「むずかしいことをやさしゅう、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろう、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、ほんでゆかいなことは、あくまでゆかいに。」(井上ひさし)
小説家・劇作家・放送作家で、2004年に文化功労者に顕彰された、井上ひさし(1934〜2010)さんの言の葉ながやき。
難しいことをやさしゅうに伝えるにゃあ、実はかなりの力量がないといかんがよ。
さらに、そのやさしいことを、やさしいまんまに深うに伝えるがは、さらに力量が必要になるがやき。
さらにさらに、その深いことを面白うに伝えるがは、さらにさらに力量が必要ながよ。
そっから先、その面白いことを、面白いまんま真面目に伝えるとなりゃあ、その実力はたとえりゃあ師範代クラスになるがやき。
その上、その真面目なことを愉快に伝えるにゃあ、もはやその実力は名人クラスになるっちゅうことながよ。
ほんで最終的に、愉快なことをあくまで愉快に伝えることができりゃあ、そりゃあもはや神様レベルやっちゅうことながぜよ。