「『天は二物を与えず』っちゅうけんど、逆に『なるほど、天は二物を与えんけんど、ほいたら一物は与えてくれる』っちゅうことが言えると思うがよ。その与えられた一つのもんを、大事にして育て上げることぜよ。」(松下幸之助)
「経営の神様」の異名を持つパナソニックの創業者であり、実業家・発明家・著述家の、松下幸之助(1894〜1989)さんの言の葉ながやき。
この言の葉は、まっこと目からウロコやったがよ。
「天は二物を与えず」っちゅう言葉を、「ほいたら一物は与えてくれちゅうがや!」と取るらあて、まさに「経営の神様」松下幸之助さんらしいがやき。
けんど確かに天は、どんな人間にやち何らかの得意なことを、一物を与えてくれちゅうっちゅうんは、ワシもその通りやと思うがよ。
もし「得意なことも一物も何ちゃあない!」っちゅう人がおるとしたら、まずは何をさておいたち、それを発見することが重要ながやき。
そのヒントは、これまで生きてきた自分自身の過去の人生の歴史の中に、必ずあるはずやき、真摯に人生を振り返って、それを見つけ出すことながよ。
ほんで、一物が見つかりゃあ、あとはその一つのもんを、大事に大事に育て上げることで、誰やち人生の成功者になれるっちゅうことながぜよ。