたら、長年の風雪に耐えちゅうっちゅうことが、最も分かりやすい本物の証となるっちゅうことながよ。


日本酒業界もそうやけんど、どんな業界やち流行り廃れがあり、ポッと出の人気ブランドがあるけんど、それが本物かどうかは、風雪が証明してくれるっちゅうことであり、どれっばあ長い年月人気ブランドでおれるかどうかが本当の勝負やっちゅうことながぜよ。




Posted by tsukasabotan at 09:00│Comments(0)