2019年03月21日

幸せの言の葉<1229>

「なにがしあわせかわからんがやき。ほんとうにどれっぱあつらいことやち、それがただしいみちを進む中でのできごとやったら、峠の上りも下りもみんなあほんとうの幸福に近づく一あしずつやきに。」(宮沢賢治)


岩手県出身の詩人・童話作家、宮沢賢治(1896〜1933)さんの代表作「銀河鉄道の夜」からの言の葉ながよ。


ワシが小学生の頃に、地元佐川町の久武塾で毎日毎日全員で音読しそらんじちょった「雨ニモ負ケズ」の作者、宮沢賢治さんらしい言の葉やとあらためて思うがやき。


人生にゃあ、誰にやち必ず上りもありゃあ下りもあるがは当たり前のはずながよ。


けんど大抵の人は、上り調子のときゃあ悦んで幸せを感じ、下り傾向のときゃあ悲しんで不幸せを感じるがやき。


そりゃあおかしいがやないかと、賢治さんは喝破するがよ。


本当に自分が正しいと信じた道を進みゆうがやったら、ただ今現在が上りやろうが下りやろうが、どっちにしたちその道は、本当の幸福に近づく一歩一歩やないかよっちゅうことながやき。


ほいたら、どれっぱあツラい下り傾向の道を進みよったち、一歩一歩進みゃあ幸福に近づきゆうっちゅうことながやき、悦ぶべきことやないかよっちゅうことながよ。


ただし、「それがただしいみちを進む中でのできごとやったら」っちゅうんが、一番重要ながぜよ。




Posted by tsukasabotan at 09:00│Comments(0)